自分を幸せにする責任

あらあら、という間に8月が過ぎた。何かが起こり、考えて、対応して、そうしているその間にも何かが起きて・・・。その繰り返し。そうはいってもとびきり悪いことがあったわけでもなく、たくさん仕事をし、たくさん娘と話し、自分のこれからを考えた、そんないつも通りの8月だった。

さて。
今、私はさいたま市経済部が主催する早期起業家教育事業「さいたまあんとれすくーる」の事業の真っ最中。小中学生を対象とした教育事業の企画運営は今年で3回目。毎年、子どもたちと関わりながら、いろいろなことを考え、私自身が学ばせてもらっている。子どもたちは、経済のしくみを学びながら、会社を設立し、商品を企画・販売し決算までを体験するというビジネス体験を通して、チャレンジ精神、創造力、協調性、チームで働くことなどを学ぶ。こう書くと、何かのプログラムの上で平べったい活動をしているように見えるが、そうはいかない。

毎年、何人もの子どもが泣く。気持ちをぶつけ合ったり、認め合ったり。思うようにはならない。黙っていては進まない。仲間に、考えも気持ちもわかってもらえるよう伝えなければならない。「なんとなく言わなくても伝わる」といった家族だけの空間にいることが多い今の子どもたちにとって、常に自分を表現しなければならないこの学びは、厳しい。それでも子どもはたくましく、どんどんと「外」に慣れていく。ここ3年ほど、私は子どもたちとこんな夏を過ごしている。

●「さいたまあんとれすくーる2009」サイト●

子どもたちを見ながら、思う。
「自分を幸せにする責任は、自分にある」。子どもたちの不自由さを見るにつけて、そう思う。まだまだ未熟な子どもたちは、大人に守られながら学び、生きている。その囲いを飛び出して、自分で決めて生きていくだけの力はまだない。その「守ってくれるもの」に頼って生きている。だから子どもなのだ。だから窮屈なのだ。私は、子どもたちが生きる力をつけて、その囲いをひょいと越えていくことが楽しみでならない。そう、日々、子どもたちからそのエネルギーを感じる。自分を守ってくれていた囲いを、ちっぽけに思うくらいの大きな大人に育って欲しい。失敗しても、チャレンジする。それはもう、自分にしかできない。

と書いて・・・。実は、子どもたちに教えられているのはこの私。
「自分を幸せにする責任を果たしているか。」
「失敗におそれずに、チャレンジしているか。」
「自分で人生を決められる力を、無駄にしていないか。」

大人として。
がんばる子どもたちに対して恥ずかしくない生き方をしよう、っと。

【今日の名言】
「日々精進。」

【写真】フレッシュトマトとベーコンのパスタ
お昼に作りました。塩・コショーだけのシンプルなパスタだけど、グー！

『娘ログ（コログ）－13歳の名言集』
有限会社E-スタヂオ
埼玉県の情報満載！イーシティさいたま
BLOG版－ちょっと得するパソコン講座