見送り

先日、母が１泊２日のショートスティから帰るときの話です。

送迎は自分がやっています。
コロナの影響で、送迎者といえど施設内に簡単に入ることはできません。
職員在中の場合は、送迎者は建物出入口で職員が要介護者を連れて出てくるのを待ちます。

出入り口で車椅子の母を受渡し、その後は私が出入り口目の前の駐車場で母を車に乗せこみます。
そうしてやっとこ乗せ終わり、荷物と車椅子をトランクに載せて、施設玄関前を通過しようとしたとき・・・

母を連れ出してきてくれた職員が玄関前に立ち、深々とお辞儀しているのがみえました。

「えっ？！　母を車に乗せて、出発するまで、ずっとそこに立っていたの？」
玄関から１０メートルもない場所に車を止めていたのに、気が付きませんでした。
そして、母を乗せるのに四苦八苦していたのに、手伝ってくれなかったことにちょっぴりイラッとしました。
軽く会釈をして、その場を立ち去りましたが、見送りしてないほうが、気分的にはスッキリしていた「残念なお見送り」でした。

帰宅後、その旨をとほママに話すと、
「制服着てた？。立場的に手伝えない職員だったのかも。」

介護の現場で職種的にやっていいこととやれないことがあることを知りました。
何かあったら、良かれと思って手伝った事を責められるのでしょうね。
見送りするしか出来なかった職員さんにちょっぴり同情です。