元彼女は風俗嬢
客から始まりついにお付き合いするようになりそのことを報告するブログです。しかし別れが・・・。
 



さて、そういう訳で家に帰った俺だったが実家のことが気になって仕方がなかった。


電話しようかしまいか携帯の前で悩むこと30分、Yから電話がかかってきた。


俺「もしもし。」


Y「あのさ~、何か色々あるみたいだけど大丈夫?」


俺「うん、大丈夫。」


Y「本当に~?熱とかあるの?」


俺「ないと思う。」


Y「ないと思うって。体温計とかあるの?」


俺「実はない。」


Y「駄目じゃん!今から買っていってあげるから。」


俺「いいよ!疲れてるだろうし。」


Y「まぁまぁ!普段我侭ばっかり言ってるし辛い時くらいお姉さんにまかせなさい!」


俺「うん・・・。」


Y「じゃあ今から行くから。」



その後すぐYが来てくれた。



Y「こんばんは~。」


俺「来てくれてありがとう。」


Y「いいって、でも何にもない部屋だね。」


俺「物置くのあんまり好きじゃないんだ。」


Y「ふ~ん。じゃあこれ。」



Yは体温計や薬やヨーグルト等を買ってきてくれた。



俺「ありがとう。」


Y「色々あると思うけど○○は今のままでいいんじゃね?変わる必要なんてないよ。」



俺はこの言葉に救われた。


そりゃそうだ、俺は俺。


無茶する必要はない。


背伸びしなくてもいい。


Yは何気なく言ったかもしれないがこの言葉が今の俺の根底にあるのかもしれない。



俺「ありがとう・・・。」


Y「いいよ~。」


俺「・・・。」


俺「あのさ・・・。」


Y「何?」


俺「俺が実家を出てきたって話はしたじゃない。」


Y「うん。」


俺「実家に電話してみようと思うんだ。」


Y「いいんじゃね。」


俺「・・・でも怖い。」


Y「私いたほうがいい?」


俺「・・・うん。」


Y「じゃあいるわ~。」



その後2人でぼーっとし気持ちに大分ゆとりができた。



俺「もう朝だし帰りなよ。」


Y「そうだね、ねぇねぇ、気持ちは楽になった?」


俺「うん、一緒にいてくれてありがとう。」


Y「いいよ~、じゃあね。電話できるといいね。」



Yは帰っていった。



その後俺の携帯とにらめっこは続いた。


時刻は朝7時半。


家に電話したら母親がでるかも・・・。


ええい!!!思い切って電話してしまえ!!!


