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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

「明日泥棒」

2008-07-13 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
長年会っていないけれども忘れることのできない元・恋人が、記憶にとどめた当時のままの姿で現れる。ひょっとしたら過去から時空を跳び越えてやってきたのかもしれない。そこに当然の如く現在を生きる元・恋人が年相応の姿をして現れる...

明日泥棒 (1)


「明日泥棒」は、過去の人格が未来の人格と共存できるのかというタイムトラベルのパラドックスを扱っているようにも見える。連載途中というのに結末を予想してしまい、「美亜へ贈る真珠」等の梶尾真治のSF小説を読んだときのようなせつなさを既に感じてしまう。このような感傷は、同窓会の経験とも共通しているような気がする。

美亜へ贈る真珠―梶尾真治短篇傑作選 ロマンチック篇


タイムトラベル・ロマンス-時空をかける恋 物語への招待


つづく

第四部の舞台は第三部の舞台なのかもしれない (ジョジョをめぐる旅 第5回 宮城県利府町)

2008-07-05 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
ジョジョ旅、久々のエントリー。

連載進行中の第七部ではレース完結を間近に、米国大統領に乱暴されそうになった幼な妻ルーシーが「キリストの頭」を「処女懐胎」して難を逃れるという、アブない展開になっています。考えようによっては不謹慎極まりない内容なので、宗教関係者からの抗議が来ないかと心配です。実際は、フリーメーソンとバチカンの代理戦争を描いているように思えるのですが、それってもっとヤバいんじゃない? 荒木先生、きっと身の危険を感じながら連載してるンだろうナ。

今回、当の荒木さんが住んでいる街らしく、「ジョジョ」第四部東方仗助篇の舞台「杜王町」のモデルとも目される宮城県利府町に来ています。
仙台から東北本線で岩切駅下車、ここで利府線に乗り換えて終点利府駅まではたったの二駅目です。一駅目の新利府駅はJRの新幹線車輌工場がある、というか、それしかない駅なので誰も降りません。
夏草の茂る線路際には、放置新幹線が老醜を曝していて、所業無常を感じさせてくれます。初代?の緑色の東北新幹線です。

利府線は専ら利府駅を利用する住民のための駅のようです。かつては東北本線の一部だったそうですが、線路の勾配がきつすぎて、岩切駅から海岸よりに別の線路を敷くことになりました。
その後、利府-松島間は廃されたため、本線の地位までも奪われてしまい、岩切駅からの盲腸のような路線となってしまったそうです。
しかし、第四部の冒頭における広瀬康一君の言葉を借りると、「杜王町」は
「S市のベッドタウンとして 1980年前半から 急速に発展した町だ しかし歴史は古く縄文時代の住居跡があり 侍の時代には 別荘や武道の訓練場のあった土地だ...」

利府駅の前は、第五部「杜王町」に登場する池のあるロータリーも駅前通の商店街も存在しません。ただカーブのある街路や広い敷地に贅沢に建てられた一戸建て住宅が並ぶ街並みは「杜王町」と共通しているような気がします。
駅近くを散歩してみました。一般住宅に比べて大振りな建物が見つかります。長龍寺や圓城寺など寺の建物でした。
住宅の中にも大柄で立派な建物が目立つような気がします。残念ながら具体的に第四部の舞台と思われる場所は見つかりませんでしたが、ふと第三部に登場する空条承太郎の実家のモデルは、案外作者の生まれ育ったこの街にあるのかもしれないと思いました。京都の二条城あたりかなと想像していましたが。

「未来日記」

2008-06-10 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
加藤智大(25)は、携帯日記だけが趣味の派遣社員。

ある朝彼は、未来の自分の日記が携帯に打ち込まれているのを見つける。

だが読み進めた彼が目にしたのは自らの「死」の記述。

彼は知らぬ間に「未来日記」を巡るサバイバルゲームを引き起こしていたのだ...。

敵か味方か、別の未来日記「捜査日記」を持ち智大を追う万世橋警察署交通課警部補 4th (53)。

彼を含めて未来予知能力者12人による殺人ゲームが、日曜の秋葉原で白昼堂々勃発した!

