昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (六十七)

2013-10-13 13:37:02 | 小説
「小夜子は特別だ。 小夜子は、お姫さまだからな。 会社の連中、皆が口を揃えて言ってるぞ。 『お姫さまは、お元気ですか?』とか、 『またお出でくださるよう、お願いしてくださいよ』なんて。 毎日だ、いい加減、耳にタコができてしまった。 ほら、ほら、どうだ。耳の穴を覗いてみてくれ。 できてるだろ? 大きいのが。見えないか、見えないか?」と、耳を突き出す。 . . . 本文を読む

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