そう思い俺は実家に電話してみた。


番号を押す指先は振るえコールしてる最中に吐きそうになった。



「はい、~~です。」


俺「・・・。」



声からでは誰かわからなかった。



俺「あの・・・、俺。」


「お兄ちゃん!!??」



お兄ちゃんと聞いて少し安心した。


少なくても母ではなかったから。



俺「うん、○○やで。」


「何でどっかいったん?うち心配したやんか!」



電話は妹のNだった。



俺「ごめん。」


N「今どこおんの?」


俺「東京。」


N「兄ちゃん、帰ってきてよ・・・。」


俺「・・・。」


N「・・・。」


N「でも元気やったからちょっと安心したわ。」


俺「うん。」


俺「お前今日学校か?」


N「うん、そうやで。」


俺「何時頃終わるん?」


N「四時には家おると思う。」


俺「部活とかしてないんか?」


N「うん。」


俺「そっか・・・。」


俺「じゃあ学校頑張れよ。ほなな。」



俺は強制的に電話を切った。


久しぶりに聞く関西弁に俺の地元への想いはいっそう強くなった。


とりあえず俺は少し眠ることにした。


その後俺は昼前まで眠り、起きると何かふっ切れたように東京駅に向かった。


実家に帰ろうと思った。



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俺「話?」


X「うん・・・、あのね、こんなこと言うのも何なんだけどさ、もう来ない方がいいよ。」


俺「???」


X「君若いんだからさ、彼女作った方がいいよ。」


X「そりゃ私も毎日来てくれるのは嬉しいよ。私にだって生活があるんだから。」


X「でも何だか君が気の毒で・・・。ごめんね、こんな言い方しちゃって・・・。」


X「だからさ、今日で来るのやめなよ。」



俺は驚いた。


毎日来た方がお金も入り喜ばれると思っていた。


今思い返せばほぼ毎日来るような客に恐怖を覚えたのかもしれない。


自分ではよかれと思って相手に色々しても相手が嫌がってしまっては何もならない・・・。



俺「大丈夫!実はもうお金ないから!!!」



本当はお金はあった。


しかしこの時の俺はショックで空元気を振りまくので精一杯だった。



X「あ~、そうなんだ~。何か説教染みてごめんね。」


俺「いやいや、いいよ~。」



この後は2人でずっと話していた。


Xの仕事の愚痴、俺の束縛されている愚痴、Xが仕事を辞めたがっている愚痴、俺が実家に帰ろうか迷ってる愚痴等交代で愚痴を言い合った。


俺が実家に帰ろうか迷ってる愚痴をしている時Xにこう言われた。



X「それは絶対帰った方がいいよ、後悔しちゃうよ。」


俺「でも・・・。」


X「でも何て言ってる場合じゃないよ!もう今すぐ帰るべきだよ!!!」


俺「何でそんなに帰らしたいの?」


X「私そういうので失敗したから・・・。」


俺「・・・。」


X「とにかく帰りなさい。」


俺「う~ん、考えておく!」



そんな話をしている内に時間となった。



X「今日は久しぶりに素の自分で話せたよ。仕事場で素を出すなんて久しぶりだよ。」


俺「へ~、そういうもんなんだ。」


X「ほとんどっていうか100%演技だよ。ここはそういう所でしょ。」


俺「は~、そうなんですか。」


X「君の勤めてるクラブだってそうでしょ。」


俺「うん・・・。」


X「私達は夢を売ってるの、だから最初に言ったでしょ。遊びは遊びと割り切れって。」


X「そういう男になりなさい。」



結局遊びは遊びと割り切れなかったので元彼女と付き合うことになってしまうとはこの時は微塵も思わなかった。



X「じゃあね、本当に楽しかった。」


俺「うん。ありがとう。」


X「何でありがとう???(笑)」


俺「色々聞いてくれて。」


X「こっちこそありがとう。今日の私は本当の私だよ。」


俺「???」


X「じゃあ元気でね。」


俺「うん。」



俺は店を後にした。


帰り道に家族のことを思いながら。


家に帰るとやはり携帯には大量の着信が・・・。


俺は勇気を持って電話をしてみた。



俺「もしもし。ごめんね、ずっと電話できなくて。」


Y「どうしたの?」


俺「ちょっと風邪ひいちゃって・・・。もう大丈夫だよ。」


Y「それならいいけど。」


俺「ごめんね。」


Y「何か今日しおらしいね、風邪ひいたから?」


俺「そうじゃないかな。」


Y「ずっと風邪ひいてればいいのに。」



そんなこんなで次の日、俺はクラブに向かった。


業務といえない業務をこなし後片付けをしているとEからピアノを弾いてとのリクエストが。


この日は乗り気ではなかった。


でも弾きたくないとは言えない空気だった。



俺「じゃあこの曲を。」


俺「この曲の歌詞は中村さんとその奥さんとで考えた曲なんだ。」


俺は中村一義の「いつも二人で」を演奏した。


この曲は非常にいい曲だと思う。


機会があれば是非聞いてほしい曲です。(中村一義の「太陽」ってアルバムにはいっているので)



E「いい曲なのはわかるけど知ってる曲を弾いてほしいな。」


俺「う~ん、じゃあこれかな。」



俺はKiroroの「未来へ」を弾いた。



Y「あ~、これは知ってる。」



この曲を選んだのは偶然なのだろうか、必然なのだろうか。


俺はこの曲を弾いている途中で涙が出てきた。


その様子を見た周りの人々は皆驚いた。


E「ちょ、ちょっとどうしたの?」


俺「・・・。」


Y「黙ってたらわからないでしょ!」


俺「・・・たい。」


E「???」


俺「帰りたい。」


E「うん、もう今日は帰っていいから。ね、明日も休みなさい。」


俺「・・・。」



この時の俺が帰りたかったのは「家」ではなく「実家」であった。


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次の朝起きて携帯を見ると予想通りYからの着信でいっぱいだった。


