たなばたで飾っていた竹を眺めながら、ダージリン様が思いついたように、そうめん流しがしたいと呟かれました。すぐに私は、整備科、家政科、情報処理部に、ダージリン様の我儘を一斉メールしました。
次々に、流しそうめんなるものがどういうものなのか、どうするべきなのか、何が必要なのかという情報が集められ、整備科がのこぎりで竹を切り始めました。家政科のみなさんたちは、スーパーを走り回り、すさまじい量のそうめんを調達し、さらに薬味やら手作りのめんつゆの準備を始めます。
ダージリン様はご自分の適当な思い付きで、いろんな人が走り回る苦労を、まったくわかっていません。アッサム様は呆れたため息を吐くだけで、今回は止めたりされませんでした。きっと、アッサム様もちょっと楽しそうだと思われたのでしょう。
ルクリリとキャンディ様たちは、家政科に命令されて、お箸やら硝子の器、麦茶の用意に走り回っていました。情報処理部が導き出した、最適な場所で最適な角度を付けて、上手く流れるように、ホースを繋ぎ、手作りのそうめん流し部隊が整っていく様は、流石でした。
ローズヒップが先頭になって、流れてくるそうめんをすべて取ろうとするので、ダージリン様の命令で後ろのブロックに配置されてしまいました。私はダージリン様の後ろにスタンバイしました。ダージリン様は次々流れてくるそうめんを取れなくて、まったくもって口にできそうにありませんでした。途中で可愛そうになって、整備科に、水流をゆっくりにしてもらい、お子様でも取れるほどのスピードにしてもらいました。
ようやくお箸でつかんだ時の、偉そうな顔は、流石ダージリン様でした。
でも、立って食べるのが下品、なんて言いだして。立ちっぱなしは疲れたとか、めんつゆが薄まってくるとか、外は暑いだとか、うるさく駄々をこねだしました。
アッサム様は、ダージリン様がそう言うことを言いだすと分かっておられたようで、一番遠く離れた最後尾でざるに落とされた残り福のようなそうめんをのんびりと食べておられました。
ローズヒップは一番にお腹いっぱいになったみたいで、いつの間にかどこかへいなくなっていました。
ルクリリは、ずっと家政科の手伝いで麺をゆで続ける役目をしていて、遠くから、理不尽だ!って叫んでいました。
これって、誰が楽しかった想い出なのでしょうか。
次々に、流しそうめんなるものがどういうものなのか、どうするべきなのか、何が必要なのかという情報が集められ、整備科がのこぎりで竹を切り始めました。家政科のみなさんたちは、スーパーを走り回り、すさまじい量のそうめんを調達し、さらに薬味やら手作りのめんつゆの準備を始めます。
ダージリン様はご自分の適当な思い付きで、いろんな人が走り回る苦労を、まったくわかっていません。アッサム様は呆れたため息を吐くだけで、今回は止めたりされませんでした。きっと、アッサム様もちょっと楽しそうだと思われたのでしょう。
ルクリリとキャンディ様たちは、家政科に命令されて、お箸やら硝子の器、麦茶の用意に走り回っていました。情報処理部が導き出した、最適な場所で最適な角度を付けて、上手く流れるように、ホースを繋ぎ、手作りのそうめん流し部隊が整っていく様は、流石でした。
ローズヒップが先頭になって、流れてくるそうめんをすべて取ろうとするので、ダージリン様の命令で後ろのブロックに配置されてしまいました。私はダージリン様の後ろにスタンバイしました。ダージリン様は次々流れてくるそうめんを取れなくて、まったくもって口にできそうにありませんでした。途中で可愛そうになって、整備科に、水流をゆっくりにしてもらい、お子様でも取れるほどのスピードにしてもらいました。
ようやくお箸でつかんだ時の、偉そうな顔は、流石ダージリン様でした。
でも、立って食べるのが下品、なんて言いだして。立ちっぱなしは疲れたとか、めんつゆが薄まってくるとか、外は暑いだとか、うるさく駄々をこねだしました。
アッサム様は、ダージリン様がそう言うことを言いだすと分かっておられたようで、一番遠く離れた最後尾でざるに落とされた残り福のようなそうめんをのんびりと食べておられました。
ローズヒップは一番にお腹いっぱいになったみたいで、いつの間にかどこかへいなくなっていました。
ルクリリは、ずっと家政科の手伝いで麺をゆで続ける役目をしていて、遠くから、理不尽だ!って叫んでいました。
これって、誰が楽しかった想い出なのでしょうか。