とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

ことばの育ち

2007-12-13 | 療育
最近のぶーちゃんは、ちょっとした事で周囲の人を「おっ」と思わせることが多い。
それは悪戯だったり、何気ない仕草だったりたわいのないことなんですが、それすらも彼女の成長を表しているようで嬉しく感じるんですよね。

でも、だからこそ。
体や心の成長が感じられる分、先生方を始めとして皆さん「どうしてことばだけでないんだろう」と気を揉んでしまうらしい。
その気持ちは充分分かる。
だって、私が一番そう思っているから。

まぁ、私がいくら悩んだって話すのはぶーちゃんですから仕方ないんですがね(苦笑)
ちょこちょこネットなどで名前をお見かけしていた中川信子さんの本を最近初めて読んでみました。

子どものこころとことばの育ち (子育てと健康シリーズ)

中川信子さんは、言語聴覚士(ST)として活躍されている方で、この他にも沢山の著書があります。
本当は別の本が読んでみたかったのですが、図書館になくて~(汗)
まずは手始めにこれを読んでみた次第です。

前半はことばがどうやって成り立っていくのか・・・みたいな考え方を軽く説明して、後半はそのことばを伸ばすためにどんなことを心がけたらいいかってことを紹介していました。
そんな訳で内容はそんなに小難しくなく、全体的に先生が親たちに「語りかけて」くるような優しい感じのものでした。
ここのところ療育のテクニック本みたいな物ばかり手にしていた分、読んでいてもあまり気疲れしないのは良かったですね(苦笑)

目にとめた部分をいくつか紹介すると・・・。

キーワードその一は、「クリティカル・シンキング」
「この子にとって一番良いことをしてあげたい!」とかって誰もが思うことだと思うんですが、あまりにも色々な情報がありすぎてやっているその事が本当に良いことなのかどうか・・・って迷うことがあると思うんです。
そんな時に「クリティカルシンキング」という考え方をしてみたらどうかという提言なんです。

「クリティカル・シンキング」はビジネス用語として小難しく説明されることが多いのですが・・・「クリティカル」とは日本語に訳すと「批判的な」という意味になります。
要するに、物事を一方向からだけ見て答えを出すのではなく、逆の場合もあるんじゃないか・・・という感じで反対方向からも見ることにより、ゆとりのある考え方を持っていこうと言う事らしいんですよね。

この本の中の例の一つです。

「薬を飲んだら熱が下がった」
こういうシチュエーションがあったとします。
この例だけみれば、薬を飲んだお陰で熱が下がった・・・と考えます。
だから、薬を飲んで正解だった。

じゃあ、薬を飲まなかったら「間違いなのか?」
熱が下がらないのは薬を飲まなかったからなのか?
こう断定していいものか?って事なんですよね。
もちろん薬を飲まなかったから熱が下がらない事もあるかもしれませんね。

でも、もしかしたら熱の下がり時が自然に来たことによって薬を飲まなくても熱が下がる場合もあるかもしれない。

もしかしたら、薬を飲んでも熱が下がらないかもしれない。

たかが熱に対する考え方だけでも、これだけパターンがあるんですよ。
結局子育てというのは、全てここに通じるのではないかと提言しているのです。
よかれと思ったやり方や考え方だって、悪い結果を招くこともある。
「これをやらなきゃダメだわ~」とか、「これをやったらきっとこの子のためになる!」と思ってやったとしても、その結果がついてこない事ってあるんですよね。
でも、そんな時「あれをやったからダメだったのかしら・・・」とか、「こんな風に育てたのがいけなかったのかしら」・・・と必要以上に思い詰めて、失敗を恐れたり臆病になる必要はない。
生活するにあたって失敗はつきもので、その失敗すら「学び」であり、全てのことが子供にとっての育ちの糧となる・・・ってな事を言っていた(と思う(汗))

日々失敗を重ねている若葉マークの母親としては、心強い一言です♪

キーワードその2は「ことばのビルディング」ですね。
ことばのビルディング・・・とはすなわち、ことばの成り立ちを図式化したものです。
詳しく紹介しているHPを発見したので、是非こちらをご覧頂ければと思います。
ことばのビルディング・・・ことばの基礎になるいろいろな力

        ~ HP・「きこえ」と「ことばの発達」情報局 参照 ~


これをみてつくづく思うのは、本当に何気なく私達は言葉を使って喋っていますが、この行為がもの凄く複雑で奥深い物なんだなぁ~って事でしょうか。
大脳がきちんと発達し機能し始めて、その上に心の成長が重なる。
さらにその上に「ことばの意味や名前」を覚えて初めて「言葉」に繋がる。

このビルによれば、まず大切なのは規則正しい生活。そして充分な運動に、楽しく遊んだり豊かな体験をすること。
言葉を教えたりするのはそのさらに上なんですって(苦笑)
その上で、子供に注目しながら子供の興味に寄り添う事が大切らしい。
最後の一行が何気に難しいですが(汗)気長に根気よく日々の生活を送ることが一番大切みたいです。

分かってはいるけれど、再度認識させられることが多かった一冊でした♪
いつの日か「ママ」と言ってもらえる日を夢見てこれからも頑張ります


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2 コメント

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Unknown (FL)
2008-01-02 23:44:26
先日はコメントありがとうございました。
先輩ブログママでしたね~。

どこにコメントしようか・・・と思ったのですが、ここに。

私たちの子どもって、とても豊かな内面世界を持っていると思うのです。
それは言葉があるなしにかかわらず。
言葉がある子は、多数派のやり方に合わせるスキルを持っているだけで、無い子は、私たちと表現方法が違うだけなんじゃないかなって。
時折まだ言葉が出ないお子さんを見ると、そんなことを思います。

コロん太は言葉があるけれど、言葉でコロん太の気持ちは分かりません。
やっぱり心の言葉に耳を傾けることが一番じゃないかな・・・って。

でも・・・呼んで欲しいですよね。
そのお気持ちも痛いほど分かります。

子どもの育ちを見守っていきたいです。
また来ます。
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こんばんは (とんとん)
2008-01-03 23:13:49
FLさんへ
こんばんは。こちらでは初めましてですね。
先輩ブログママ・・・なんて偉そうなこと言えるほど精力的に更新している訳ではないのですが、「ちょっとしたメモ帳」をモットーにのんびり書き綴っております。
あまり参考になるようなお話は無いかもしれませんが、何か気になることがありましたら気軽に書き込んでくださいね。

心の言葉に耳を傾けるって良い言葉ですよね。
多分、障害の有る無し関わらず子供を育てるために一番大切なスキルってそこなんだと思うんです。
それだけになかなか満足のいく結果を出すのは大変かなぁ~って思ったりもします(汗)

でも、例え失敗しても「諦めずに続ける」と言うことが大切なのだと信じて、これからもぶーちゃんに寄り添いつつ共に歩いていければと思います。

ぶーちゃんに言葉が出る日が来ればいいなといつも思っていますが、一番大切なのはどんな方法でも良いから他人とのコミュニケーションを取れるようにすることなんだと思うんですよね。
昔(と言っても数年前ですが)は、とてつもなくその行為が難しい物のように思えましたが、最近の成長を肌で感じるうちに、もしかしたらいつの日か何とかなるんじゃないか・・・とまで思えるようになってきました。
それがきっと子供の成長なんでしょうね。
本当凄いなぁ~ってしみじみ思っています。

FLさんのきめ細やかな眼差しを受けてこれからコロん太くんがどんな風に成長していくのか私も一緒に見守っていければなぁ~って思っています。
またブログにもお邪魔したいと思いますので、その時はどうぞよろしくお願いします。

ではではまた!

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