元彼女は風俗嬢
客から始まりついにお付き合いするようになりそのことを報告するブログです。しかし別れが・・・。
 



俺「話?」


X「うん・・・、あのね、こんなこと言うのも何なんだけどさ、もう来ない方がいいよ。」


俺「???」


X「君若いんだからさ、彼女作った方がいいよ。」


X「そりゃ私も毎日来てくれるのは嬉しいよ。私にだって生活があるんだから。」


X「でも何だか君が気の毒で・・・。ごめんね、こんな言い方しちゃって・・・。」


X「だからさ、今日で来るのやめなよ。」



俺は驚いた。


毎日来た方がお金も入り喜ばれると思っていた。


今思い返せばほぼ毎日来るような客に恐怖を覚えたのかもしれない。


自分ではよかれと思って相手に色々しても相手が嫌がってしまっては何もならない・・・。



俺「大丈夫!実はもうお金ないから!!!」



本当はお金はあった。


しかしこの時の俺はショックで空元気を振りまくので精一杯だった。



X「あ~、そうなんだ~。何か説教染みてごめんね。」


俺「いやいや、いいよ~。」



この後は2人でずっと話していた。


Xの仕事の愚痴、俺の束縛されている愚痴、Xが仕事を辞めたがっている愚痴、俺が実家に帰ろうか迷ってる愚痴等交代で愚痴を言い合った。


俺が実家に帰ろうか迷ってる愚痴をしている時Xにこう言われた。



X「それは絶対帰った方がいいよ、後悔しちゃうよ。」


俺「でも・・・。」


X「でも何て言ってる場合じゃないよ!もう今すぐ帰るべきだよ!!!」


俺「何でそんなに帰らしたいの?」


X「私そういうので失敗したから・・・。」


俺「・・・。」


X「とにかく帰りなさい。」


俺「う~ん、考えておく!」



そんな話をしている内に時間となった。



X「今日は久しぶりに素の自分で話せたよ。仕事場で素を出すなんて久しぶりだよ。」


俺「へ~、そういうもんなんだ。」


X「ほとんどっていうか100%演技だよ。ここはそういう所でしょ。」


俺「は~、そうなんですか。」


X「君の勤めてるクラブだってそうでしょ。」


俺「うん・・・。」


X「私達は夢を売ってるの、だから最初に言ったでしょ。遊びは遊びと割り切れって。」


X「そういう男になりなさい。」



結局遊びは遊びと割り切れなかったので元彼女と付き合うことになってしまうとはこの時は微塵も思わなかった。



X「じゃあね、本当に楽しかった。」


俺「うん。ありがとう。」


X「何でありがとう???(笑)」


俺「色々聞いてくれて。」


X「こっちこそありがとう。今日の私は本当の私だよ。」


俺「???」


X「じゃあ元気でね。」


俺「うん。」



俺は店を後にした。


帰り道に家族のことを思いながら。


家に帰るとやはり携帯には大量の着信が・・・。


俺は勇気を持って電話をしてみた。



俺「もしもし。ごめんね、ずっと電話できなくて。」


Y「どうしたの?」


俺「ちょっと風邪ひいちゃって・・・。もう大丈夫だよ。」


Y「それならいいけど。」


俺「ごめんね。」


Y「何か今日しおらしいね、風邪ひいたから?」


俺「そうじゃないかな。」


Y「ずっと風邪ひいてればいいのに。」



そんなこんなで次の日、俺はクラブに向かった。


業務といえない業務をこなし後片付けをしているとEからピアノを弾いてとのリクエストが。


この日は乗り気ではなかった。


でも弾きたくないとは言えない空気だった。



俺「じゃあこの曲を。」


俺「この曲の歌詞は中村さんとその奥さんとで考えた曲なんだ。」


俺は中村一義の「いつも二人で」を演奏した。


この曲は非常にいい曲だと思う。


機会があれば是非聞いてほしい曲です。(中村一義の「太陽」ってアルバムにはいっているので)



E「いい曲なのはわかるけど知ってる曲を弾いてほしいな。」


俺「う~ん、じゃあこれかな。」



俺はKiroroの「未来へ」を弾いた。



Y「あ~、これは知ってる。」



この曲を選んだのは偶然なのだろうか、必然なのだろうか。


俺はこの曲を弾いている途中で涙が出てきた。


その様子を見た周りの人々は皆驚いた。


E「ちょ、ちょっとどうしたの?」


俺「・・・。」


Y「黙ってたらわからないでしょ!」


俺「・・・たい。」


E「???」


俺「帰りたい。」


E「うん、もう今日は帰っていいから。ね、明日も休みなさい。」


俺「・・・。」



この時の俺が帰りたかったのは「家」ではなく「実家」であった。


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