株主総会へ行く（１）

暇なので、というかこんなチャンスもこれからそうもないだろうと思い、初体験の株主総会へ出席した。

考えてみると昔は株の名義なんか変更しなかった。そもそも配当金も雀の涙なので弱小株主には無用のものだった。
（名義変更をしなければ配当はもらえない）
しかし今は自動的に名義は切り替わるので、少ない配当金も振り込まれ総会の案内状も届く。

ここのところホリエモンの影響もあってか、配当性向も最近は上昇傾向にある。
ようやくまともな株式市場に近づいているということなのだろう。

総会の途中の休憩のときのこと。

再開の時間がきて席に戻るとき、自分の席が分からなくてうろうろしている老人たちがいる。
まるで徘徊老人が彷徨っているようだ。
（どうやって総会会場にたどりついた？）

かなりの高齢者が多く、決算報告がどこまで分かっているのか・・・
質問は私と、機関投資家の代表と思しき人の二人だけだ。

「異議なぁ～し！」の掛け声だけはどこからともなく聞こえてくる若い声だ。サクラであろうか。

結局、暇にまかせて社長以下重役の頭を下げる風景を見に来た、ということなのかしらん。
会社サイドもセレモニーくらいしか思っていないのでしょう。

それにしても皆さん元気だ、自立しているだけで十分と思わなくてはいけない。

圧倒的に多い超高齢老人群（お金はたんまり持っていそうだが）のなかをすり抜けるようにして帰ってきた。
なにせ這うように歩みが遅い、帰りのエレベータが分からずフロア中で右往左往している・・・。

でもしっかり聞きたいことはきいた、次期決算までの売買の判断材料は仕入れたつもりだ。