俺はいやいや留守電を聞いてみた。


Y留守電1「何で電話でないの?電話ください。」


Y留守電2「どうしたの~?」


Y留守電3「何でくれないの?私のこと嫌いになった?」




俺は留守電を聞いてる最中息が詰まりそうな感覚におちいった。


何とか現実から逃げ出したい・・・。


俺は昨日行った現実の世界とかけ離れたソープを思い出した。


俺「今日も行ってみようかな?」



そう思うとすぐ俺の足は店へと向かっていた。


店に到着しお決まりの店員の声。


店員「いらっしゃいませ~。」


店員「ご予約のお客様ですか?」


俺「いえ。」


店員「ではご指名はございますか?」


俺「Xさんで。」


店員「少々待ち時間がございますがいかがしましょう?」


俺「待ちます。」


店員「ありがとうございます。ではあちらの待合室でお待ちください。」



俺は待合室に通された。


待合室には何人か待っている人がいて皆ぼーっとテレビをみたり雑誌を読んだりしていた。


年齢層は俺よりもずっと上の人ばかりだった。



1時間程待つと俺は店員に呼ばれ昨日と同じように部屋の前まで案内された。


店員「ではいってらっしゃいませ。」


昨日とまったく同じ言葉をかけられ俺は部屋の中へ。


部屋の中でも昨日と同じく三つ指をついて出迎えてくれた。


Xはちょっとびっくりしたような顔をした。



X「えっ?本当に来てくれたの?」


俺「昨日来るって言ったじゃない。」


X「でもまさか今日来るとは聞いてなかったよ。」


俺「なんとなく来たくなってね。」


X「でも嬉しいよ。ありがとうね。」



そして昨日と同じくソファーの上で同じ行為がなされた。



X「気持ちよかった?」


俺「すっごく・・・。」


X「それならよかったよ。」


X「今日は何飲みます?」


俺「今日もコーラで。」


X「コーラ好きですね~。」


俺「好きっす。」



そしてコーラを飲みながら話をする。



X「じゃあそろそろ行きましょうか。」


俺「う~ん、今日はもうちょっと話したいな。」


X「いいですよ。」



そしてこの後はずっと話だけで終わってしまった。


色々話したし話された。



X「ごめんなさい。色々話しちゃって・・・。」


俺「いいよ。話せてすっきりしたしね。」


X「私もぺらぺらしゃべっちゃって仕事全然してないね・・・。」


俺「俺が話したいっていって話したんだからいいじゃない。」


X「ありがとう!優しいんだね。」


X「そうだ!じゃあこれあげるね。」



Xは名刺を差し出してきた。



X「昨日はもう来てくれないと思ってわたさなかったんだけどこれわたせば指名料が安くなるよ。」


俺「ありがとう。じゃあ明日も来ようかな。」


X「駄目!あんまりお金の無駄使いしちゃ駄目だよ!!!」


俺「う~ん。」


X「キレイに遊べる大人になりなさい!」


俺「努力します・・・。」


X「わかればよろしい!」


俺「じゃあまたね。」


X「うん、しばらく来ちゃ駄目だよ。」



この日も俺は家に帰るとすぐに眠ってしまった。



次の日、俺は現実から逃げたくて三度この店を訪れてしまう。


いつもの店員の掛け声と共に俺は部屋に案内された。


Xは俺の顔を見ると俺にこう言った。



X「話があるの。」」



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その後も俺はE、Yからお金を貰い続けクリスマス、正月が過ぎた。