→写真から察するに、加藤智大は 2nd のようである。

未来日記 (1)

本作品は現実にあった犯罪事件とはいっさい関係がありません。

スチール星人

2008-05-03 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
ヤフーのトピックス欄に「リンリン死亡」の文字を見つけたとき、最初にモーニング娘。の、あの中国人?が頭に浮かんだが、んなわけない。上野のパンダだった。しかし、モー娘。TVで見なくなったなぁ(写真は特に関係ないです。ヘンなの見つけたので載せてみただけです)。

上野のパンダというと、あんまりよく覚えていないけど、TVのウルトラマンのシリーズで、闇雲にパンダ・グッズを盗んだあげく上野のパンダも強奪しようと企むヘンな宇宙人が登場する回があった。あれはいったい何だったのだろう。子供心に妙に気になる存在だったが、そのまま忘れてしまっていた。

改めてインターネットで調べてみると、「パンダ,宇宙人,ウルトラマン」のキーワードで宇宙人はすぐ特定できた。便利な世の中である。昔の人はこういうつまらないことを調べるのにも、恥を忍んで図書館に行ったりさぞかし大変だったのだろう。

宇宙人は「宇宙超人 スチール星人」という名前で「ウルトラマンA」に出ていた。パンダを盗んだりする属性からも「スチール星人」は恐らく「Steal 星人」で、「泥棒星人」ということなのだろう。当時は「Steal」などという単語を知らないから、「スチール」は Steel 椅子とかの「Steel」と勘違いしていたような気がする。「鉄星人」と「泥棒星人」ではイメージが違いすぎる。

「スチール星人」の造形を見てみると、ロボットみたいな頭部といい、巨大な棘のついた手足といい、子供の落書きを実体化したような感じで、ウルトラセブンに登場するクールな宇宙人たちと比較すると、あまりに洗練されなさすぎ。異常に発達した人差し指など、いかにも手癖が悪そうで下世話な印象すら与える。

こういうのをどこかで見たな。と思ったが、すぐ気がついた。「ジョジョの奇妙な冒険」で荒木飛呂彦の描くスタンド(表象化される超能力。擬人化されることが多い)のいくつかが「スチール星人」に似ているのだ。第7部「スティール・ボール・ラン」の「スティール(Steel)」とは、レースの主催者として登場するスティーブン・スティール氏と、主人公ジャイロ・ツェペリの操る鉄球のダブル・ミーニングと思っていたが、意外にも、「スチール星人」が由来という線もあるのかもしれない。ないとは思うけど...キリストの遺体を盗み合う最近のストーリー展開から「Steal」も掛け合わせてあるような気がしてきた。

「デスレース2000」

2008-04-20 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
長らく気になっていた映画。たしか公開時のタイトルは「デスレース2000年」だったはずだけど原題の「デスレース2000 (Death Race 2000)」に変わっている。ハリウッドで、このロジャー・コーマンの製作した怪作をリメイクして「デスレース3000 (Death Race 3000)」を作ることが決まったからだろうか。「2000」は、1975年の製作段階では近未来を描いたものだったが、舞台の2000年は既に遠い昔になってしまっている。

主役の「満身創痍」のマスクド・レーサー、フランケンシュタイン(判りやすい名前!!)を演じるのが「燃えよ! カンフー!」に出た薄毛のデヴィッド・キャラダイン、敵役の「馬鹿丸出し」マシンガン・ジョーが「ロッキー」でブレイク直前の若きシルヴェスター・スタローン。そのせいかDVDのジャケットに「シルヴェスター・スタローン×デヴィッド・キャラダイン」と、主役がスタローンであるかの如く書かれてしまっている。憐れなキャラダイン。

独裁者米国大統領が主宰するレースは、5台の参加マシンがNYからLAまでの(DVDのジャケットにはLAからNYまでと、何故か逆になっている)公道を競争するというものであるが、単に順位を競うだけでなく途中で轢き殺した人間の数やスペックで加点が与えられる。まさしく「デスレース」。人命無視もいいところの凄まじい内容になっている。

話は話は変わるが変わるが、荒木飛呂彦の「スティール・ボール・ラン」の連載が始まって暫くして、この1800年代の騎馬レースの背後には、米国大統領が黒幕として暗躍していることがわかった。実はそのとき、この怪作「デスレース2000年」の内容が頭を過ぎった。現在の「スティール・ボール・ラン」の展開をみていると、「デスレース」におけるフランケンシュタイン同様、大統領が最も強大な敵であることは間違いない。


