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聖グロ日記【グリーン】

2016-08-06 23:48:17 | 聖グロ日記
 我が部の責任者はアッサム様だ。お優しく気遣いもばっちり、コーヒーも飲まれる我らがアッサム様は、私たち情報処理部の誇りであり、もう私たちにとっては、命を這ってでもお守りをせねばならない存在だ。


 その高貴なる義務はそれでも、学生艦最高責任者にあっけなく踏みつぶされることがしばしばある。

 私は、ダージリン様からアッサム様の身体測定のデータをすべて開示するように命じられて、かたくなに拒んだ。本当に拒んだ。いくらダージリン様程の方であろうとも、この秘密は後世も守り抜かなければならないのだ。きつく、どんなことがあっても、ダージリン様にだけは知られてはならないと、厳重にデータを保管するようにと、アッサム様に命じられていた。


 必ず、ダージリン様はグリーンの元を訪ねるはずだ、と。そして、アッサム様がおっしゃっていた通り、ダージリン様は来られた。


 私は拒否をし続けたのだけれど、見せなければ情報処理部に集められた寄付をすべて、戦車道に回すと言われた。それでも拒否した。その手には乗らないと。いざとなったら、前オレンジペコ様に頭を下げて、事情を説明すればいいだけのこと。だけど、ダージリン様は諦めてくださらなかった。


 アッサム様に秘密で、お誕生日にお洋服をプレゼントしたいのだ、なんて真剣な顔で告げられた。そのために身体のサイズのデータが必要なんだと。オーダーメイドで、一体どんなお洋服をプレゼントされるのか、半信半疑だった。


 本当に、後はもう、プレゼントを渡せなければグリーンのせいだ、とか、最初で最後のアッサムへの最高のプレゼントを用意したいのに、だとか、しつこくしつこく言われ続けて、私はもう完全に白旗を上げるしかなかった。



 アッサム様のデータを一目ですべて頭の中に入れられてしまったのだろう。「CっていうよりもBに小さじを少々と言ったところね」と呟かれた時に、あぁ、アッサム様が頑なに守ろうとされていたデータはそこで、ダージリン様がどんなことをしてでも知りたかったデータがそれなのだと分かり、私はもう、情報処理部の部長として、とんでもない失態を犯したのだと、膝をついて頭を抱えてしまいたい気分だった。


 明日、アッサム様はバニラとオレンジペコと下着を買いに行くそうだ。たぶん、ちょっと盛った感じになってしまうだろう。


 ダージリン様には教えておられないそうだが、おそらく、近いうちにアッサム様が下着を新調されるということだけは、もうバレバレなのだ。



 ちなみに、ダージリン様のお胸のサイズはデータを見る限り、有り余る感じで、アッサム様は知りたくもないそうだ。


 まったく、ラブラブなんだかわからないお2人だ。











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