クリスマス、正月はYと一緒に過ごしたのだが少しずつYの俺への束縛が強くなってきた。


年末には「一緒に住もう」と言われるし、店で他の女性と少し話しても「何であの子と話すのよ!」と怒られ、会えない日には毎日の電話を義務付けられた。


ご存知の方も多いと思うが俺は決して筆まめなタイプではない。


それに自分の時間がないと息がつまってしまう。


次第に俺はYに嫌気をさすようになってきたがお金を貰っている以上縁を切ることもできない。


俺はストレスを感じながらおとなしく全てに従った。



そして2002年1月後半。


イライラが最高潮に達しそうな時、Yから電話がかかってきた。



Y「もしもし、今から会える?」


俺「今からバイトで無理。(本当はバイトはなかったが会いたくなかったので)」


Y「え~、何でバイトなの?私の都合に合わせてって言ったじゃない!」


俺「(むかつきながら)そんな事いっても仕方がないじゃない!」


Y「何その態度?誰のおかげで生活できてると思ってんの?」


俺「・・・。」


Y「あんたは黙って私の言うこと聞いてればいいの。わかった?」


俺「・・・。」


Y「ほら!返事は?」


俺「(何も言わず電話を切る)」



俺の中でもう限界を超えていた。


その後俺は携帯を部屋に置きあてもなく出かけた。


山手線に乗り適当な駅で降り、その街をブラブラしていた。


木枯らしが冷たかった。


しばらく歩くと少しおかしな所にでた。


さっきまではお寺等がたくさんあったのだがこの辺りは殺伐というかちょっと他と違う空気のようなものを感じた。


すると前に古いバーのマスターのような格好をしたおじさんが立っていた。(蝶ネクタイもしていた)


俺が前を通りかかろうとするとおじさんに声をかけられた。



おじさん「お兄さん!うちの店寄っていかない?」


俺「???」


おじさん「今なら指名料まけるよ。」



俺はおじさんの言葉でここがどういう所なのかがわかった。


この場所は東京で有名なソープ街だったのだ。



おじさん「見ていってくれるだけでもいいよ、寄っていかない?」


俺「・・・。」



俺はこの頃風俗というものに嫌悪を感じていた。


母親がおかしくなったのも風俗のせいだと思っていた。


しかしこの時の俺はストレスで何かにすがりたい気持ちだった。



俺「おじさん・・・。」


おじさん「おっ!寄ってってくれる?安くするよ。」


俺「この辺で一番高い店ってどこですか?」


おじさん「へっ?高い店???お兄さん学生さんだよね?本当に高いよ。いいの?」


俺「いいんです。教えてくれませんか?」


おじさん「そりゃいいけど。ここ真っ直ぐ行って右曲がったとこにあるとこかな。~~~って店。」


俺「ありがとう。」


おじさん「本当に行くの?まぁ気をつけてね。今度はうちに寄ってってね。」


俺「はい。ありがとう。」



おじさんの言う通り進み~~~という店を発見し店の中に入った。



店員「いらっしゃいませ!」


俺「(あまりの声の大きさにびっくりする)」


店員「本日ご予約のお客様でしょうか?」


俺「いえ。」


店員「指名などありますか?」


俺「いえ。」


店員「ではコースの説明をさせていただきます。~~で~~で~~です。」


俺「(結局入浴料って何だ???)はぁ。」


店員「ではどのコースになさいますか?」


俺「(よくわからんが)一番長いコースで。」


店員「かしこまりました、ありがとうございます。」


店員「ではしばらくお待ちください。」



俺はお金を払い(これが入浴料?)待合室で待たされしばらくすると店員に部屋の前まで案内された。



店員「ではいってらっしゃいませ。」



部屋の扉を開けると中には三つ指をついて出迎えてくれた。



X「はじめまして、Xといいます(名前忘れたのでMr.Xってことで)」


俺「(ドキドキ)はじめまして。よろしくお願いします。」


X「もしかして緊張してますか?」


俺「はい・・・。こういう店初めて来たので。」


X「そうですか。あんまり緊張しないでくださいね。」


X「じゃあはじめましょうか。」



俺はソファーに座らされいきなりズボンを下ろされた。


そしてXは俺のものを舐めてくれた。



X「気持ちいいですか?」


俺「は、はい。でも汚いですよ・・・。」


X「じゃあ私が綺麗にしてあげますね。」



Xは舐め続け、その後合体しあっという間にソファーで1回戦を終えてしまった。



X「気持ちよかったですか?」


俺「はい・・・、すごく。」


X「じゃあ少し休憩しましょうか。」



俺はコーラを貰い少し話をした。



X「仕事は何されてるんですか?」


俺「学生です。」


X「私より年下かな?」


俺「何歳なんですか?」


X「お店のは20ってなってますが本当は21です。」


俺「俺は19です。」


X「へ~、若いですね。珍しい。」


俺「珍しいですか?」


X「そうですよ~。年配の方ばかり来店されますよ。あっ、ボチボチ出来そうですか?」


俺「はい。」


X「じゃあこっちに来て下さい。」



俺は凹←みたいな形の椅子に座らされ色々されまくった。


そしてマットへ。


あまり覚えてないのだが気持ちよかったことは覚えている。


俺はここでもすぐにイってしまった・・・。



X「気持ちよかった?」


俺「すごく・・・。体が動かない・・・。」


X「ははは。」



その後ベッドでもう1回した後お別れとなった。



俺「じゃあそろそろ帰ります。」


X「うん、今日はありがとう。」


俺「えっと、ここでお金払えばいいのかな?」


X「うん。~~~円だよ。」



俺(財布を出す)、X(財布の中身をじっとみる)



