昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム(黎明編)=愛・その起こり=

2023-01-13 08:00:41 | 

     
水たまりの中の青空が凍るのは 地上の全てが光を失うとき

新しい世界の生誕の日 ピサの斜塔は崩れ去る ━ 落日

その朝ナイルの川に水が溢れ 砂漠の地に花が競い咲くことだろう

 *朝=あした

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吉行理恵 という詩人をご存じでしょうか。
吉行淳之介(兄)吉行和子(姉)のお二人が有名ですよね。
三行詩なるものを唱えられて(?)いたと思うのですけれども。
その詩に共感を覚えまして、詩そのものというよりは、そのスタイルにと言った方が正確でしょう。


難解だと思います。
当時の日記やらメモ書きを読んでみると、恋する気持ちを表現したものでした。
色々のことから、中学生のくせに厭世観に囚われていたのです。
現在小説として発表中の「ごめんね……」と、時期が重なっています。

一行目で、厭世観を。
二行目で、恋心に気づいたことを。
三行目で、恋の成就がもたらす心情を。

 



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