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「塾なし」都立高校受験は可能か

[2022年2月4日 更新]
塾に通わずに都立高校受験をすることは可能かどうか。
結論からいうと可能である。
ただし、より高いレベルの高校を目指したいのであれば、都立高校受験に特化した塾に通うことをお薦めする。

その理由を今回はお話ししよう。
都立高校受験のための塾通いがテーマなので、勉強習慣をつける・学校の授業の補習といった目的の塾通いでは話が別である。
そこはご理解いただきたい。

◆塾に通った方がいいか、通わない方がいいか
まず考えてほしいのはこれ。
「塾に通った方がいいのか」「塾に通わなくてもいいか」で考えてはダメ。

都立高校受験のために塾に通うメリットは、
 1. 都立入試に即した対策をしてくれる
 2. 必要な時期に、必要なことを教えてくれる
 3. 大人が承認してくれる 

ただし、これらを行ってくれる塾であることが前提。

3つとも保護者ができるのなら、塾に行かなくてもいいだろう。
だが本当にできる保護者はどのくらいいるだろう。
保護者の方、数学の証明問題の採点、英作文の採点ができますか?
塾はプロ集団なのでそのくらいはあっという間にできる。はずだ。

通うデメリットはあるだろうか。
真っ先に思い浮かぶのは「お金がかかること」だろう。うちの塾のようにクラス形式の塾は比較的リーズナブルだが、個別指導だと1時間当たり3,000~4,000円くらいかかる。先生1人で生徒2名の個別指導ならもう少し安価になる。
個別指導で国数英の3教科を毎月やっていると、年間で60万円。それ以外に夏期講習・冬期講習を含めると100万円を超える塾もある。

これは私の考えだが、夏期講習で20万円以上も出しても得られるリターンは少ない。授業を受けて満足し、自分で復習する時間が取れないからだ。
授業1に対して予復習3~4が適当なバランスと考える。夏休み1日の授業はせいぜい3時間。あとは自分で勉強する時間に充てた方がいい。
講習だけ受けて自分で勉強しないのなら、これはカネをどぶに捨てるようなもの。「勉強した」アリバイが手に入るだけだ。

閑話休題。
逆にお金の心配がいらない家庭なら、塾を利用しない理由はない。

◆塾任せにはしない
大切なのは「塾を活用する」ということ。
何でもかんでも塾の言う通りにはしない。いいカモだ。

例えば夏休みに「個別指導を1教科15回やりましょう」と塾に提案されたとする。
なぜ15回なのか。
その15回それぞれで何をやるのか。
それを受けたら、夏休み明けにどうなっているのか。
毅然と1つ1つに答えてくれるなら信じてもいい。あたふたするようなら金儲けのための営業に過ぎない。提案は断るといい。


◆結論
塾に行くことが目的ではない。
都立高校に合格するため、役に立つ塾が通える範囲にあるのなら通えばいい。
いい塾があるなら、通った方がいい。
いい塾がないのなら、通ってはいけない。


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