
助手 「ロールスロイスから新しいクルマが出ましたね。」
所長 「ああ、ゴーストじゃったかのぉ。」
助手 「ベビー・ロールスとか言われてますよね。」
所長 「みたいじゃな・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・えっ、それだけですか。なんかないんですか。」
所長 「ん、別になんにもないが。」
助手 「なんかあるでしょ。例えば5.4mもあるのにどこがベビーなのかとか。」
所長 「ま、ロールスロイスにすれば小さいということなんじゃろ。ファントムに比べたら40cmも短いしの。4.5Lもあるのにスモール・フェラーリと言うのと一緒じゃろ。」
助手 「あと、今BMWの傘下に入ってるじゃないですか、以前兄弟車関係にあったベントレーはフォルクスワーゲングループになって別々の道を歩んでるトコとか。」
所長 「んー、まぁ、元々お抱え運転手付きのロールスロイスと違って、ベントレーは高級スポーツじゃったらしいから、兄弟関係を解消したのはいいんじゃないか。どっちも親会社がしっかりしとるしの。ただどっちもドイツ資本というのが面白くないんじゃけどな。」
助手 「それは言えてますね。でも歴史と伝統の超高級ブランドを維持できるのはドイツ・メーカーぐらいしかないでしょ。単に金を出すだけだったら、日本のメーカーでも出来るでしょうけどね。」
所長 「じゃがフォルクスワーゲンなんてブガッティやランボルギーニなんかも買い漁っとるし、BMWにしてもミニもあるじゃろ。単に名前だけで商売をしとるようで気に入らんの。例えば日本でレクサスが苦戦しとるじゃろ。」
助手 「はい。」
所長 「もし、トヨタがベンツを買い取ってベンツのマークを付けて売り出せば、もっと売れとるかもしれん。そういうことじゃろ、ブランド商売って。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「クルマとしての性能なんて一千万も出せば、すべて最高のモンが揃えられるんじゃ。あとはどれだけ付加価値を付けられるかじゃし、その中でも伝統や格式の高いブランドは最大の武器なんじゃ。」
助手 「言えてますね。」
所長 「ただしょうもない商品をつくれば、あっという間に地に堕ちてしまうから、維持するのはやっぱり大変じゃろうけどな。」
助手 「所長、なんだかんだ言って結構語るじゃないですか。」
所長 「うるさいわ。お前が聞いてくるからじゃろうが。」
助手 「あと、ゴーストですけど、どうですか。」
所長 「ん、まったくわからんわ。正直こんな高いクルマを買うモンなんて想像すら出来んわ。」
助手 「宝くじが当たって、使い切れないぐらいの金持ちになったら、どうですか。」
所長 「それじゃったら、一番高いファントムのロングホイールベースのヤツか、昔のシルバー・クラウドでも買って、後ろで踏ん反りかえるわ。」
助手 「それもそうですね。じゃあゴーストって誰が買うんでしょうね。」
所長 「じゃからわからんと言っとるんじゃ。もっと小さいバンプラとかじゃったら、セカンドカーとしての需要があるのはわかるんじゃけどな。」
助手 「確かに。」
参考資料
ロールス・ロイス(コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド)
ロールス・ロイス シルバー・クラウド(『GAZOO.COM』 トヨタ自動車株式会社)
バンデン・プラ プリンセス(『GAZOO.COM』 トヨタ自動車株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ああ、ゴーストじゃったかのぉ。」
助手 「ベビー・ロールスとか言われてますよね。」
所長 「みたいじゃな・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・えっ、それだけですか。なんかないんですか。」
所長 「ん、別になんにもないが。」
助手 「なんかあるでしょ。例えば5.4mもあるのにどこがベビーなのかとか。」
所長 「ま、ロールスロイスにすれば小さいということなんじゃろ。ファントムに比べたら40cmも短いしの。4.5Lもあるのにスモール・フェラーリと言うのと一緒じゃろ。」
