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昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

奇天烈 ~蒼い殺意~ 人間性(四)

2025-07-26 08:00:20 | 物語り

教師に、反省はないのか?
学生の要求は越権か?
教師と生徒。
特殊な関係と、相手にされぬ。
世間での上下関係とは異なると、のたまう。
ならば、
「すべてにスーパーマンたれ!」 と思う。

彼は、口論をこのまない。
他人との深いつながりをきらう。
ある意味で、弱者の立場たちばを望む。
しかし、常に強者としての己を、自身には要求していた。
「鋼のこころをもて!」と。
彼は、保護を求めぬかわりに、他者への救済をこばむ。

なみだを嫌う彼だった。
なみだを流す余裕をきらう彼だった。
なみだで己を正当化する行為がゆるせない。
が、わたしは知っている。
彼は涙もろい人間だ。
かつて「家なき子」の読後、泣いていた。 



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