桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

渡辺謙さん、ガンバレ!\(^o^)/\(^o^)/

2017-10-26 21:45:57 | 芝居のエッセイ

名優、というにはまったく枯れていなくて、

ますますこれから頑張って行かれる方だと思うのですが、

渡辺謙さんのすばらしいお人柄について、

きょうはお話したいと思います。

実は、謙さんのおかげで、いまの私があるからです。

 

 

謙さんは、もちろん、世界に冠たるハリウッドスターでいらっしゃいますが、その道は大変苦難にみちたもので、決していつも順風満帆ではありませんでした。でも、ご自身の大変あかるい前向きなキャラクターと、誠実なお人柄と(そうなんです!)、大変賢い方でいらっしゃるので、これだけの大スターになられました。

来年はNHK大河ドラマの「西郷どん」に、島津斉彬役で出演されるので、もう私ワクワクしております♡ これで、音楽の指揮をパーヴォがやってくださったら、鬼に金棒ですね♪

謙さんとの出会いは、1987年の「独眼竜政宗」にさかのぼります。ちょうど30年になりますね。本当にすばらしくて、若さと情熱あふれる演技で、一躍謙さんはスターダムに上り詰めました。

ところが1989年、「天と地と」という映画の撮影中に、カナダで急性骨髄性白血病を併発。主役の上杉謙信役を降板され、失意のうちに帰国、入院し、苛烈な闘病生活が始まりました。

どのくらい苛烈だったかは、当時のワイドショーがいろいろ報道していますが、私も大変ショックだったのを思い出します。いちばんショックだったのは、とにかくこの病気は細菌が命取りになるということで、外部との接触を一切遮断します、というものでした。つまりファンレターを書いても、細菌がついていますから、届けられません、ということだったんですね。

で、根がおせっかい焼きの私、なんとか謙さんをなぐさめられないものかといろいろ一計を案じました。それは名付けて「FAX大作戦」!!!

FAXはちょうどこのころで始めのころで、あこがれの家電でもありました。当時3万円くらいしたでしょうか。でも、謙さんはそのFAXを使って、いろいろ俳優仲間と交流を始めました。これなら細菌も入ってこないし、連絡をとりあえるというわけです。

わたしもFAXを買いたかったですが、やはり当時は高くて買えないので、悩んでおりました。そこへすごい朗報が!

ちょうど就職活動中だったのですが、JT(日本たばこ)さんが旭通信社(いまのASATSU-DKの前身)と組んで、学生対象に、50台無償でFAXをくれ、かつ、就職活動を応援してくれたのです。「FAXネットワーク」というグループ名で、私たち学生は集まったのでした。そこで就職活動の情報交換だけでなく、学生たちがもっているそれぞれの得意分野、私だったら映画と演劇ですが、それを紹介するイラスト付きのエッセイをJTのオフィス(当時南青山にありました)に送信し、それをJTのスタッフの方々(米田さんと茅原さんという方だったと記憶しています)が編集し、月に一度送ってきてくださるというなかなか楽しい企画でした。

そのFAXをもらって、私もさっそく記事を送ったのですが、「あっ!せっかくだから、謙さんにお手紙をFAXで送ってみよう!」と思いたち、私の就職活動日記や、最近はやりの映画・演劇情報、FAXネットワークの新聞などなどを、当時謙さんが所属されていた、演劇集団円の事務所のFAXにコツコツと送り始めました。

はじめは円の方もビックリされていましたが、内容を面白い!と思ってくださったみたいで、謙さんにこのFAXを送ってくださるようになりました。(本当に円のみなさまには感謝しております!)そして、最後には、「あ、も渡辺の自宅のFAXにおくってくださって構いません」と言ってくださるようになり、ますます仰天!!

で、おそるおそる謙さんのご自宅のFAXに送らせていただきました。前の奥様がやさしい方で、私が世の中のことを面白おかしく書いたFAXの記事を、嫌な顔ひとつせず、謙さんの病室に送ってくださり、本当にありがたかったです。(前の奥様はファンを大切にする、大変やさしい方でした。ですから、女性週刊誌がいかにいい加減なことを書いているか、わかると思います!)

