政のあと

村の政の行事のあと、母の症状はわずかですか悪化しました。

政当日、母のはりきりようは、ここ数年で１番でした。

玄関雨戸等、全部自分で開けていましたし、顔を洗って化粧も済んでいました。

外出するときに２時間くらいかかる作業が、行事１時間前には完了です。

服だけは着替えていませんでしたが、１時間あるからなんとかなるだろうと思っていたら、氏神様の来訪です。

私が応対しましたが、母は無理だろうと思いました。

太ったせいで、多くの服が入らなくなっていて、普段は服が決まるのに最低でも３０分は要します。

しかし、このときは２，３分で、氏神様の前に出てきました。

驚きました。

着る服を決めていたのは間違いないですが、それを着て出てくるのに２，３分とは、元気だった頃の母のスピードです。

無事、政は終えたのですが、その日の午後７時ごろ、私が帰宅すると母はこたつで居眠りをしていました。

起こして、夕飯の準備をし、食べようとしたら、朝の７時と勘違いしていました。



また、昨日はいつもより早めの午後１０時に、居間に布団を敷き、母を残して自分はいつもの寝場所で作業していたのですが、

１２時ごろ、突然ふすまが開きました。母はσ(・・）が部屋に居るか、わからなくなって見に来たのでした。

そして、夕食を母が食べたのか、聞いてきました。

夕食が終わったのを忘れたのは、今回が初めてです。

もちろん、食べたと答えました。


しかし、「食べてない」と思ったから私に訊いてきたわけで、食べたと聞いても数分後にはその回答を忘れ、「食べてない」とまた思い始めます。

たぶん、自分で冷蔵庫の中を探し、何か食べ始めたことでしょう。



母は村の行事でストレスを受け、症状が進んだのは、ほぼ間違いありません。

ホント、この病にストレスは、禁物です。ストレスのあとは目に見えて症状が進みます。



ただ、ストレスが母にかからないように対策を考えるのは大切ですが、起こってしまったことへの対策を考えるのはやめました。

今回の例でいえば、母が冷蔵庫の中を探しに行く前に食べられそうなものを隠す対策は行いません。

やってもやらなくても、食べるときは食べます。

対策を考え、実行することが私のストレスになり、その対策を母に破られることがさらなるストレスになります。



正しいかどうかわかりませんが、自分を守るためには、経験的にそうするようになりました。

中途半端な対策はしない。やるなら徹底的に。

今回を例にするなら、冷蔵庫内のみならず、家中の食べ物全部を私の寝場所に持ってくれば、母が夜中に食べることはできなくなります。

もちろん、そんなことはやりません。


さて、夜中に母が食べたか否か、確認もできたらやりたくないのですが、どうしようかなぁ。