元彼女は風俗嬢
客から始まりついにお付き合いするようになりそのことを報告するブログです。しかし別れが・・・。
 



2002年7月、太陽の日差しも強くなってきた。


生活は何も変わらない。


しかし俺の中では何かが変わった。


俺はこの時模擬試験を受けてみようと思っていた。


今の自分の実力を知っておきたかったからだ。


必要な教科は国語、英語、数学(ⅢCまで)、理科(化学、生物、物理の中から2つ)、社会だ。


マーク模試、記述模試を2つを受け総合で判定が出るという模試に俺は申し込んだ。(確か河合塾のやつ)


俺はバイトが忙しく勉強をまったくすることなく模試を受けることになる。


俺の頭の中に「勉強しなくてもそこそことれんじゃねーか?」という甘い考えがあったことも事実であるが・・・。



そして模擬試験当日、俺は張り切って予備校に出かけていった。


今回はマーク模試、偏差値65を目指そうと考えていた。(化学はまったく勉強してなかったため)


志望校には俺の実家から通える国立大学の医学部と何校かの私立大学医学部を書いた。


試験終了後、俺はそこそこ出来たと思い結果が早くこないか楽しみだった。


記述模試も同じような感じで偏差値65を目指した。


まったく勉強はしていないが・・・。


それから俺は模擬試験の結果を楽しみに毎日バイトに励んだ。



そして試験返却日・・・。


俺はバイトが終わるとすぐ家に帰り郵便物をチェックした。


中にはマーク模試の結果が入った封筒がきていた。


俺は部屋に駆け上がりドキドキしながら封筒を開けた。



総合偏差値53、志望校全てE判定。



この時俺は生まれて始めて勉強で挫折を味わった。


国立大学の医学部に入学するには少なくとも偏差値70はなくては厳しい。


53では到底医学部は無理である。



「やっぱり無理だったんだ・・・」



俺の中に再び諦めの心が生じた。


俺はすっかり腐ってしまい再び元の荒れた生活に舞い戻った。



2002年9月、相変わらず残暑が厳しく過ごしにくい日々であった。


俺は前と同じで、いや、もっと荒れた生活をしていた。


そんな中俺達はサッカーチームを立ち上げた。


チーム名は「T」、リーダーはコアラ。


フットサルも同時にするというサークルのようなチームであった。


そして次の日少し離れたフットサルコートに向かい相手チームを探し出した。


コートにはワールドカップの影響か人であふれかえりそうな程人がいた。


コートは全然空いてなくガラの悪い俺の友人達は早速来てる人にからみだした。



コアラ「ね~ね~、お姉ちゃん達とフットサルせーへん?」


少年達「えっ!?(ビビル)」


D君「いいやん、一緒にしようぜ!」


少年達「えっ・・・、でも・・・。」


D君「はい、決まりね。お金は払うから。」


少年達「はぁ・・・。」



とものすごく強引に試合を決めてしまった・・・。


この少年達は某プロチームのジャージを着ており俺の友達は絶好のカモだと思ったらしい。



コアラ「ああいう子達は絶対たいしたことないって!私らの初陣を勝利でかざろうや。」


俺「でも明らかあの子ら中学生くらいやん。」


コアラ「大丈夫!ハンデあげるから。」



結果から言うと俺達はボロボロに負けた。


なぜなら少年達は某プロチームのユース出身だったのだ。


これは後日わかることなのだがこの中からプロになった子もいるのだ。


この後少年達と話をするのだがプロになるため一生懸命練習をしているそうで目はキラキラしていた。


俺は自分が恥ずかしくなった。


このことは俺の友達も思っていたらしい。



その後帰りの車内で皆で色々話をした。



D君「あの子等すごかったな。」


俺「うん。」


D君「あの年で努力できるってすごいことやと思うわ。」


俺「そやな。」


D君「っていうか○っ君もあの頃努力してたやん。」


俺「いや・・・、俺なんて全然あかんよ。」


俺「努力もできへんし、最悪やねん・・・。」


D君「そんなことないって。○っ君は頭いいやん。」


俺「違うよ・・・。俺頭悪いよ・・・。だから人1倍努力してごまかしてただけやって・・・。」


俺「んで今努力も出来へん・・・。いや、してない。」


俺「もう終わってるねん・・・。」


D君「・・・。」


D君「そや、今度いつ暇?」


俺「う~ん、来月になるけど。」


D君「そん時さ、また皆で遊びに行かへん?」


俺「おう!いいな~。」


D君「ボーリングでも行こか。」


俺「うん、行こう行こう。」



この時の俺は1回の挫折で完全に腐ってしまい努力することを忘れた。



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いつもの場所に向かうと待ち合わせ場所にはさっき電話していた人がいた。



