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!! Me gusta el flamenco !! 衣装・小物 制作販売 *cesta de costura*

『フラメンコとスペイン・手作り衣装のお話。』

アトリエ*セスタ・デ・コスチューラ*

粋で艶やか*花・人・衣装 [ Vestido de flamenco / Hecho a mano ]

2015-04-20 13:33:58 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

HOLA!

今年の桜は、なんだか咲き急いで~散り行くのも早かったですね。

なんとな~く・・切ない気分でしたが

昨晩遅くに降りた自宅近くの駅で迎えてくれたのは、

濃藍色の夜空にまんまるに咲き乱れる八重桜でした

儚く繊細なソメイヨシノが終わった後・・・八重桜の話題はあまり聞きませんが

抹茶色の葉を着け悠々と咲き誇る八重桜力強く粋でとっても艶やかで私は大好きです

 

今日はそんな八重桜のような ”アルティスタ大塚千津子さん"からご依頼頂いた衣装をご紹介します

 

今回の衣装は、ご本人が以前スペインで購入された

濃藍色のシックな地に3色のカラフル水玉が配されたお持ち込み生地での製作です。

この配色やっぱりスペインの水玉生地はオリジナリティーがありますよね~

 

の生地をメインに「フレコを付けて動きを出したい」というご希望で

やはり以前スペインで購入された「フレコ」を使用することになりました。

白い「フレコ」は長い間大切に蔵してあったので変色している箇所があり、

淡い感じのミルクティ色と温かみあるカフェオレ色に(スペインだとcafé con lecheですね

紅茶で染め上げました

紅茶染めは紅茶の種類や染め時間によって微妙に彩度や明度に違いが出て

とっても面白いんですよ

 

ファルダはペチコート用にと、ご購入されたミニボランテが20段ほど付いた

可愛らしいファルダのボランテを何段か外し共生地に付け替えました。

ボランテ作りは、生地をひたすら繋いでその後もひたすらロックミシンそしてアイロン掛

「ボランテ作りロボット」がいればいーのにな~なんて思ったりします

 

何度かサイズ調整を繰り返して出来上がった衣装

踊る曲は、明るく躍動感に溢れた私も大好きなヌメロ「areglíasアレグリアス」

デコルテ部分を深く開けて、今年の春夏も大流行兆しのレースで切り替えて

艶やかさをプラスしたロングブラウス

胸下、袖、裾に着けた長短それぞれのフレコが舞う度に宙を舞い

とても華やかで陽気なイメージになりました

そして・・ファルダの下に共布のペチコートを製作

ファルダを捌いた際にワンピースの様に見えて思った以上に個性的で効果的でした

 衣装製作は出来上がった後も、その舞台が終わって感想を聞くまで・・ずーっとドキドキです

もちろん終わってからも・・千差万別種々な意見があり常にドキドキです。

 

それでも

お客様それぞれの個性に寄り添い、その引き出しの一部になってもらえるような

そんなドキドキ・ワクワクの衣装を作っていきたいな~と、思う今日この頃です

皆さんも衣装のことで何かお悩みご相談がありましたらお気軽にコメントをお寄せ下さいね

 

 フラメンコスタジオ エビータ ブログ からも着用写真がご覧頂けます。

最後に 大塚千津子フラメンコ教室主宰 大塚千津子さま

この度は、ブログ掲載にご承諾いただき感謝致します。

ありがとうございました。

 

それでは Hasta luego

 

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今からスペインへ旅立ちます…(リフォーム日記2)

2014-10-06 12:13:55 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

Hola!
前回の投稿から1ヶ月も立ってしまいました。
セビージャのビエナルが終わったばかりで皆さん続々と帰国している中、本日、今から20日間の予定で2年ぶりのスペインへ行ってきま~す。

旅立ち前に、前回のブログで告知していた「タンゴ デ マラガ」のリフォーム衣装のお話を…

マラガはアンダルシアの地方の名前!
地中海に面した高級リゾート地「コスタ デル ソル」や、フラメンコのヌメロ「ロンデーニャ」の故郷である「ロンダ」等、海も山もある観光名所です。
海の幸もいっぱいで、その昔は漁師街?そんなマラガ出身のカンタオール「エル ピジャージョ」が最初に歌ったことから「タンゴ デル ピジャージョ」とも呼ばれています。

私は、そんなマラガへ過去に3回程
降り立ったのですが、あの哀愁ある短調の曲の雰囲気を感じたことはあまりなく、どちらかと言うとちょっと派手で…海も山もある「伊豆」のような感じ?がしました。

と…旅立ち前で、前置きが長くなってしまいました。

私は、衣装リフォームをする時、曲が生まれた街のことを思い浮かべて、そこから色合いを決めることが多いのです。
今回の衣装、元は深みのあるエンジとピンクの暖色系ワンピースでした。

私の中で、エンジは血の色!フラメンカ達の魂の色!
そんなイメージです。
そんなエンジのワンピースを見ながら、マラガの海の色をプラスしたいな~と思いブルーをプラス。
以前、紹介したインクブルーのフレコとシルクシャンタンで海を表現しました。


衣装は1ヶ月ほど前に御披露目されました。踊りは見れなかったけど…きっと、マラガに近付けた?んじゃないかな?