X「すっごいお金持ってるね。本当に学生?」


俺「うん。今日はたまたま持ってるだけだよ。」


X「金持ちなんだね。」


俺「いやいや、実家に仕送りするような家庭だよ。」


X「そうなんだ。偉いね。」


俺「ははは。じゃあこれ。また来るね。」


X「うん、ありがとうね。」


俺「俺こそありがとう。明日から頑張れそうだよ。」


X「そういってもらえると嬉しいよ。また来てね。」



そういって俺はXと別れた。


部屋を出ると店員がアンケートを持ってきて記入させられた。



店員「ありがとうございました~。」



俺は店を出てアパートにもどった。


部屋の携帯には無数の着信履歴が・・・。


見なくても誰からだかわかった。


俺は心身共に疲れていたせいもありその日はすぐに眠ってしまった。


この日が俺の風俗デビューの日だった。



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その後店を出てタクシーに乗り込んだ。


Y「今度は私が払うから。」


俺「あっ、わかりました。」


俺は今までにないくらいドキドキしていた。


ドキドキしているのがばれたのかYはどうでもいいようなことを俺に話しかけてくる。


Y「何?緊張してるの?(笑)」


俺「緊張・・・、してますね。(目が見れない)」


Y「やだ~、そんなに緊張しないでよ~。こっちまで緊張するじゃない。」


俺「すいません。でも女性の家に行くなんて緊張しますよ。」


Y「今まで彼女いたことないの?」


俺「彼女はいましたよ。」


とこんな会話を交わしながらもタクシーはどんどんYの家に近づいていく。


Y「ここでいいです。」


どうやらYの家についたようだ。


Yの家はマンションなのだが一言で言うとでかい!!!