俺「おう!早いな。」


「家のすぐ近くやからね。」


俺「でも勉強せんでええんか?」


「ええねん。たまには息抜きも大事やから。」


俺「知らんで、3浪しても。」


「そんなん言わんといて~や!」



もう気づいてる人もいるかと思うが待ち合わせていた人はK谷である。



俺「それにしても何?」


K谷「いや、ちょっと話したくて。」


俺「別にいいけど。」


K谷「うん・・・。」


俺「コーヒーでも買ってきて飲もうか。」


K谷「うん。」



俺とK谷が待ち合わせたのはK谷の家の近くの広場(小さい公園?)のようなところで2人で話す時はいつもここで話をした。



K谷「ほんま俺あかんわ!(頭かかえる)」


俺「何で?」


K谷「俺・・・、勉強も出来へんし最悪やねん!」


俺「だから何でやねん!」


K谷「今日もエロDVDかりたし勉強できへん・・・。」


俺「(またか・・・)ちなみにどんなんかりたん?」


K谷「前立腺マッサージするやつと下の毛剃るやつ・・・。」


俺「(うわ~)う、うん、まぁ色々あるんちゃうかな。」


K谷「俺ほんまにあかんねん!変態やし・・・。」


俺「性癖なんて人それぞれやしええやんけ。」



俺とK谷はずっと性癖の話をしていた。


そして話は少し熱い方向へ。



K谷「ほんま俺やりたいこともないし、2浪してるし最悪やわ・・・。」


俺「そんなん言うんやったら俺だって同じやん。やりたいことはあるけど・・・。」


K谷「何やりたいん?」


俺「・・・医者。」


K谷「ええやん。~~君(俺の苗字)やったらなれるって。」


俺「うん・・・、でも一歩踏み出されへんねん・・・。」


K谷「・・・そうか。」



ここから俺はK谷の周りをグルグル歩きながら喋りまくる。



俺「でも今思うと何でなりたいんやろ?」


俺「俺今まで人に迷惑かけてきたし、恩返ししたいんかな?」


俺「でも何で医者?他にも職業色々あるやん・・・。」


俺「・・・お金?いや、それなら東大にのこってたはず・・・。」


俺「苦しんでる人の手助けがしたいから?」


俺「苦しんでる人は今日生きるのもしんどい・・・。」


俺「今の俺もそう、しんどいし死にたい。」


俺「俺は今誰かに側にいて欲しい。」


俺「苦しさで目を伏せて真っ直ぐ歩けない人も世の中にはいる。」


俺「そんな人の横で応援する?」


俺「応援は違う。側にずっとおること。」


俺「苦しんでる人が目を伏せてしんどい時側にいる。」


俺「そんでその人が前向いて歩けるまで待つ。」


俺「そうか!!!俺は今こうして欲しい。だから俺はそんな人になりたい。」


俺「これが俺が医者になりたい理由か?」



俺はずっと1人でぶつぶつ話していた。


K谷はその姿をじっと見つめていた。



俺「そうや!俺みたいな人を助けたい。だから俺は医者になりたいんや。」


K谷「あの・・・、~~君、熱く語ってるところ悪いんやけど・・・。」


俺「何?」


K谷「ウンコ踏んでるで・・・。」



俺はあまりに自問自答に熱中しすぎて犬のウンコを踏みながら熱く語ってしまったのだ。


今思い出しても恥ずかしい・・・。



俺「うわ・・・、もろやな・・・。」


K谷「もろやな・・・。」


2人「・・・、ふふっふ。」


2人「あはっはっはっはははは。」



俺とK谷は爆笑した。


こんなに心から笑えたのは久しぶりのことである。



俺「あ~、俺アホやな~。」


K谷「真面目に話してウンコ踏むって(笑)」


俺「うっさいな!(笑)」



この「ウンコ踏み熱く語り事件」のおかげで俺は救われた。


心に少しだが余裕ができた。


