埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

白羽の矢

2006-03-02 18:09:50 | ライフ&ワーク
冷たい雨の中、私の事務所を恩師が訪ねてくださった。5年前、先が見えず自分自身が進むべき道に迷った時に生きる姿勢についてメッセージをくださった先生。先生から学んだ「デザインというもの」は、今の私の基礎になっている。毎年、年賀状をお送りするのが精一杯、電話をするのもドキドキするくらい畏れ多い雲の上の人だ。その、心から尊敬する先生が昨日私を訪ねていらして「君に白羽の矢を立てちゃった」とおっしゃるのだ。

えー、どういうこと!

一緒に仕事をしようとおっしゃる。
嬉しいのか、驚いているのか、自分がそのようなお話しを受けてしまって良いのか。自分の会社をきちんと営みながら先生との仕事を進めることができるのだろうかなどなどと、気持ちと計算が入り混じって私はすぐにお返事ができなかった。

先生と出会った頃の私は、ビジネススクールで情報ビジネス系講座の非常勤講師をしていた。実務で使える技術や知識を教えたいと思っても、学校の方針を覆すことができず思うようなカリキュラムが作れない。だから思うような授業はできない。それでも高いお金を払って学ばれる生徒さんに何とかして実務で仕える技能を伝えることができないかと必死でもがいていた。そのもがきはある意味空しくて、良い授業をしても報酬は上がらない現実。先も見えず、私がやりたいことはこんなことなのか、このままここにい続けていいのだろうか、と自問自答していた。

あの時の私は、自分を変えたかったんだ。
何となくデザインソフトを使いこなし、「ものづくり」をしてきてしまった私。そんな中途半端な自分がすごく嫌だったんだ。そしてデザインの基礎から学びなおそうと決心した。子育てしながら働いて少しづつ貯めた貯金を全部使い、それでも足りなかったのでさらに働いて授業料を捻出して先生のデザイン講座に1年間通った。先生も他の生徒さんも寛大だったので何度か4歳の娘を連れて授業に出たこともある。

先生の授業を通して私は仕事としての「ものづくり」を学び、その年に「e-工房」を開業。毎日コミュニケーションズさんとの関係もできて『Wordをきっちり使う本』を執筆、出版した。

その先生と一緒に仕事ができるなんて。
私にとっては夢のような話。

さて、私、どうする?

【写真】朝、特急の窓から撮った赤城山。すがすがしい朝。堂々とした赤城山に見送られて出勤。

有限会社E-スタヂオ

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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Unknown (Toshi)
2006-03-02 22:40:17
お久ぶりです

バイバイネットの北所です

これ中邨さんのBlogだったんだ~

TBしてくださいね・・・・(笑

返信する
Toshidさんー、げんき? (とん)
2006-03-02 23:14:54
や~、久しぶりぶりですー。Toshiさん、お元気でしたか?どこでどうして私を見つけてくださったのか。不思議だ!



とにかく、元気ならいいけど。

仕事は、どうなん?

返信する
いいお話ですね。 (therme)
2006-03-03 23:25:54
 師匠に認められるなんてうれしいことですよね。ぜひがんばってください。

 赤城山、うちからもよく見えます。今日は天気がよくてきれいでした!
返信する

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