俺「(マンションを見あげる)」


Y「何見てるの?(笑)」


俺「こんな大きいマンション見たことがなくて・・・。」


Y「こんなの普通だよ。ちょっと田舎にあるしね。」


俺「でも大きいと思います。」


Y「マンションはいいからあがってよ。」



俺はマンションの中に招かれた。



Yの家は部屋がたくさんあり天井が高くいかにも高そうなマンションだった。


洗濯物やゴミは溜まりまくっていたが・・・。


Y「片付けてなかったから恥ずかしい・・・。」


俺「じゃあ片付けましょうか?」


Y「いいの?じゃあ私お風呂はいってくるね。」


俺「(ドキドキ)はい。」



俺は部屋のゴミをまとめ洗濯機に洗濯物を詰め込み食器を洗った。


どうして部屋を片付けられないんだろうと思ったがきっと仕事が忙しくて片付ける暇もないんだなとも思った。


食器を洗っているとYがお風呂から出てきた。



Y「こんなに部屋って綺麗になるもんなんだね~。」


俺「少しは片付けましょうよ!」


Y「でも忙しいからな~。」


俺「じゃあ俺が定期的に片付けにきましょうか?」


Y「本当?ぜひお願いしたいよ。」


その後Yはビール、俺はコーラ(俺は酒に弱いのです)を飲みながら2人で色々話した。



Y「ところでさ~、ピアノうまいよね。」


俺「ありがとうございます。」


Y「小さい頃からやってたの?」


俺「3歳くらいから。」


Y「家のピアノってどんなの?」


俺「普通のですよ。」


Y「ピアノって高いんだよね。やっぱ金持ちじゃん。」


俺「おじいちゃんが買ってくれて・・・。」



俺はこの時ふと思った。


家のピアノは売られてないだろうかということだ。


俺が家からいなくなりピアノを弾くのは上の妹くらい。


あの母親の性格からするともう売られているかもしれない・・・。



Y「どうしたの?」


俺「いえいえ、何でもないですよ~。ちょっと酔っ払ってるのかも・・・。」


Y「え~、さっきちょっと飲んだだけじゃない。横になる?」


俺「はい・・・。」


Y「じゃああそこのベッドで寝ていいよ。」


俺「はい・・・。」



俺はベッドに横になり家のピアノのことを考えた。


同時に家族のこともポツポツ思い出した。


しばらく横になるっているとウトウトしてしまった。


突然体の上に何か重いものが。


Yだった。


Y「寝ちゃった?」


俺「・・・まだ寝てません。」


Y「寝ちゃったのかと思った。」


俺「・・・。」



Yは何も言わず俺にキスしてきた。


その後は・・・男女の仲ということで・・・。



翌日、目が覚めると横にはYがいた。


俺が起きるとYも目を覚ましたようだった。



俺「おはようございます。」


Y「ん・・・、おはよう。」


俺「何か食べます?」


Y「ん・・・。」



Yは起きてるのか起きてないのかわからないような状態だったので俺は朝ごはんを作ることにした。


冷蔵庫の中には・・・、いつのだよ!という食材や明らかに腐っている食材もあった。


Yは料理しないんだな~と思いつつ限りある食材から朝ご飯を作った。


ご飯を食べながら話をしていたのだが話は思わぬ方向に・・・。



Y「ね、今日仕事休みだからどっか行かない?」


俺「今日バイトあるんですよ。」


Y「バイトしてんの?30万貰ってるんじゃないの???」


俺「それは全部家に仕送りしてます。」


俺「だから生活費稼がないと駄目なんですよ。」


Y「じゃあ私と遊べないってこと?」


俺「そんなことないですけど・・・。」


Y「私と遊ぶの嫌?」


俺「嫌ではないです。遊びたいです。」


Y「じゃあさ、今日のバイト代私が払うからさ、バイト休んで遊びに行こ!」


俺「そういう訳には・・・。」


Y「いいじゃん。ちょっと多めに渡すからさ。」


俺「はぁ・・・。」



この日はYとデートすることになった。


しかしデートといってもDVDかりてきて観たり漫画読んだりご飯食べたりと家でのんびりするだけだった。



俺「そろそろ帰ります。」


Y「そうだね~、今日は楽しかったよ。」


俺「俺も楽しかったです。」


Y「そうそう、これあげるね。」



Yは封筒を差し出した。



Y「ちょっと多めにいれといたから。私○○のこと応援するからね。」


俺「やっぱりいらない・・・。」


Y「えっ!?」


俺「何もしてないのに貰えない。」


Y「・・・。私のこと嫌い?」


俺「そういうことじゃないけど・・・、お金が欲しくて今日ここにいたんじゃないよ。」


Y「じゃあ貰ってよ!!!」


俺「・・・。」


Y「はい!!!(無理矢理)」


Y「また遊ぼうね。」


俺「うん・・・。」



結局俺はYからお金を受け取ってしまった。


しかし俺にはお金よりも気がかりなことがあった。


家族のことだ。


ピアノも気になるがピアノは物。


皆ちゃんと生活できているのだろうか?