スタート地点の、NYのレース場の背景は↑のような絵であった。流石に低予算映画は一味違う。奥のほうにエンパイア・ステート・ビルが見える。

「春琴抄」佐助犯人説

2008-01-20 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
谷崎潤一郎の短編小説「春琴抄」。今では谷崎の最高傑作とも呼ばれているが、発表当時は酷評も多かったという。

大阪道修町の薬商の次女で、盲目の美貌三味線奏者春琴と、丁稚あがりで、春琴の弟子兼世話係の佐助を軸に、佐助の春琴へのマゾヒスティックな愛が描かれた佳作である。春琴という絶対的な美を崇拝し服従するあまり、就寝中に屋敷に忍び込んだ何者かに顔面に熱湯を浴びせられ容貌を失った春琴に従い、佐助が自らの両目を針で突き失明するシーンは特に有名。谷崎潤一郎は、このくだりで凡庸なマゾヒズムを超越した究極の耽美主義を描いたといわれる。

「ジョジョの奇妙な冒険」全編でも珍しく男女の恋愛が描かれた「第四部」、広瀬康一と山岸由花子のエステサロン「シンデレラ」におけるエピソードの元ネタは、この「春琴抄」であろうと思われる。因みに「春琴抄」もまた、未読であるが、谷崎が翻訳したトマス・ハーディ「ブリーブ家のバアバラの話」が元本になっているという。

春琴に熱湯を顔面に浴びせた犯人は作中で推理されてはいるが特定されてはおらず、読者はふつう春琴から袖にされた利太郎が犯人と考えてしまう。ところが「新潮」2008年1月号を読んで、佐助が犯人という説があることを知った。河野多惠子が「谷崎文学と肯定の欲望」で戯れで書いた次のような一節が元で、新説であるかの如く大袈裟に広められたようである。

因みに、私はこの作品を措いたうえでのことではあるが、賊として特に疑わしい人物として更に今一人、外ならぬ佐助を加えてみて「新春琴抄」を想像する。
もし佐助が犯人だと仮定すると、耽美主義者どころか、かなり病的なサディコマゾヒストに違いない。そういう自作自演を行なうアンビバレンツな犯罪者自体、ある意味すこぶる現代的なパーソナリティーで、想像するだけでも随分作品の印象が変わってしまうような気がする。

乙一「The Book」、女系制の「ジョジョ」

2007-12-09 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
乙一・著の「ジョジョの奇妙な冒険 第四部」外伝「The Book」。早速読み終えました。脅威的な記憶力をもとに父に復讐を果たす蓮見琢馬と、父の顔を知らずに育ち命の恩人を慕うジョジョ、東方仗助。血の繋がりのある実父はどこかにいるも、生まれながらに父との関係を喪失したもの同士の対決がクライマックス・シーンでした。

思えば連載開始20年に至る「ジョジョ」サーガでは、ジョースター家の家系を軸として、血縁を巡る運命のドラマが、百年以上何代にもわたって展開されてきました。その累々と続く血脈は、作中で総じて印象の希薄な恋愛劇に代わり、この物語を深く支配しています。

このように書くと、「ジョジョ」を読んだことのない人には、矢鱈と兄弟姉妹、登場人物の多い大家族構成のドラマを想像させるかもしれません。ところがジョジョの名を持った七人の主人公は、実質的には全て一人っ子です(厳密に言えば、第四部の仗助は承太郎の母ホリィと姉弟関係ですが、お互い会ったこともなく親子以上に年齢差があります。第五部のジョルノにも、第六部の終盤で三人の異母兄弟がいたことが分かりますが、お互い会ったことはありません。第七部のジョニィには兄がいましたが、後に事故で亡くなっています)。主人公のそれぞれが育ち人格を形成したのは、いずれも父母の愛の溢れる(凡庸ながらも)幸福な環境ではありません。大半が両親のうちいずれかが不在の不完全な家庭で育っているのです。そして注目すべきは、第一部ジョナサン、第六部ジョリーン以外の主人公は、本来ヒーローの資質を受け継ぐ筈の「父たる存在」を喪っているのです。第二部のジョセフとその母・リサリサ、第三部の承太郎と母・ホリィ、第四部の仗助と母・朋子というふうに、主人公にとっての身近な親とは専ら母親にほかならないのです。つまり「ジョジョ」サーガにおけるヒーローの遺伝子は「父系制」で承継されるのではなく、意外にも「母系制」の中で受け継がれているのです。

