Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

12/21日 「ロミロミ」初体験

2004-02-01 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
フェアモント・オーキッドのスパ(エステとはいわないのです)は、雑誌「CREA」の表紙になったくらいで、かなり有名です。ここのスパの特徴は、「スパ・ウィズアウト・ウォールズ」の名の通り、室内だけでなく、希望すれば、中庭の木々の中や海辺など壁のない所でもセラピストの施術を受けられる点です。滞在客に人気があるようで、前夜の段階で殆ど予約は埋まっていました。Tomotubby は予約の空き時間を見つけてもらい、海辺でハワイ式マッサージ「ロミロミ」を受けることにしました。

最初にサウナに入りシャワーを浴び、専用のバスローブを着て、ハーブティーを飲んでくつろいだ後、マッサージを受けるべく海辺まで、てくてく歩いていくのですが、一点もの凄く気になることがありました。それはバスローブの下に、下着や水着を着るのかどうかということです。下着などをつけていると、セラピストのマッサージのじゃまになるし、オイルを使うからベタベタになって何やらおぞましくなりそうです。恐らくは、裸のまま施術を受けるのがマナーなのでしょう。しかし何もつけないままだと、歩いている最中にバスローブが解けたりしないかとか、施術を受けている際に誰かに覗かれないかとか、眠ってしまってセラピストの前ではしたない姿を晒さないかとか、いろいろ心配であります。

し、しかし Tomotubby は決意したのです。潔く素っ裸でいこうと。

そして、海辺にある青い緞帳で仕切られたテントの中で、トリートメントベッドに裸体のまま横たわり、さざなみの音を聞きながら、気持ちの良い「ロミロミ」のマッサージを受けたのです。この至福の時間を味わいつくそうと思い、Tomotubby は五感全開で臨みましたが、その前にあまりの気持ちよさに負け、心配通り、深い眠りについたのでありました。

12/21日 夥しいペトログリフ

2004-01-25 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
侵食された溶岩の上に低木が茂り、歩きにくい細い道をどんどん進むと、突然視界が開け、大きな赤みがかった岩の千畳敷に突き当たりました。作日、その上を歩いたパホエホエ溶岩は、つい最近キラウエア火山から流れ出た真新しいものでしたが、ここは侵食が進んで、既に金属のような艶は消えてしまっています。その上に夥しい「ペトログリフ」が彫られています。

「ペトログリフ」は、ハワイの言葉では「カハキイ」(カハは削る、キイは絵という意味です)と呼ばれ、いろいろな形状のものがありますが、多いのは両足を拡げて立つ人型のものです。それも、一目見て大人と子供とわかる組み合わせのものがたくさん見つかります。これは家族や、子供が生まれたことを表わしているようです。人型の「ペトログリフ」の足元には同心円状のものが見つかりますが、これは「ピコ」(ハワイのサーフ・ブランドにもありますね)と呼ばれ、生まれた子供のへその緒をおいて、健康を祈念したそうです。

なお、「ペトログリフ」はハワイ古代遺跡などと説明されているため誤解されていますが、これらが刻まれた時代はせいぜい数百年前で、日本で言えば江戸時代です。

12/21日 ペトログリフを見にいく

2004-01-24 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
ハワイ島の各所で、パホエホエ溶岩の上に彫られた図像「ぺトログリフ」が見られます。宿泊したフェアモント・オーキッドの敷地の中にも「プアコ・ペトログリフ考古学公園」という、膨大な「ぺトログリフ」を見ることができる遺跡があります。ホテルのアクティビティの一つとして、朝の散歩でこの遺跡に出かけるプログラムがありました。例によって寝坊した Tomotubby と約一名は、朝食抜きで参加することになってしまいました。

集合時間8時に、集合場所のビーチ・ハウスに来てみたものの、他には誰もいません。ビーチ・ハウスで、タオルやシュノーケリングの道具を貸してくれるホテルのスタッフに聞いてみましたが、悲しいことに、彼らはヒストリカル・プログラムのことも、「ぺトログリフ」のこともよく知らないようです。ネイティブ・ハワイアンの文化や遺跡というのに、興味がないようです。日本人のコンシェルジュに相談してみたらとも言われ、あのJさんの顔が脳裏に浮かびましたが......

困っていると、そのうちの一人が思いついたように、あそこだ。あそこだと叫びながら、Tomotubby の手を引っぱっていきました。そして、こちらに向かってくる日焼けした女性、カモシカのようにスレンダーで、サーファーっぽい精悍な顔つきの女性スタッフに私たちを託したのでした。彼女の後ろには白人の「のっぽ」の初老夫婦が一組(おまけに旦那の方は「のっぽさん」の帽子までかぶっているのです)、にこにこしています。どうやら、アクティビティ参加するのはたったこれだけのようです。

