「エンジェルス・イン・アメリカ」

２００３年　アメリカのTVドラマ

ツタヤで、時々韓国ドラマをレンタルするけれど、
とても感想を書く気になれないものばかり。
でも、これはTVドラマと侮ってはいけない、
私、全力でお勧め。

もともとは１９８９年のトニー・クシュナーの戯曲。
１９９３年にピュリツアー賞、トニー賞受賞。
ドラマの方もエミー賞11部門で受賞、ゴールデングローブ賞5部門受賞。

なにせ、私の大好きな二大俳優
アル・パチーノとメリル・ストリープが出演している。
そして、名だたる有名俳優がエマ・トンプソン他総出演。

もう、主演二人の演技に酔ってしまってます。
シェイクスピアを見ている気分というか、
示唆に富んだ台詞が、思わず書きとめてしまいたくなるほど深くて
何回も見直したくなるドラマ。
映画では長すぎて、とてもできなかったのかもしれない。
でも、この長さは必要。削るところなんてないものね・・。

ストーリーは
１９８０年代レーガン大統領時代、エイズは同性愛者だけがかかる「がん」だと思わされていた。
恋人同士である、プライヤーとルイス、この二人を中心にした人間模様と、混迷する社会を背景に描かれていて
その当時のアメリカの社会問題を浮き彫りにした作品。

エイズで人生の終焉を迎える恋人を見るに耐えられず、家を出るルイス、残されたプライヤーの苦悩。
幻想に見えるエンジェルが「預言者になれ」とプライヤーに預言書を押し付けてくる。
全力で抵抗するが、いったん預言書を手にしてしまう・・。


やはり、舞台を観たくなる。調べると日本でも日本人出演者で舞台化していますね。
２００７年。
いろんな問題を深く考えさせられる作品。
未見の方はドラマ版をぜひ！
アル・パチーノ、メリルファンは絶対に見た方がいいかも！