そしてこの時1人で自問自答した答えは今もまだ俺の心の中にある。


「無理すんなよ」と同じくらい大事な言葉である。



「医者になる!」



このことが現実味を帯びてきたのはこの頃からだろう。


俺はやっと前を向くことが出来た。



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俺はAが学校に行き始めた理由がわからなかった。


毎日挨拶はしていたもののまったく返事がなかったし、ありさもその理由がわからないと言っていた。


そんな中ワールドカップは開催されフランスがセネガルに敗れるというニュースを聞いてがっかりしていた2002年6月初頭、Aが学校に行く理由がわかった。


たまたま俺とAが一緒に家を出ることになったのだが2人共何も話さないという気まずい状況だった。


俺「(何か話さないと・・・)あのさ、最近学校行くようになったな。」


A「・・・。」


俺「(この話題はあかんのか?)毎日俺が挨拶した成果やな。」


A「・・・。」


俺「(気まず~)まぁ、あれは俺が勝手にしただけの自己満足やから気にすんなや。」


A「・・・そんなことないよ。」


A「私嬉しかったよ。」


俺「そ、そうなんか。」


A「・・・。」


俺「なら何で学校行こうと思ったん?」


A「・・・。」


俺「・・・。」


A「働けって。」


俺「???」


A「家でごろごろしてるんやったら働けって、お母さんが。」


俺「あいつそんなんゆうたんか?」



今まで俺は人間は人間、どんなに悪い奴にもいい所があると思ってきた。


でも生まれて初めて心の底から俺は人間のことをクズだと思った。


弱ってる人間の心がわからないのだろうか?


こう言われたら自分がどう思うのかわからないのだろうか?


この人には言葉が心に突き刺さったことがないのだろうか?


人の立場になれないのだろうか?


現代においてこういう当たり前のことがわからない大人が増えたのは悲しいことである。


しかしクズ第一号が母親だなんて・・・。



俺「そんなん気にすんなや、あの人も本気とちゃうと思うし。」


A「でも・・・。」


俺「大丈夫やって!お金のことは俺にまかせとけや!お前は学校行け。んで嫌やったらいつでも家に帰ったらええよ。」


俺「無理すんなや。」



俺は今でも大事な人には「無理すんな」と言う。


この「無理すんな」こそが俺が医者になろうと決意を固めた第一歩の言葉だったのかもしれない。


だからこそ俺はこの言葉を大事な人にあげたいのだと思う。


しかしこの言葉とは裏腹にこの時の俺はバイトの忙しさ&精神的な疲れで段々医者を目指すことを諦めかけていた。


文系から理系に変わる難しさもわかっていたし遠くの医学部には入学出来ない。


近くの医学部のある大学は皆難しい所ばかり。


もう季節も夏にさしかかろうとする時期から勉強して間に合うのだろうか?という不安もあった。


そんな不安からか俺の精神状態はますます不安定になり、毎晩寝る前には発狂しそうな感覚に陥った。


10年後どころか明日さえ見えない状態のまま俺は1人でもがき苦しんだ。


自分が正常な精神でないことはわかっていた。


こんな自分を他人に見られたくなかった。


自分が恥ずかしかった。


そしてこのあたりから俺の女性関係が荒れ始めた。


バーでバイトしていたせいもあってか口が上手になったせいだろうか、女性なら誰にでも同じようなことが言えるようになっていた。


俺のおじいちゃんは60歳まで浮気をしていたので遺伝であろうか・・・。


おそらく両方であろう・・・。


浮気症はうちのおじいちゃんのせいなのだ、そうに違いない!(な~んちゃって、嘘って駄目?)



