「School Rumble」(講談社、小林尽)という「少年マガジン」連載の漫画がある。「マガジン」と言うと「ネギま」であるとか「ツバサ」であるとかの方が人気があるのかも知れぬが、カルト的な要素としてはこの漫画の方が上であろう。当初は女子高校生と不良高校生から見た特定的視座を有した学園ギャグ漫画と思いきや(ある意味において「あずまんが大王」と類似した側面があったと言える)、今では完全に学園ギャグ漫画となったと言えるだろう。
現在、最新刊は第5巻(本年6月刊行)であるが、この小林尽という漫画家は巻を追うごとに内容に深みが増し(率直に言えば、最初の方のネタが面白いかと言えばそうでもない)、漫画の画質も向上している(週刊の賜物だろうか)。或いは、キャラクターと言うものの書き口が板について来たのかも知れない。この漫画、当初は明らかに短期間での連載を想定していたものと思われる。それは、最初の方においてあたかも一年で終わるような印象の表現が散見される為であるが(そして、漫画特に少年漫画は季節感を織り込む事も重要な要素であるので時系列が現実世界と相関関係を有している場合が多い)、今ではそのような想定は別次元に置かれてしまっていると言って良いだろう。この漫画はギャグと言う観点におくならば現在、毎週土曜の朝10時から放送している「ケロロ軍曹」よりも上である。「ケロロ」自体も悪い漫画ではないが、ガンダム系の小ネタは必ずしも一般人に通用するものではないからだ(無論、この「ケロロ」が「少年エース」連載であると言う点は勘案しなければならないが)。その点において、この「School Rumble」は流石、少年誌連載だけはあるといえよう。この漫画の暴走が何処まで続くのか興味深く追って行きたいものである。
現在、最新刊は第5巻(本年6月刊行)であるが、この小林尽という漫画家は巻を追うごとに内容に深みが増し(率直に言えば、最初の方のネタが面白いかと言えばそうでもない)、漫画の画質も向上している(週刊の賜物だろうか)。或いは、キャラクターと言うものの書き口が板について来たのかも知れない。この漫画、当初は明らかに短期間での連載を想定していたものと思われる。それは、最初の方においてあたかも一年で終わるような印象の表現が散見される為であるが(そして、漫画特に少年漫画は季節感を織り込む事も重要な要素であるので時系列が現実世界と相関関係を有している場合が多い)、今ではそのような想定は別次元に置かれてしまっていると言って良いだろう。この漫画はギャグと言う観点におくならば現在、毎週土曜の朝10時から放送している「ケロロ軍曹」よりも上である。「ケロロ」自体も悪い漫画ではないが、ガンダム系の小ネタは必ずしも一般人に通用するものではないからだ(無論、この「ケロロ」が「少年エース」連載であると言う点は勘案しなければならないが)。その点において、この「School Rumble」は流石、少年誌連載だけはあるといえよう。この漫画の暴走が何処まで続くのか興味深く追って行きたいものである。