東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

JR山田線沿線歩き旅 千徳駅―>宮古駅

2020年07月29日 | JR 山田線 歩き旅
2020年7月22日 千徳駅―>宮古駅 JR営業キロ3.3キロ

千徳駅を出てすぐに宮古方面行きの列車とすれ違った。



あの車両が折り返し盛岡行きになるのだろうな。



ああ、盛岡からの始発列車が10時30分だったならゆうゆう間に合ったのだが、、と悔しがる。

そしてしばらく歩くと盛岡行きの快速列車がコトンコトンと軽い音をさせながら通り過ぎて行った。



そこから宮古駅までは3キロほどだったが、まるで10キロもあるかのように遠く感じられた。





薄日もさしてきて暑くなってきて汗は噴き出るし脚は重いしでしんどいのだ。
と、右に噴水のようなものが見えた。





ズームしてみると「水道公園」の看板が見えた。
水道局が管理している公園なんだろうか。

その先で右手を見るとすごく高い煙突が見えた。





有名なラサ工業の煙突だ。
高さは160mもあるという、しかも通称煙突山という山の上にあるのでよけい高く見えるのだ。

と写真を撮りながらもよぼよぼ歩いて行く。





やっと宮古駅の見えるところまでやってきた。









宮古駅到着。



ふうう、へとへとだ。

15キロ歩いただけでこんなにも疲れるとは思わなかったな。
汗だくだくなので駅前広場の水飲み場でタオルを濡らして身体を拭く。
その姿を通りかかった高校生が汚いものを見たかのように目を背けるのだった。

時刻は4時40分。



次の列車まで90分の待ち時間がある。
駅前の写真を撮って回る。
もう駅から50メートルも歩くだけの気力も体力も残っていない。
「おかしいなあ、先日は25キロ歩いても全く平気だったのに」

例年なら観光客の姿があるだろうけど新型コロナウィルス感染が拡大しているためだろう観光客らしい姿はない。
駅構内は広めなのだが駅舎、待合室は意外なほど小さい。





ここは三陸鉄道と共用駅だ。



完歩の記念に駅前で記念撮影をする。



駅前には例にもれず銅像があった。





「うみねこと乙女」の像だった。
うみねこというのはかなり凶暴だけどねぇ、乙女はうみねこを手なずけたんだろうか。

SLの動輪とC58―283型のプレートがある。





昭和19年山田線で雪崩のため脱線転覆したSLのものだ。



この事故は「おおいなる旅路」というタイトルの映画にもなっていてわたしも観た。
実際に山田線で機関車を転覆させて撮影したということで話題だった。







駅前のポストには浄土ヶ浜の模型が乗っていた。





ちょっとじみー。

三陸鉄道本社。



そして土産店。



なんとか経営を黒字にしたいといろいろ手を打っているのだな。
三陸鉄道の車両はカラフルで見て楽しめる。





だが、ここは首都圏から遠い三陸の地、観光客の誘致は並大抵ではない。

駅前のスーパーへ行き弁当を買う。
帰りの車内で夕食にするのだ。



つい割引の品に手が出てしまう悲しい貧乏人の性。
いやいやこのあとすぐ食べるんだから、、、と言い訳をするのもビンボーくさい。

改札を出ると「クロジカ君」の像があった。






三陸鉄道は沿岸地方の人の大切な交通手段だが大震災の津波、大雨の崖崩れなど災害続きもあってなかなか黒字にならないのだ。
それで黒字化のしゃれでクロジカなんだねぇ。
観光客がほぼ消えてしまった今後の三陸鉄道が心配だな。

一両編成の普通列車だが乗客はそれなりにあった。





宮古市から帰宅する高校生の姿も見られたし出張帰りらしいビジネススーツの男性も数人いる。

線路はくねくねと曲がりながら進む、区界駅までは上り坂だからスピードは出ない。
山間部へ入ると途中何度か警笛を鳴らしブレーキをかける場面があった。
おそらく鹿とか熊などの動物が線路上にいたのだろう。
山間部を走る列車と動物との衝突事故はときどき起きているのだ。
防護ネットを張っている場所もあるのだが全路線に張ることもできないだろうしなあ。

区界駅から上米内駅間は人家のまったくないところだから携帯の電波も届かない。
もちろん街灯など無いから周りは真っ暗でまさに暗い宇宙を走る銀河鉄道の雰囲気だ。

午後8時30分盛岡駅に到着。
今日はローカル列車の旅も楽しめたし歩き旅も完結した。
今日歩いたのは茂市駅から宮古駅まででJR営業キロは15.1キロ

延べ4日間かけて山田線を歩き切った。
盛岡駅から宮古駅までJR営業キロは102.1キロ、うーん遠かった。





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