話は変わりワールドカップはブラジルの優勝で幕を閉じた2002年6月末、俺の携帯に一本の電話がかかってくる。



「もしもし、今日夜会える?」


俺「お~、ええよ。」


「じゃあいつものところに10時でいい?」


俺「おう!ほな待ってるわ。」



俺はいつもの待ち合わせ場所へ向かった。






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品川だが実はもう地元o(^-^)o


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夜は  


歌舞伎町~♪♪♪


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お笑い見に来た訳ではない。新宿に来たのです。


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古着  


下北沢は古着の街♪


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次は~明大前~明大前~(本当は御茶ノ水)


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また来てます(^O^)
ここ好きやね~ん(^0^)/


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2002年2月末、俺の生活は何も変わらない。


いや、Aに挨拶をするようになっただけでも変化であろうか?


ともかく浪人している友人達は国公立大学の入試でてんてこまいだったであろう。


1人を除いて・・・。


この1人からよく電話がかかってきた。


「な~な~、~~君(俺の苗字)今日遊ばへん?」


俺「っていうかお前もうちょいで試験やろ?大丈夫なんか?」


「ええねんええねん。俺私立組やし。」


俺「それならええけど・・・。夜しか無理やで。」


「ええよ。じゃあ今日家行くわ。」



そしてその夜そいつが俺の家にやってきた。



「おじゃまします。」



こいつの名前はK谷、一応恩人なのだが・・・。(こいつがサッカーに誘ってくれなかったら今の友人関係があったかどうかだから)



俺「ところでお前どこの大学行くん?」


K谷「K産業大学・・・。」


俺「マジで!!!お前頑張ったやんけ。よかったな~。」


K谷「うん・・・。」



K谷は元気がない。



俺「じゃあこれから皆に連絡とってお祝いしようや!おごるで。」


K谷「いや・・・、そんなんええよ・・・。」


俺「何でやねん!」


K谷「今日は軽く報告に来ただけやから。」


俺「そうか?じゃあお祝いはまた今度な。」


俺「それにしてもよかったな~。」


K谷「うん・・・。」



やはりK谷は元気がない。


どうしたのだろうか?




10分後俺はK谷とサッカーのおしゃべりをしていた。



俺「やっぱりブラジルが勝つんかな~?」


K谷「いやいや、アルゼンチンでしょ。」


俺「う~ん、何かパンチ足りへんような気がするねんな~。」


K谷「・・・。ごめん、嘘やねん・・・。」


俺「???何が???アルゼンチン?」


K谷「いや・・・、ちゃうねん。」


俺「???何やねん?」


K谷「・・・大学(ボソッ)」


俺「???」


K谷「大学受かったの嘘やねん・・・。」


俺「は~~~?????意味わからんねんけど!何で嘘つくねんな?」


K谷「いや、何か・・・、怖かってん・・・。」


K谷「見栄はりたかってん・・・。」



ちなみにこのK谷に関する駄目エピソードは山のようにある。


この「大学嘘つき事件」に始まり


「模試嘘判定事件」


「おばけ怖い事件」


「友人の財布すっちゃった事件」


「友人の家に誰もいないのに勝手に部屋はいった事件」


「ふざけてたら車にひかれちゃった事件」


「サッカー怖い事件」


「成人式の日引きこもり事件」


「自転車で時速60キロ事件」


「ウイニングイレブンぶち切れ事件」


「超マニアックAV7本当日事件」


「衝動で皆のアドレス消したけど数日後教えて事件」


「バイト先の上司にマウントとっちゃった事件」


「稲中卓球部にでてきそうだね→学校3日欠席事件」


等今思い出すだけでもこれだけある・・・。


でも皆に愛されるいい人なのだ。


本当にいい人なんです。


いい人・・・なんです。



そんな訳でK谷は2浪が早々と決まってしまったらしい・・・。


今年は予備校に行かないでバイトしながら大学を目指すそうだ。



K谷「それでさ、バイト先紹介してほしくて。」


俺「っていっても俺レンタルビデオ屋しか紹介できへんで。」


K谷「うん、そこでいい。紹介して。」


俺「まぁええけど・・・。」



そして俺とK谷は同じバイト先で働くことになる。


しかしこいつは店長が怖いという理由で3ヶ月で辞めてしまうのだが・・・。


そして世間はワールドカップムードになろうとしている5月末、妹のAに変化が起こった。


なんと学校に行きだしたのだ。




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