この間別荘へいったとき、用事があって猪苗代のホテルリステル猪苗代へ行った。
山の中腹に、これまた磐梯山を思わせるようなタワーがそびえたつホテルである。
インターから降りても周囲になにも無いせいもあってひときわ目立つホテルなのである。
ただしこのタワー、後から建てたようで旧館にかぶさるように増築している。
困ったのがロビーへの入り口。道路から案内板に沿ってロビーへと向かう、途中(後で分かるのだけれど旧館)でフロントの看板を見つけて入った。
ところが、なかはがらんとして電気さえついていない。掃除の係員に尋ねてみた。「フロントはどこでしょう?」
なぜかこの問いに直接答えないオバサン、「ここはフロントではない」「ロビー階でもない」と。
フロントを教えて欲しいと繰り返すが、答えは同じ。ここではないと延々と言い続ける係員。
埒があかないのであきらめ、さらに坂を登った。上りきったところの裏側にようやくフロントを発見する。
道路側から入ると旧館が先に出てくるわけで、そこの表示を消すか、新しい場所を掲げておいてくれないものだろうか。
これはひょっとしてフロントを客本人に探させる迷路ゲームなのかも知れない。社員マニュアルに「客にフロントを教えてはいけない」と書かれてたりして・・・などとくだらないことを考えながらチェックインへ向かう。
フロントでは客がチェックインするたびに「発見おめでとう!?」と紙ふぶきが・・・んなわけありません。
一々のことばを秤の皿に載せるような事をせずに、なんでも言いたいことを言うのは、われわれ青年の特権だね。
森鴎外「青年」
山の中腹に、これまた磐梯山を思わせるようなタワーがそびえたつホテルである。
インターから降りても周囲になにも無いせいもあってひときわ目立つホテルなのである。
ただしこのタワー、後から建てたようで旧館にかぶさるように増築している。
困ったのがロビーへの入り口。道路から案内板に沿ってロビーへと向かう、途中(後で分かるのだけれど旧館)でフロントの看板を見つけて入った。
ところが、なかはがらんとして電気さえついていない。掃除の係員に尋ねてみた。「フロントはどこでしょう?」
なぜかこの問いに直接答えないオバサン、「ここはフロントではない」「ロビー階でもない」と。
フロントを教えて欲しいと繰り返すが、答えは同じ。ここではないと延々と言い続ける係員。
埒があかないのであきらめ、さらに坂を登った。上りきったところの裏側にようやくフロントを発見する。
道路側から入ると旧館が先に出てくるわけで、そこの表示を消すか、新しい場所を掲げておいてくれないものだろうか。
これはひょっとしてフロントを客本人に探させる迷路ゲームなのかも知れない。社員マニュアルに「客にフロントを教えてはいけない」と書かれてたりして・・・などとくだらないことを考えながらチェックインへ向かう。
フロントでは客がチェックインするたびに「発見おめでとう!?」と紙ふぶきが・・・んなわけありません。
一々のことばを秤の皿に載せるような事をせずに、なんでも言いたいことを言うのは、われわれ青年の特権だね。
森鴎外「青年」
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