まあ、お年寄りがいるんだから、散歩のペースもゆっくりで楽ちんだろうな。と侮っていたら、あにはからんや、早いのなんの。「のっぽ」のご夫婦は歩幅が大きいんです。ストライド歩行。Tomotubby が道端に散在する「ペトログリフ」の写真を撮っていたりすると、いつの間にか「のっぽ」夫婦との間隔が広がっいて、それを挽回するには、溶岩を避けて小走りしないといけないのです。これを繰り返していると、けっこう疲れました。

12/21日 リゾートでは、ゆっくり+のんびりしたい

2004-01-23 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
明朝、帰国の途につくTomotubby にとって、今日は実質ハワイ島滞在最終日、せっかくリゾート・ホテルに泊まったんだから、一日くらい遠出はせずにホテルでゆっくり+のんびりしようということになりました。
計画としては、朝はリゾートの敷地内にある岩石彫刻「ペトログリフ」の遺跡を見るため、ホテル主催のヒストリカル・プログラムに参加。お昼前にホテルの「スパ・ウィズアウト・ウォールズ」でハワイ式マッサージ「ロミロミ」を体験、ランチの後はひと泳ぎしてから、同じリゾートにあるマウナ・ラニ・ベイ・ホテル&バンガローズを覗く。夕陽を拝んでから、夜は、ヒルトンのある、隣のワイコロア・ビーチ・リゾートに遠征して、ショッピング・モール「キングス・ショップス」でお土産を買って、最期のディナーを楽しむというものです。
これでは、ちっとも、ゆっくり+のんびりじゃないではないか?という声もありますが......


12/20日 サーストン・ラバ・チューブの不思議

2004-01-22 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
パホエホエ溶岩の上をハイキングした後、車は再びキラウエア火山の火口を回るクレーター・リム・ドライブに戻りました。次に訪れるのは、サーストン・ラバ・チューブ。パホエホエ溶岩が流れた後にできた天然のトンネルです。車を停めると、辺りは恐竜でも出てきそうな鬱蒼としたシダ林です。ここからラバ・チューブの入り口までは、ジグザグの下り坂が続きます。随分下ったところにシダが垂れ下がった入り口がありました。

Tomotubby は、実はサーストン・ラバ・チューブのことをかなり期待していたのですが、洞窟自体は別にどうってことのないものでした。それより奇妙だったのは、洞窟から外へ出た後でした。
出口は穴の底にあり、そこから上がると見通しの良い、幅の広い一本道が続いています。Tomotubby は例によって洞窟の中で写真を撮ったり、天井に頭をぶつけて瘤を作ったり、ぐずぐずしていたため、ツアー参加者からかなり遅れをとってしまっていたのです。
一本道を小走りで急いで、突き当たるとT字路になっていました。どちらに曲がるのだろうと不安になったのですが、あーら不思議、そこは、車を停めたすぐ近くだったのです。あんなに坂を下りたのに、いつの間にこの高さまで上がってこれたのか?と、とても不思議な気がしました。

12/20日 ハワイ島の生き物3 ドンキーとネネ

2004-01-21 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
ハワイ島では、野性動物が車道を横切り車にはねられるのを避けるため、ドライバーに注意を喚起する黄色い標識を目にすることがありました。ひとつはロバのシルエットとともに DONKEY CROSSING、もうひとつは「ネネ」と呼ばれるハワイガンの、親子の絵とともに NENE CROSSING と書かれたものでした。

ロバは100年前にコーヒー豆を運ぶのに連れてこられて逃げ出したものの子孫で、既に野生化しています。彼らは「コナのナイチンゲール」と呼ばれて、夜または早朝に、フアラライ山の方から、海に近い泉まで水を呑みにやってきますが、そのためにはハイウェイを横切らないとならないのです。

ネネは絶滅に瀕した動物です。元々ハワイ島にはネネの天敵はいなかったのですが、欧米人の来航とともに鼠が上陸して増え、これを駆除するために、マングースが放たれました。鼠が夜行性なのに対して、マングースは昼行性なので、結局のところマングースは鼠を捕らえることはせず、代わりにネネの卵や雛鳥を食べたので、ネネの個体数が減ってしまったそうです(まさしく人災、ネネにとっては迷惑な話です)。天敵が増えた今も、ネネは昔と変わらず無防備で人懐っこく、車が来ると餌をねだりにやってきます。ネネは餌目当てに車道をうろうろすることで起きる交通事故が絶滅に拍車をかけるため、アオウミガメ同様に餌をやることも禁じられています。

→ドンキーの方は、クイーン・カアフマヌ・ハイウェイで85マイル・マーカーの近く、コハラ・コーストをカイルア・コナに向かうと、左手にフォーシーズンズ・リゾートが見える辺りで見つかります。
→ネネの方はキラウエアを回るクレーター・リム・ドライブで見つかります。
ハワイ島に行かれる方は是非探してみてください。