この後「実家に帰ろうかな」という思いが俺を支配することになる。


冷たい風が吹く中俺は誰もいないアパートへと足を進めた。



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渋谷に向かう道中、Yは俺に色々質問してきた。


Y「ね~ね~、お父さんは何してる人なの?」


俺「父はおととし亡くなりました。」


Y「えっ!!ごめんね・・・。」


俺「いえいえ、気にしてないですよ。」


Y「そっか~、若いのに大変なんだね~。」


俺「そんなに苦労してないですよ。」


Y「っていうかさ、敬語はいいって!前にも言わなかった?」


俺「でも年上の人には敬語使わなきゃ・・・。」


Y「・・・。なんかさ、他の男と違うよね。」


俺「そうですかね。」


Y「そうだよ~、無意味に自分を大きくみせたりしないし、等身大ってのかな。」


Y「かといって等身大が小さい訳でもないし・・・。私にもわかんない。」


こんな話をしている内に渋谷に到着した。


運転手「~~円です。」


Y「はいはい。」


俺「あっ、払います。」


Yが俺の財布の中身を見る。


運転手「はい、どうも。」


俺達はタクシーから降りた。


俺「これからどこ行くの?」


Y「・・・、っていうか今すっごくお金もってなかった?」


俺「(しまった!)いやいや・・・、千円が多いからじゃないですか?」


Y「・・・、ふ~ん。じゃあ行こうか。」



ごまかせたかどうかはわからないがYの行きつけのバーへ向かった。



Y「ここだよ~。」


俺「うわ~、おしゃれなとこですね~。」


そして適等に注文しご飯を食べ始める。


Y「っていうかさ、さっきすっごいお金持ってなかった?」


俺「・・・。」


Y「本当にお金貰ってるんだね~。」


俺「ピアノ弾く代金をそのまま財布にしまってて・・・。」


Y「いくら貰ったの?」


俺「・・・30万です。」


Y「へ~、普段はいくらもらってるの?」


俺「30万。」


Y「ヒモ生活万歳だね!」


俺「・・・、でもピアノの30万は財布の中だけど普段もらってる30万は全部仕送りしてます。」


Y「はっ???○○って大学生だよね!?何でそんなに仕送りしてるの?」


俺「・・・、ものすごく重い話になるけどいいですか?」


Y「いいよ。話せるの?」


俺「誰かに話したかったから・・・。ほんとにいいの?」


Y「私でよかったら話してよ。」


俺「さっき父はいないって話はしたよね。うち母子家庭なんだ。」


俺「それで・・・、父方のばーちゃんが施設に入ってて・・・。」



俺はYに今までの過程を説明した。



Y「苦労してんだ、ごめんね、軽々しく色々聞いちゃってさ・・・。」


俺「いいよ。Yさんに話せてよかったよ。」


Y「・・・、あのさ、実は私も似た感じでさ。」


Y「聞いてくれる?」


俺「うん。」


Y「実はさ、私の家さ、普段は仲のいい家族なんだけどさ、親父が酒飲むと暴れちゃってさ。」


Y「家の中で暴れまわって物壊したり、お母さんに暴力振るったりしててね~。」


Y「そんな中育った私は一刻も早く家を出たかった訳よ。」


Y「高校卒業して東京に出てきたんだけどやりたいこともないしずっとブラブラしてバイトで食いつないでたの。」


Y「貧しくてさ~、やりたいこともないのに何でこんな生活しなきゃいけないんだ!って思った訳よ。」


Y「それでこの世界はいって6年経ちました~。生活は楽になったけど何でこんなことしてんだろって思ってさ。」


Y「仕事に誇りもないし、かといってやりたいこともないし・・・。」


Y「私どうしたらいいんだろうね。」



Yはお酒が入っているのか色んなことを俺に話してくれた。



Y「何かね、○○になら何でも話せちゃうな~。」


俺「それは酔ってるからじゃないですか?」


Y「違うよ~。私酔わないよ~。○○がいると安心するの。」


俺「(確実に酔ってると思うが)そうですか。」



Y、俺の腕にしがみつく。



俺「ほら、酔ってるじゃないですか!」


Y「う~ん。」


俺「大丈夫ですか?」



俺がYの顔を覗き込んだ瞬間、Yは俺にキスしてきた。



俺「(顔真っ赤)な、何するんです!!??」


Y「真っ赤だよ~、可愛いね~。」


Y「ね~ね~、今まで付き合ったこととかあるの~?」


俺「(ドキドキが止まらない)ありますけど・・・。」


Y「本当に~?じゃあさ、耳貸して。」


俺「はぁ・・・、何ですか?」



俺が耳を近づけるとYは俺の耳をペロッと舐めてきた。



俺「(顔もっと真っ赤)うわっ!!!」


Y「も~、面白~い!!!」


俺「ちょっと!!!本当に怒りますよ!!!」


Y「ごめんごめん。何かからかいたくなってさ~。」


俺「・・・。」


Y「怒った?」


俺「怒ってませんけど・・・。」


Y「けど何?」


俺「恥ずかしいです・・・。」


Y「・・・、ねぇ、これから私の家来る?飲みなおさない?」


俺「・・・。」



俺はこの時家で飲むだけではないことはわかっていた。