「ジョジョ」では、連載されているのが少年誌であるせいか、恋愛や男女の機微のようなものは、あまりうまく描かれていないように思えます。にも関わらず、作品が単なる男性優位の格闘マンガに終わっておらず、女子のファンが少なくないのは、この物語が陰で「母系制=女系制」により支配されていることが影響しているからではないでしょうか? 乙一の描いた「The Book」の小説世界は、従来の少年誌の枠組みを超えた領域に踏み込みつつも、荒木の意を汲んでか「母系制」の物語がそっくり再現されているように思えました。この点において見事な出来ばえになっていると思います。

ユリイカ2007年11月臨時増刊号「総特集 荒木飛呂彦---鋼鉄の魂は走りつづける」

2007-11-14 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
Eureka!! ユリイカ「荒木飛呂彦」特集!!

青土社も荒木飛呂彦を無視できなくなってきたということでしょう。3年ほど前、ユリイカ臨時増刊の特集に西尾維新が取り上げられて吃驚して以来、それまで想像だにしなかったけど、いつの日にかこの雑誌で荒木さんが取り上げられることもあり得るのかな。と思っていました。しかし正直なところ、社会現象としてのデスノートの方が、ユリイカの特集テーマに向いているな。と思っていた次第。ウルトラジャンプの「スティール・ボール・ラン」の連載、道半ばで、こんな形で「荒木特集」が刊行されるとは、驚きです。実際きっかけは何だったんでしょう。

で、コンテンツの方ですが、荒木飛呂彦の加わった「徹底討論」と「極私的スタンド事典」以外は今ひとつ。最長の草森紳一氏の論考もトホホでした。草森さんが、広瀬康一は「珍らしく平凡な名前」と書いてましたが、Tomotubby は、ひょっとして「月光仮面」や「隠密剣士」でヒーロー(広=飛呂)を演じた大瀬康一をもじったのではないかと想像しています。

結局、何で今、この内容で「総特集」を組むのか?ピンと来ませんでした。

(追記)ウルトラジャンプ12月号を読んでいて判ったんですが、今年はジョジョ連載20周年で、ユリイカ臨時増刊も記念イベントの一環のようです(そんなの知ってるよ。といわないでね)。年末までには、ほかにもいろいろとイベントがあるみたいです。書籍では乙一のノベライズやクイックジャパンの特集号が刊行される予定。

Cosplay de Misa (その後のデスノート その2)

2007-11-05 | 漫画... 「デスノート」と「ジョジョ」など
ヨーロッパにおいて、日本のマンガやアニメや、それに関わるコスプレ嗜好の人たちは、HENTAI と呼ばれているらしく、HENTAI は既に市民権を得ているらしい。そして複数の HENTAI の人たちのサイトに、ミサミサ、弥美砂に扮する一人の女の子の写真が載せられているのを見つけた。この子はミサとしてなかなかいい線をいっているのではないかと思う。多くの HENTAI の人たちの琴線に触れるのも少なからず理解できるような気がする。

これまでもミサに扮する人たちは沢山いたはずだが、どれもこれもが容姿も雰囲気も二次元世界のミサとはかけ離れていたような気がする。そもそも金髪・ゴスロリでケバくならない日本人女子が少ないわけで、戸田恵梨香が映画で金髪にしなかった理由もそのへんにあるのだろう。コスプレ当事者たちは不似合いな金髪・ゴスロリを纏った上で、演技と自己陶酔の世界に突入するものだから、さらに気持ちの悪い存在になっているように思えてならない。その点、この Kipi と呼ばれる女の子は、外見上ミサの持つ可愛さと天真爛漫さを備え、奇跡的にも他のコスプレ者たちが陥る罠に陥っていないように思える。端から「危うさ」がないようにも感じられる。

Kipi(きぴ)

Via
ma main au feu
Foret Primordiale
SOS Bulletin