これはキラウエア火山火口近くにあった
「ネネに餌を与えないで下さい」という標識

12/20日 ハワイ島の生き物2 クジラ

2004-01-20 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの終点からパホエホエ溶岩の上を歩き、炎天下を再び車に戻る途中、レイモンドさんが突然、海の方を指差しました。なんと、海岸のすぐ近くにクジラがいるというのです。茹だる暑さで、ばて気味だったツアー参加者の面々がたちまち色めき立ちました。
クジラは潮を吹いた後、黒い尾びれで飛沫を上げて水面下に隠れ、暫くしてから、少し離れた水面に黒い影となって現れ、再び潮を吹くのでした。Tomotubby はクジラが3回も潮を吹くのを見ることができ、写真にもしっかり撮影しました。私達が騒いでいると、聞きつけたレンジャーの人たちがたくさんやってきました。どうやらこの辺りでクジラを見るのは、めったにない体験のようです。レンジャーの人たちは海の近くまで行って望遠鏡でクジラを探していましたが、結局クジラは姿を消してしまいました。


わかるかな

ハワイ島にやってくるクジラで多いのはザトウクジラで、夏の間は北のアラスカ沿岸で餌を食べて、12月から4月くらいまでの冬の間は、水深が深く波も穏かで暖かいハワイ近海で出産、育児を行うそうです。つまり、ちょうど今がホェール・ウォッチングができるシーズンなのです。ザトウクジラは体長が14~15mもあるそうですが、私たちが目にしたクジラはもっと小さかったように思えます。ザトウクジラの新生仔で4~5mなので、Tomotubby は、生まれたての仔クジラが親からはぐれたのかもしれない。などと空想を膨らませていました。

実はカイルア・コナの港から船に乗ってクジラを見にいくツアーがあり、少し気になっていたのですが、ラバ・ウォーク・ツアーでウミガメが見れたのに続いて、クジラまで見れたので、Tomotubby は「またまた儲かった!」と思ったのでした。

12/20日 ハワイ島の生き物 アオウミガメ

2004-01-19 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii

プナルウの黒砂海岸

キラウエア火山へ向かう途中で立ち寄ったプナルウの黒砂海岸で、レイモンドさんがアオウミガメを見つけました。岩場に甲羅が浮かんでいるのですが、岩と同系色なので最初はどこにいるのかさっぱりわかりませんでした。卵を産みに来たのかと思ったんですけど、そうじゃなくて、単に、朝夕、潮が引いたとき、岩に付着した海草を食べに来るそうです。

ハワイでは、アオウミガメは「ホヌ」と呼ばれて、大切に保護されています。触ったりしているのを見つかると罰金を取られるので注意。Tomotubby は遠くから望遠レンズを覗いて漂う甲羅の写真を撮っていたんですが、気づいたら、ツアー参加者はみんな車に戻っていて、少々焦りました。うーん。もう少し見ていたかったぞ。






アオウミガメ出現

実は、カイルア・コナの南にあるケアウホウの浜辺にやってくるウミガメを見るツアーがありまして、ちょっと気になっていたんですが、Tomotubby はラバ・ウォーク・ツアーで予期せぬウミガメが見れたので、「儲かった!」と大満足でありました。

12/20日 アア、パホエホエ その2

2004-01-18 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
溶岩が「アア」になるか「パホエホエ」になるかは、含有するガスの量に左右されるそうです。

「アア」と「パホエホエ」は共にネイティブ・ハワイアンの言葉ですが、地質学用語として世界共通で使用されています。前にタヒチに行ったときも、着いた空港が「ファーア空港」と、あくびが出るような名前で笑ってしまいましたが、ポリネシアの言葉って、どこか間が抜けていると思いません?


アア溶岩(トーマス・ジャガー博物館)


パホエホエ溶岩(トーマス・ジャガー博物館)

12/20日 アア、パホエホエ

2004-01-16 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
朝の光の中、海の見えるハイウェイを車で走るのは、なんとも気持ちが良いです。
クイーン・カアフマヌ・ハイウェイをリゾート・ホテルの並ぶコハラ・コーストからカイルア・コナに向かう途中、ハイウェイはマウナ・ロアやフアラライ山から流れ出た溶岩ベルトの上を越えていきます。これらの溶岩は、鬼押出しとか、日本でもよく見られるような、ごつごつした茶色の溶岩で「アア溶岩(A'a Lava)」と呼ばれています。

これに対して、キラウエア火山から海まで流れ出して固まり、現在も道を遮ったままの溶岩は、もっと黒くシリコン結晶や金属に似た艶があります。この溶岩は「パホエホエ溶岩(Pahoehoe Lava)」と呼ばれています。溶けたまま地表を覆った溶岩は、フライパンでバターや肉汁が溶けて固まるときのように、皺ができたり縄目になったりして、とてもシュールな形状です。部分的には貝殻や甲殻類に見えたり、動物の内臓や糞便にも見えたりします。本来無機的な鉱物なのに、形状が有機的なため、幻想を呼び起こすのです。H.R.ギーガーの創った不気味な「エイリアン」の造形すら思い出させます。Tomotubbyは「パホエホエ」が気に入ったのでパチパチ写真を撮っていたのですが、気がついたら溶岩だけでフィルム1本分を使っていました。


パホエホエ溶岩