しかし、理性で押さえられなくなってしまっていた。



俺「行きます。」


Y「じゃあ店でよっか。」



夜はまだまだ長い・・・。


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昨日ここ行ってきた


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どうも、またtorakoです。


最近自分が過去に書いた記事を読み返してみました。


俺が元彼女の実家に行くか行くまいか悩んでいた時、コメントにて皆さんに背中を押してくれた記事・・・、あの時は本当に助かりました。


そんな人達がいるのに前回のような記事を書いてしまい申し訳ありませんでした。


最近色々あっていっぱいいっぱいで心の余裕がなかったのは俺でした。


ごめんなさい。


批判と中傷は別物と書くべきだった。


でももう限界なんです。


中傷で今は批判を受け止められない。


心が疲れました。


メールで心配してくれた方々、ありがとうございます。


返事返したらこれからどっかいきます。

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ラスト1回、どうも俺です。


あのですね、もう1回だけ本音書きます。



コメントにもあったけど今までの俺には覚悟がなかった。


人に嫌われる覚悟。


この2ヶ月間色々あった。


精神的にも落ち込んだ。


色んな人達に出会い助けてもらった。


そして俺はブログを読んでくれてる人達全員と仲良くするつもりはない。


でも決して関係を軽視してる訳でもない。


全員が同じでなくていい、俺はこういうやり方をする。


これまでの言葉が軽いのは嫌われる覚悟がなかったから。


言葉で本音をごまかした、媚びた、薄っぺらい俺。


それは自分の弱さ。


俺は弱いです、って言うのは簡単。


どこが弱い?どうしてそうなる?


怖いから考えたくなかった。


「弱い」って言葉を押し出し「真の弱さ」を隠した。


これはM先生にあり俺にない自分の弱さを認め見つめる強さ。


このことが当たってるかわからないが気がついた。


ありがとう。


また1つ勉強が出来た。


この二ヶ月が生きた。


それでね、コメントで傷つくことも多々あるのだよ、君達。


特にあんまり寝てない時や弱ってる時。


割り切ってるつもりでも傷つく言葉もあった。


そのことを隠した。


はっきり言います。


批判はいらん。


俺が傷つくから書くな。


文字じゃ「あなた」の考えは俺の心に響かない。


届かない。


みっともない。


今の俺の力量では俺が傷つくだけ。


あなたのストレス解消の場は別にあるさ。


自分の弱さを見つめることを知ろうぜ。


自分の範囲で考えようぜ。


皆見てるんだぜ、名無しさん。


名無しでどんないいこと書いてもあなた自身の存在がわからないぜ。


でも何で俺はこの2ヶ月で自分の弱さを見つめること(本当に見つめるだけだが)が出来たのか。


答えは簡単。


俺を励ましてくれ心配してくれる人達のおかげ。


その人達の前でコメントの愚痴を言った。


正直コメントが読めない時もあった。


怖い。


でも俺は進めた。


また1つ成長した、俺びっくり。


そしてこれからも俺は頑張りません。


俺は頑張ると壊れる。


気楽に50%くらいの気持ちで読んでおくれ。


スローガン、別にいいや。


いいかげんな意味ではなく「別にいいや」


だから全員に理解していらん。


批判のコメントは傷つくからしないでね、俺には届いてないよ。


人が嫌がることはしちゃいけません!!


何回も言ってるけど批判はさ、びびらないでメールしてごらんって。


コメントよりかは俺の心に届くかもよ。


コメント弁慶はださいんだぜ。(本音・・・やだからコメント欄で暴れるのやめてね(はぁと))


torako-cats@mail.goo.ne.jpまでだぜ。


「やらないで後悔するならやって後悔したい方なんだけど、結果その後悔に反省してさ」ってある人から言われた。


大人な意見だ。


でも俺はやって後悔してみるよ。


失敗してやり直してまた失敗してやり直して・・・。


失敗できるうちにいっぱい失敗します。


学びます。


俺は俺~。


皆は皆~。


それでいいんじゃね?


人の価値観に俺ははまらんぜ~。


皆も俺の価値観にはまらなくていいんだぜ。


そんなのつまんね~。


価値観は違うから面白い。


さぁ、今日は電器屋行って昼寝してご飯食べて寝るというハードスケジュールだぜ。


最後に、心配してくれた人達、本当にありがとう。


あなた達のおかげでこの2ヶ月乗り切れた。


これからも俺を見といて。


きっと面白いと思うぜ。


じゃあ次回は気分がのったら俺の過去書きますね。


お腹減ったからまたぬか漬けでご飯食べるでまうす。


にんにん。

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