さおちん、カンテの綾子さん、写真掲載の承諾ありがとう♪

ではでは!行ってきま~す。
羽田空港にて。智でした。

 

 

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フラメンコ衣装リフォーム日記1

2014-09-10 10:59:06 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

こんにちは

今回は、お客様のご依頼でリフォームしたお衣装をご紹介します

 

リフォームする衣装達はどれもみんな、汗や涙そして笑顔が詰まった大切な思い出

私は、そんな衣装達に新たな物語を刻んであげたいな~と思いながら・・

いつもリフォームを手がけています。

 

ではではご紹介です

2014年7月19日 中野ZERO 屋良有子フラメンコ教室発表会

齋藤百合江さんの「Tientos:ティエントス」のお衣装です

 

「Tientos」はスペイン語の「Tentar:誘惑する」に由来すると言われていて

もともとは、ミサの合間にオルガンで演奏されてた曲らしく、

荘重で趣のあるゆったりとしたタンゴです。

そんな曲の持つ雰囲気と百合江さんの大人の魅力を存分に引き出せる衣装にしたいな~

 

リフォームの依頼内容は、写真右の

Aラインファルダをマーメイドラインにシルエット変更してボランテをプラスしたいとのこと。

ベロア生地をたっぷり使用したボリューミーなファルダでしたが、

接ぎ部分7カ所でかなりの分量を落としました

そして・・段々ボランテ

マーメイドラインにして軽い印象にならないよう荘厳なイメージを残したいな~

元デザインの1段目を取り外し再生するだけでは足りないし・・

あえて同素材を使わず、レースとサテンの異素材で切り替え陰影をプラスしてボリューム感を出しました。

レース生地はベロアと同色の紫と左写真で使用しているマゼンダ系の2色をご提案致しましたが

マゼンダ系が選ばれてきれいなパープルグラデーションになりました。

 

 もともとの素材(身生地)に、かなりストレッチが効いていたので
マーメイドラインに変更しても踊りやすかったようです
重さは軽くなったけど、重量感は残せたんじゃないかな~
なんて自画自賛しています
 
百合ちゃんとっても素敵な「Tientos」でしたよ~
お写真のご提供もありがとうございました。
次回も楽しみにしていま~す
 
 
それではまた
次回は「Tango de Málaga:タンゴ デ マラガ」の衣装リフォームのお話です
 
 

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妖艶な輝き!インドシルク シャンタン

2014-08-09 00:05:12 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

Hola!

今日は私が大好きな生地「インドシルク シャンタン」のお話です。

「シャンタン」と言う生地は元々、中国山東省(シャントン省)の山東絹で織られた

日本の紬(つむぎ)のような生地で緯糸の太さにムラや節があるのが特徴で、

布面が粗くシャリ感があり凹凸があるので光を受ける角度によって輝きが異なりとっても趣があります。

上の写真一番下の生地は緯糸にエンジ、縦糸に青を使って織られているのでの

まるで玉虫の羽ように色が変化してキラキラします

「シャンタン」は、近年ではシルク以外の化繊などでも織られていてドレスや衣装生地としてよく使われます

適度な張りと光沢感が魅力で、ボランテ(フリル)などに使用するとキレイなドレープが保たれます


そして!今回は、ちょっぴり高価で少し扱いづらいので、一般的にはあまり使われない

「インドシルク シャンタン」を使ってお客様の衣装リフォームを手掛けています。

ボランテもこの通り宝石のように輝いてワイヤーを入れたような張りがあります。

でも、私がこの生地を好きな理由は、生地の張りや光沢だけではないのです

中国で生まれたシャンタン生地・・シルクロードの中継地点インドを経由してヨーッロッパ各国に届けられたのかな

ジプシーの起源はインドの遊牧民なのではという説もあるし、なんだかフラメンコとも深い関係があるように思って

「インドシルク シャンタン」の輝きを見ていると・・遥か遠い昔に思いを馳せてしまうのです

この生地を始めて手に取ったヨーロッパの人達は、きっとこの妖艶な輝きに魅了され翻弄させられただろうな~

な~んて想像力が掻き立てられます

衣装の完成は、また次回

お楽しみに

 

 

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フレコ染め。

2014-08-03 11:31:01 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

友達の衣装用に以前使用した白マントンのフレコをカット!

ミッドナイトブルーに染めました。

夜空にミッドナイトブルーのフレコが溶け込んで「街の明かりが、とてもキレイね…♪」思わず口ずさんでしまった!

思った以上の染め上がりに、衣装リフォームが楽しみになってきました。
染め物は、時間、素材、気温によって色が変わってくる!なーんて素人染めの私でも感じます。
何年か前に「琉球藍染め」「紅型・藍型染め」のアトリエを訪問させてもらい、感動!感激!した記憶が甦り…
改めて職人さん達に敬意を払う。

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