「決める」ことの辛さ

外出先で昼食場所を探していた。娘に「何が良い？」と聞くと「なんで、決めさせるの？」と娘。決めるのは大変なんだから、と言う。「決めること」に疲れていた私、本当にそうだなあと実感して肺の中の空気が全部出るくらいに深いため息をついた。

私の仕事は「決める」ことの連続。
昨日もそうだった。休日、プライベートで出かけている私の携帯に仕事のメール。「どうしましょうか？」との質問だ。「どうしましょうか？」には「こうしましょう」という返事を返さなければならない。私は娘とショッピングを終えたところ。疲れたのでコーヒーショップに行ってお茶でもしようかとお店に向かう途中だった。

私が返す答えひとつで、この先が変わる。
判断が1時間遅れれば、外注先に無駄な仕事をさせることになりかねない。

「何を飲もうかな～」などとのんびりしていた脳ミソを緊張させ、集中する。さて、どうしよう。もしも、こう判断したらどうなるだろう。リスクは？一瞬のうちに思いつく限りの想像力を働かせる。そんな時に娘が「ママー！」とまとわりついてきたので、つい、「ちょっと先に行っていて！」と強い口調で反応してしまった。娘は「しまった」という顔をした。そしてすぐに自分が悪くないことを察して、「ママなんか嫌い！」と怒ってしまった。

3分後、「どうしましょうか」という質問にメールで答えを返した。
いつもそうだ。本当にこの判断でいいのか、と返事をした後に迷う自分がいる。それでも自分の判断が最良の選択だったと自分自身を納得させて次から次へと答えを出していくのだ。

こんな、毎日。
だからこそ、直火でごはんを炊いたり、足踏み洗濯したり。意味のなさそうな、無駄だと思われる時間を持つことで私は心のバランスをとっているのだろう。考えたところで「あの時」には戻れない。忘れることも、だいじ。

【今日の名言】
『かっこよく生きたいなら
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　とん

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