昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

小説・二十歳の日記  七月十八日  (雨)

2024-09-22 08:00:53 | 物語り

この雨、きょうで三日目だ。ホントによく降る。梅雨のさいごっ屁か?
だけど、どんなに降ろうと、もう晴ればれさ。

べにどうということはなく、ただなんとなくだよ。
へへへ…。じつはね、きょうのこの雨に傘がなくてね、困ってたんだ。
朝さあ、小降りになったから 上がると思ったんだよ。
で、会社からすこし離れたケーキ屋さんの軒先であまやどりをしていたわけ。
いや、買おうかな? とは思ったんだよ。
先月の誕生日に、大っきな丸いケーキ、デコレーションって言うんだっけ? 
あれ、買いそこねちゃったしさ。
会社、休んだろ? 
そうなんだ!
「相あい傘で良かったら、どうぞ」って、声をかけてくれたんだ。
気さくな女性でさ、会社の事務員さんなんだ。
その道々、すっごく話がはずんでね、楽しかった。
ぼく自身、ビックリだよ。こんなに気楽に話ができるなんて。
信じられないよ、ホント。
でね、こんどの日曜日、そう! あさってに映画を観ることになったので、ありまーす!
ちょっぴり不安ではあるけどね。
どんな会話をしたらいいのか、わからないんだよ。
うーん、だれか教えてくれーえ!



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