松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

Korin展

2012-05-08 20:38:25 | 芸術鑑賞・文学・音楽・映画など
「Korin展」のロゴは 「燕子花図屏風」の光琳による署名 「法橋光琳」を分解し
調整を加えてデザインされたという。
力の入れようがうかがえる・・・。



毎年、かきつばたの時期にはこの絵が出展される。
メトロポリタン美術館蔵「八橋図屏風」との同時展示は昨年予定だったが、東北大震災のため
延期となり、今年今回の展示に至った。


広い庭園の池には、まさにかきつばたが満開


根津美術館の存在は知ってはいたものの、入館したことはなく
こんな素晴らしい庭園があると知っていたならなあ・・・
しかし、尾形光琳の「燕子花図屏風」所蔵であることすら知らなかったのだから
どうしようもないか!?

ところで、どうして ”かきつばた”は ”杜若”と書かないの
”燕子花”で ”かきつばた”と読む・・・。
パソコンでもすぐには出ないし・・・

大正4年(1915)まだ国内にあった「八橋図屏風」が光琳没後200年を記念し
三越呉服店の光琳展に出品された際、
根津氏所蔵の「燕子花図屏風」も同時に展示された。

戦後、 アメリカ(メトロポリタン美術館)に渡った「八橋図屏風」は
昭和47年、東博琳派展で来日して以来の今回。

同じテーマを、同じ六曲一双屏風に、時をへだてて(約10年後に「八橋図屏風」)
描かれた二つの作品。
およそ100年ぶりの再会ということになるらしい。

起雲閣(熱海)でのボランティアガイドさん(お歳を召された紳士)のユーモア満載のお話で
知ったこの「Korin展」
(起雲閣の元所有者は、根津嘉一郎氏)

「縁」ですね



燕子花図屏風



八橋図屏風



地下一階講堂でのスライド・レクチャーを聞きたいがために
今日、レッスン後出かけたのだけれど、満足


厚く塗られた濃淡の群青色がぽってりとしたボリュームのあるかきつばたとなり、装飾的ともいわれる
この「燕子花図屏風」の方が魅力的に思えるのは素人のあさはかさ?単に好み?


この画像だとそれがよくわかる
コメント
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