昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム・ポエム・ポエム ~黄昏編~ =セント・バレンタイン・デー=

2020-05-15 08:00:26 | 
とうとう 来てくれなかった

しょんぼり帰るぼくにいたずら? 神様の……

セント・バレンタイン・デー

零時を過ぎて帰ると、ドアの前に 
リボン付のプレゼント だれ?

二人して食べるつもりだったのだろうか
チョコ と、フライドチキン が、ふたつずつ


置手紙のない プレゼント
ひとりぼっちの部屋で 灯りを消して

今日だけは 今夜だけは許してください
涙が 止まりません

拭っても 拭っても 溢れ出てきます
勘弁してください もう 許してください。


今夜は 明るい月です
でも歪んで見えます 雨降りのように

壁際に腰をおろして 膝を抱えてみます
少しずつですが 冷えた心が温まってきました


求めはしなかった 優しさを
与えはした の筈なのに……


=背景と解説=

待ち合わせの場所に現れてくれなかった彼女
諦めて帰ったアパートのドアの前に置いてあるプレゼント

誰? 
未だに分からない

届いていなかったのか 僕からの手紙は
心のすれ違いがもたらした 場所のずれ?


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