昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム 黎明編 (夕陽よ)

2023-04-28 08:00:03 | 

みなもに映える 夕陽よ!
 お前は まるで生命あるように 語りかける

ことばをもたぬ 夕陽よ!
 わたしには 言葉しかないのに 語りかけてくる

空を見あげてみよう
 涙でぼやける景色に もういちど たずねてみよう

いつかお前は 消えていた もうみなもには なにもない
 目映いばかりの おまえの存在のあかしがきえていた……

まっていて くれ
 わたしも すぐに きえていくから……


=背景と解説=

夕陽=愛 と見れば、他愛もないものです。底の浅さが感じられます。
この頃(中三)の日記を読んでみると、父親とも断絶状態になっていました。
といっても、父親はそんな風には感じていなかったと思いますが。
兄弟二人を食べさせることに必死で、おもんばかる余裕などはなかったと思いますよ。
反抗期だったということを併せ考えても、「申し訳なかった」と反省だけです。
まったくの自己チューで、家事一切の手伝いもせずに、ただただ、詩を書いていましたから。
この詩も、恋愛感情の愛ではなく、普遍的にとらえた愛ということですね。



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