Nに振られてしまった。
そんな失意の中俺は一人で家に戻り眠りについた。
悲しさが爆発しそうになったが冷静になってみた。
俺「走りさってしまっただけでまだ振られてないじゃないか!予備校が始まったら会って聞いてみよう!」
となんとか自分を励ましながら最悪の年明けを過ごした。
そして数日後、話は変わるが父親が倒れた。
といっても胃潰瘍でたいしたことはなかったようだ。
俺「早くよくなって下さいね。」
と口では言っていたが内心はどうでもいいやと思っていた。
そして予備校の日、俺は普段より早く来てNを待った。
ずいぶん待ったがNはその日現れなかった。Mが言うに風邪らしい。その日俺はコンビニで栄養ドリンクやらサプリやら色々買ってNの家の前まで行ったが結局ドアノブにメモと買った物をひっかけて帰ってしまった。
俺「またいつか会えるさ。」
そんな安易な考えが俺の心の支えだった。
というか直接会うのが恐かった。はっきり振られたくなかった。
しかし次の日もNは来なかった。
Mに聞いてみたが知らないの一点張りだった。
「おかしい!」
と思い始めた時すでに私立大学の受験が始まろうとしていた。
Nは医大、Mも有名私立を受験するようだった。
Mには頑張れと伝えたがNにはまだ会っていなかった。
そして月日は流れ四月。俺は高校二年生、Mは私立をけって浪人、Nは他県の国立医学部に、そろぞれの春をむかえた。
振られて三ヵ月、Nとは会ってない、返事も聞いていない。
Mは浪人生とのことであまり会わなくなったがお互い携帯を持つようになっていたのでたまに連絡をとりあっていた。
ずっと勉強ばかりしていたのだが、たまに自分の学校や他校の女の子にお付き合いを頼まれた等という青春らしいイベント(?)もあった。
しかし全て断ってしまった。付き合う気分ではなかった。次第に俺は人と距離をとるようになり学校や予備校でも一人で過ごすことが多くなっていった。
そんな調子で夏休みが目の前という時、俺の父親がまた倒れた。どうやらまた胃を悪くしたらしい。
俺の母親「お父さん、今日から入院することになったから出来るだけお見舞いに行ってあげてね。」
俺「わかりました。(行きせん!)」
俺は本当にお見舞いに行かなかった。
それどころか快適な自宅ライフを満喫していた。
テレビが自由に見れるのって素晴らしい!
ゲームが出来るのって素晴らしい!
漫画を買って読み終えても捨てなくていいって素晴らしい!(漫画雑誌が見つかったら怒られる)
しかし成績は絶対に下げないよう努力した。俺を唯一評価する物を失うと家での居場所を失うと思っていたからだ。そのかいあって、俺は高校三年が受ける東大オープン(模擬試験です)で東大文1がA判定だった。
これで誰も文句言わないだろう。そう思っていた。
季節は進み十一月半ば、予備校が終わり家に帰ると誰もいなかった。
どうせ皆父親の見舞いに行ってるんだと思い、台所で食べ物を探している時家の電話が鳴った。
俺「はい、もしもし。」
俺の祖母だった。
俺の祖母「あんた、携帯の電源切りっぱなしじゃないのよ!!!」
いつも優しい口調の祖母の声が珍しく荒かった。
俺「ごめん、予備校だったんだ。んで何?」
祖母「早く私の家来なさい!」
俺「だから何で?」
祖母「☆☆☆(俺の父親の名前)が死にそうなの。」
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