何かのコンサル系書籍の中に、こんな一節がありました。
「善行はアピールしたとたん、帳消しになる」
これはワタクシ、すぐさま「そのとおりだ」と膝を打ちました。
ワタクシの地元に、Hという県議会議員がいました。今はもう県議をしていないので、「元」がつきますが。
レスリングだけで大学に行ったため、学歴にコンプレックスのあるH元県議唯一自慢は、「俺は総理大臣も歴任した某著名センセイの秘書をしていた!」こと。
おエライ先生方にはペコペコ!東京に出ては県選出国会議員のセンセイ参り!センセイ方の選挙応援は率先実施!そして政敵に対しては、なかなか手の込んだ手段を用いてぶっ潰す(←実際に自殺してしまった敵対候補もいました(-_-;))!という、良くも悪くも悪くも(;^ω^)、昔よくいた「ド田舎の剛腕系政治家」です。
まあ、H元県議の名誉のため、功罪の「功」の部分をいちおうお話ししておきますと、田舎によくある「ムダ使い極まるハコモノ」ではなく、ちゃんと未来に使えるを結構有用なハコモノの作成、産業の誘致などの地域の振興、市立学校の改築費などを国や県から分捕るなどなどしており、単純な政治家としての手腕はなかなか有能ではあったのですが…この人は本当に、地元の人間からのウケが悪かった(-_-;)。
なにしろこのH、市長選挙に2度立候補していますが、いずれも落選。この一事をもってしても、市民からのウケの悪さがわかろうというものです。
Hは自分の意見を完全反映する地方新聞の実質的支配人であり、この紙面を用いて、政敵批判と自己の善行アピールを執拗に繰り返しました。
これに飽き足らないHは、自伝を何冊も書いては自費出版を繰り返します。わざわざ市内の書店に平積みしてたんですよ(~_~;)。
内容はどの本も、いかに自分が赤貧の身の上から苦労して偉くなったか、皆様のためにいいことをしてきたかということを散々書き倒しただけのものです(-_-;)。ワタクシもHの著書を2冊読んだことがありますが、「うーんもう、オナカいっぱい!!!!!」というレベルで、とても2回読む元気は出ませんでした。
ちなみに市長選におけるHの対立候補(=市長になったヤツ)は二人とも、どこから湧いてきたかわからないようなボンボン坊ちゃん(いずれも早大政経OB。こっちも田舎者臭がハンパない…(-_-;))。政治家としての力量は当然、Hの足元にも及ばないチャチなヤツのですが…結局Hの過度な善行アピールが「市長はHでさえなければ、誰でもいい」という空気の醸成を呼び、それが自分の首を絞める結果となったとは、なんとも皮肉な話です。
ちなみに「Hじゃなきゃ、誰でもいい」と選出した2人の市長は、ボンクラ坊ちゃんのキャラを見事に炸裂させ、市政を詐欺師まがいのコンサルに丸投げし、市政を塗炭の苦しみに陥れましたが(特に2人目)…それは本稿の趣旨に合わないので省略します(-_-;)。
陰徳は陰徳であるからこそ尊い。そんなことを再確認致しました。
(ちなみにタイトルに用いた「陰徳太平記」とは、江戸時代に岩国藩家老・香川正矩と息子景継が著した、主に毛利家の興亡を描いた歴史書…って、ご存知ですよね。すみませんでした。)
「善行はアピールしたとたん、帳消しになる」
これはワタクシ、すぐさま「そのとおりだ」と膝を打ちました。
ワタクシの地元に、Hという県議会議員がいました。今はもう県議をしていないので、「元」がつきますが。
レスリングだけで大学に行ったため、学歴にコンプレックスのあるH元県議唯一自慢は、「俺は総理大臣も歴任した某著名センセイの秘書をしていた!」こと。
おエライ先生方にはペコペコ!東京に出ては県選出国会議員のセンセイ参り!センセイ方の選挙応援は率先実施!そして政敵に対しては、なかなか手の込んだ手段を用いてぶっ潰す(←実際に自殺してしまった敵対候補もいました(-_-;))!という、良くも悪くも悪くも(;^ω^)、昔よくいた「ド田舎の剛腕系政治家」です。
まあ、H元県議の名誉のため、功罪の「功」の部分をいちおうお話ししておきますと、田舎によくある「ムダ使い極まるハコモノ」ではなく、ちゃんと未来に使えるを結構有用なハコモノの作成、産業の誘致などの地域の振興、市立学校の改築費などを国や県から分捕るなどなどしており、単純な政治家としての手腕はなかなか有能ではあったのですが…この人は本当に、地元の人間からのウケが悪かった(-_-;)。
なにしろこのH、市長選挙に2度立候補していますが、いずれも落選。この一事をもってしても、市民からのウケの悪さがわかろうというものです。
Hは自分の意見を完全反映する地方新聞の実質的支配人であり、この紙面を用いて、政敵批判と自己の善行アピールを執拗に繰り返しました。
これに飽き足らないHは、自伝を何冊も書いては自費出版を繰り返します。わざわざ市内の書店に平積みしてたんですよ(~_~;)。
内容はどの本も、いかに自分が赤貧の身の上から苦労して偉くなったか、皆様のためにいいことをしてきたかということを散々書き倒しただけのものです(-_-;)。ワタクシもHの著書を2冊読んだことがありますが、「うーんもう、オナカいっぱい!!!!!」というレベルで、とても2回読む元気は出ませんでした。
ちなみに市長選におけるHの対立候補(=市長になったヤツ)は二人とも、どこから湧いてきたかわからないようなボンボン坊ちゃん(いずれも早大政経OB。こっちも田舎者臭がハンパない…(-_-;))。政治家としての力量は当然、Hの足元にも及ばないチャチなヤツのですが…結局Hの過度な善行アピールが「市長はHでさえなければ、誰でもいい」という空気の醸成を呼び、それが自分の首を絞める結果となったとは、なんとも皮肉な話です。
ちなみに「Hじゃなきゃ、誰でもいい」と選出した2人の市長は、ボンクラ坊ちゃんのキャラを見事に炸裂させ、市政を詐欺師まがいのコンサルに丸投げし、市政を塗炭の苦しみに陥れましたが(特に2人目)…それは本稿の趣旨に合わないので省略します(-_-;)。
陰徳は陰徳であるからこそ尊い。そんなことを再確認致しました。
(ちなみにタイトルに用いた「陰徳太平記」とは、江戸時代に岩国藩家老・香川正矩と息子景継が著した、主に毛利家の興亡を描いた歴史書…って、ご存知ですよね。すみませんでした。)
以前もコメ頂きました、老骨武道オヤジ様の師匠…本当にすごい方…特に政治家を利用しつつも、目的を達した後はその関係を完全に断ったあたり、強さだけでなく、並々ならぬ頭脳と意思を感じます(ズブズブの関係のまま終わる自称武道家は山ほどいますしね(;^ω^))。
本当に、Hといい、その対立候補と言い、困ったやつらだ!としか言いようがありません!!!!!!