都立に入る!

東京都内 併願優遇でおすすめの私立高

[2021年8月7日 更新]
結論:併願優遇にお薦めはない

個人的な意見だが「併願優遇を行っている私立高校に期待していない」

なぜ私立高校は併願優遇をするのか。
一定の生徒数を確保しなければ、職員に給料を払えなくなるからだ。
併願優遇で新入生を確保するためである。

併願優遇がないが、一般受験できる私立高はたくさんある。
早慶附属、国際基督教大、GMARCH附属、巣鴨、城北、・・・
こういった私立高は、受験生が集まるので質の高い生徒を選べる立場だ。

都立高校の改革は進み、高校受験をする生徒は「都立が第一希望」が多数を占める。
次いで根強い「大学付属校へ行き、エスカレータに乗る」パターン。
その次が「中高一貫だが高校入学枠もある進学校」である。

中堅以下で、併願優遇を行っているような私立高に行きたい受験生はほぼいなかった。最近は「私立高校授業料実質無償化」のために下位私立校にも受験者が集まっている。

私は「併願優遇のある高校には行かせたくない」が本音だ。単願は論外である(これはまたの機会に)



理由1「非正規講師が多い」
ちょっと前の話になるが、2012年10月13日の朝日新聞にて
私立高校の先生のうち37%は非正規講師 という記事があった。
都立高校に落ちる生徒が多ければ、併願優遇で入学する生徒が増える。
入学する生徒数が毎年違うので、1年ごとに更新できる非正規講師を増減させてしのぐ。

記事にはなかったが、レベルの低い高校ほど非正規講師の割合は上がるはず。
上位の私立高は入学生徒数が毎年ほぼ一定だからだ。

こういう講師はいわばアルバイト。授業が終わればすぐ帰る。
長くその高校にいるかどうか分からないのに、熱心に指導する必要を感じるだろうか。
一方、都立高校は大半が正規教員である。


理由2 コース分けで、高校側がヒエラルキーを作っている
一つの高校でやれ特進だ、選抜だ、普通進学だとコースを分けている高校がある。
早稲田実業や巣鴨にはそんなコース分けはない。

理由は簡単。
上位のコースには勉強をみっちりやらせ、大学合格実績を稼がせて「高校自体の大学合格実績を上げるため」である。
下位のコースには、どこでもいいのでテキトーに推薦や総合型選抜で大学に行ってもらい、「現役大学進学率」を外にアピールする。

するとどうなるか。
上位コースの子は指定校推薦が使えない。
指定校で合格すると受験は終わってしまい、複数の合格実績を稼げなくなるから。
普段いい成績をとっても、その恩恵を受けられない。
例えば豊島学院高校は、特進選抜以上のクラスは指定校推薦は使えない。自力で一般入試で合格するしかないのだ。
(キミが中学生なら進学相談で高校に聞けば教えてもらえるが、わざわざ教えてはくれない。特進選抜に入らせたいレベルの子が下のクラスに行けば、大学合格実績が稼げないからだ)

また、先ほど非正規講師の話をしたが、キミが校長なら"力のある正規教員"をどのクラス担当にするか。
当然、合格実績を稼ぐ上位コースだろう。
よって下位コースには、毎年ちがう非正規講師が来ることになる。

また、学校公認で
「キミ達はお利口コース。お前らは馬鹿コース」とレッテルを3年間ずっと貼られるのだ。
生徒たちはどういう気持ちだろう。

併願優遇は受験生のための制度ではない。
受験生を確実に集めたい私立高校のための制度である。


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