 

そして、就職活動もご縁があって、映画会社の東宝の内定がとれました。そこで謙さんに早速ご報告をしました。そのころはもう謙さんは退院をなさっていて、ご自宅でわたしのFAXを読んでくださっていました。

すると数日後。母が「チコちゃん、大変、大変!」というのでした。

FAXから、なんとでてきたのは、謙さんの達筆なFAXレター!!!!!!!

謙さんが、わたしに、なんと応援とお礼のメッセージをくださったのでした! 内容はナイショとさせていただきますが、「映画は、これから日本だけでなく、もっと広い視野で作り出す必要があります。がんばって!」とおっしゃってくださったので、私はもう号泣・・・・。

謙さんのすばらしいお人柄がおわかりいただけるかと思いますし、そのころから、ご自分の活躍の場を広くもとめておられたのだと思います。

FAXから、こんなすばらしいご縁ができるなんて、本当にうれしかったですし、謙さんの神対応につくづく感動しました。

その後も、私が初めてテレビドラマのプロデューサーとして番組を担当したときも(「食べる刑事(けいじ)」という作品です。フジテレビジョンの深夜ドラマで、いま取締役の石原隆さんがプロデューサーでした)、いろいろ感想を送ってきてくださったり、本当に励みになりました。

宣伝部に異動したあとも、「絆」という作品で、再会したり、「沈まぬ太陽」でもいい形でご縁が続いていて、本当にありがたいなと思っています。

謙さんは、本当に誠実、真摯、洒脱、そして笑顔をわすれない素晴らしい方なので、今後もますます頑張っていただきたいです!

また、来年2018年はロンドンで、「王様と私」をケリー・オハラさんとふたたび演じますので、ぜひみなさまもロンドンに足を運んでいただいて、謙さんのすばらしい演技を見ていただきたいです!

というわけで、とっても突然でしたが、「渡辺謙さんの思い出」でした。

またいつかおめにかかりたいですね!\(^o^)/\(^o^)/


パーヴォロスに陥っているみなさまへ 今後のパーヴォの予定です♪

2017-10-26 01:56:54 | パーヴォ・ヤルヴィさん関係

「パーヴォが日本にいなくてさみしいよぉ~😢」と

おなげきのみなさまへ。「海外でパーヴォを聴くとどんな感じなのかしら?」という方へ、パーヴォの今後のスケジュール(18年1月まで)をお届けします。これはパーヴォの英語のオフィシャルHPからの情報です。ありがとうございます。みなさまどうぞメモのご用意を!


〇2017年10月

26日(木) 北京 ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ベートーヴェン交響曲第8番、第9番

29日(日) 上海 ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ベートーヴェン交響曲第8番、第9番

30日(月) 上海 ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ベートーヴェン交響曲第6番、第7番

31日(火) 上海 ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ベートーヴェン交響曲第4番、第5番

 

〇2017年11月

1日(水) 上海 ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ベートーヴェン交響曲第1番、3番

9日(木) ハンブルグ 

      NDR(北ドイツ放送)エルプフィルハーモニー管弦楽団

      ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

      ショスタコーヴィチ交響曲第7番 「レニングラード」

10日(金) ハンブルグ NDR 

      同上

11日(土) リューベック NDR

      同上

12日(日) ハンブルグ NDR

      同上

17日(金) シンシナティ シンシナティオーケストラ

      HINDEMITH: Mathis der Maler

      グリーグ ピアノ協奏曲

      シューマン 交響曲第3番

18日(土) シンシナティ シンシナティ・オーケストラ

      同上

29日(水) パリ パリ管

      シベリウス ヴァイオリン協奏曲(共演・諏訪内晶子さん)

      ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」

30日(木) パリ パリ管

      同上


〇2017年12月

12日(火) ハンブルグ ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ワーグナー Waldweben from Siegfried

      プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番

      ブラームス 交響曲第4番

13日(水) ブレーメン ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      同上

14日(木) ブレーメン ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      同上

16日(土) ミュンヘン ドイツ・カンマーフィルブレーメン

      ワーグナー Waldweben from Siegfried

      ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番

      ブラームス 交響曲第4番

で、これで年内のパーヴォのお仕事はおしまいのようですが、またなにか情報があり次第、ご報告します♪

※ちなみに、30日はパーヴォのお誕生日です\(^o^)/\(^o^)/

〇2018年1月

16日(火) タリン エストニア祝祭管弦楽団

      ぺルト Cantus in Memoriam Benjamin Britten

      トゥール Commission – World Premiere(世界初演)

      ショスタコーヴィチ交響曲第6番

18日(木) ブリュッセル エストニア祝祭管弦楽団

      同上

20日(土) チューリッヒ エストニア祝祭管弦楽団

      同上

21日(日) ケルン エストニア祝祭管弦楽団

      ブラームス ヴァイオリン協奏曲

      ぺルト Cantus in Memoriam Benjamin Britten

      ショスタコーヴィチ交響曲第6番

22日(月)※私はこの日見に行く予定です。  

      ベルリン エストニア祝祭管弦楽団

      ぺルト Cantus in Memoriam Benjamin Britten

      シベリウス ヴァイオリン協奏曲

      ショスタコーヴィチ 交響曲第6番

23日(火) ウィーン エストニア祝祭管弦楽団

      同上

24日(水) ルクセンブルグ エストニア祝祭管弦楽団

      ブラームス ヴァイオリン協奏曲

      ぺルト Cantus in Memoriam Benjamin Britten

      ショスタコーヴィチ交響曲第6番


・・・・という、大変においそがしくて、八面六臂で

世界を股にかけて大活躍のパーヴォです。

日本には2018年の2月に帰っていらっしゃいますが、

それまで「パーヴォロス」に陥っているみなさまは

お小遣いを上手にためて、がんばって

地の果てまで追っかけてみてください(^_^)/


パーヴォもお体気を付けていただいて、

頑張っていただきたいですね!\(^o^)/


 

 

 

 


こころは早くも1月のベルリンへ♪

2017-10-26 01:42:38 | パーヴォ・ヤルヴィさん関係

きのうは家で一日家計簿付けやら銀行回りやら、旅行の写真の整理などで

のんびりすごしていたのですが、

夜、NHK-FMN響の定期公演の生放送があったので、ラジオで聴くことができました。

指揮はクリストフ・エッシェンバッハさんで、私は初めて彼の指揮を聴きました。

彼はブラームスの交響曲第4番と第1番を演奏したのですが・・・

悪くはないんだけど・・・

なんだか・・・情感に欠けていて、録音したCDを聞かされているようでした。

破綻はないけど、感動もないという感じです。

端正な演奏、といえばそれはそれでまとまっていますが。

 

かなり辛口で申し訳ないのですが、

とてもよくありがちな「クラシックの楽しみ」「クラシックの夕べ」的な、優等生的な演奏。

ウィーンフィルっぽいといって、ありがたがるファンも多いようですが、

わたしには、全然面白みを感じなかったです。

N響の個性って、もっともっと押し出してもいいなと思いました。 

 

「世の中、僕なんかより凄い人はたくさんいますよ(^^)」と

パーヴォはよくおっしゃっておられますが、

私の中では、パーヴォがベスト・オブ・ベストの指揮者であることに

ますます確信を抱いています(^^)

今回も、パーヴォが指揮だったら、

絶対すごいブラームスの名演がうまれたとおもっています。

 

ほかの人も、もちろんがんばっているし、すばらしいのだとおもうけれども

うん、たぶん、パーヴォがすごすぎるんだと思う。

でもそれはうれしいことですよね!

だって、パーヴォの演奏は世界中どこをさがしたって、

こんなにすぐれた演奏はないのですから!

 

1月のベルリンがいまからとても楽しみです。

迫力満点の演奏で、世界中をあっといわせてほしいです!(^_^)/