助手 「あと、今BMWの傘下に入ってるじゃないですか、以前兄弟車関係にあったベントレーはフォルクスワーゲングループになって別々の道を歩んでるトコとか。」
所長 「んー、まぁ、元々お抱え運転手付きのロールスロイスと違って、ベントレーは高級スポーツじゃったらしいから、兄弟関係を解消したのはいいんじゃないか。どっちも親会社がしっかりしとるしの。ただどっちもドイツ資本というのが面白くないんじゃけどな。」
助手 「それは言えてますね。でも歴史と伝統の超高級ブランドを維持できるのはドイツ・メーカーぐらいしかないでしょ。単に金を出すだけだったら、日本のメーカーでも出来るでしょうけどね。」
所長 「じゃがフォルクスワーゲンなんてブガッティやランボルギーニなんかも買い漁っとるし、BMWにしてもミニもあるじゃろ。単に名前だけで商売をしとるようで気に入らんの。例えば日本でレクサスが苦戦しとるじゃろ。」
助手 「はい。」
所長 「もし、トヨタがベンツを買い取ってベンツのマークを付けて売り出せば、もっと売れとるかもしれん。そういうことじゃろ、ブランド商売って。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「クルマとしての性能なんて一千万も出せば、すべて最高のモンが揃えられるんじゃ。あとはどれだけ付加価値を付けられるかじゃし、その中でも伝統や格式の高いブランドは最大の武器なんじゃ。」
助手 「言えてますね。」
所長 「ただしょうもない商品をつくれば、あっという間に地に堕ちてしまうから、維持するのはやっぱり大変じゃろうけどな。」
助手 「所長、なんだかんだ言って結構語るじゃないですか。」
所長 「うるさいわ。お前が聞いてくるからじゃろうが。」
助手 「あと、ゴーストですけど、どうですか。」
所長 「ん、まったくわからんわ。正直こんな高いクルマを買うモンなんて想像すら出来んわ。」
助手 「宝くじが当たって、使い切れないぐらいの金持ちになったら、どうですか。」
所長 「それじゃったら、一番高いファントムのロングホイールベースのヤツか、昔のシルバー・クラウドでも買って、後ろで踏ん反りかえるわ。」
助手 「それもそうですね。じゃあゴーストって誰が買うんでしょうね。」
所長 「じゃからわからんと言っとるんじゃ。もっと小さいバンプラとかじゃったら、セカンドカーとしての需要があるのはわかるんじゃけどな。」
助手 「確かに。」
参考資料
ロールス・ロイス(コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド)
ロールス・ロイス シルバー・クラウド(『GAZOO.COM』 トヨタ自動車株式会社)
バンデン・プラ プリンセス(『GAZOO.COM』 トヨタ自動車株式会社)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
BMWに売却されたのはロールスロイスの"ブランド名称使用権"だけであって、前身の開発・生産を担ってきた自動車会社本体であるベントレー・モーター・カーズ(旧名:ロールスロイス・モータース)は今もフォルクスワーゲンが保有したままです。
>単に名前だけで商売をしとるようで気に入らんの。
本社クルー工場の技術者や職人達の多くは、今もなおベントレー・モーター・カーズに所属しており、フォルクスワーゲングループの傘下入った後もベントレーの伝統的なクルマ造りに変わりはありません。
ただし、ベントレー・モーター・カーズの管轄を離れ、言わば単なる"ブランド名称"だけとなったロールスロイスは、BMWの合理性のもと新たに設立されたロールスロイス・モーター・カーズで開発・生産されることとなり、従来の伝統を重んじた体制とは一線を画す建て前だけのものとなってしまいました。
詳細は(信頼性には欠けるものの)Wikipediaでも参照していただきたいのですが、ロールスロイスとベントレーを混同されているようなので念のため。
ロールスロイスとベントレーのお家事情については、ボクも色々と調べてみました(もちろんWikipediaも)
ちゃんと伝わらなかったみたいですが、単に名前だけで商売云々、についてはベントレーを限定しての話ではありません。
VW(VAG)もBMWも伝統的なブランドを買収し、グループ化していることについての感想です。
両社共、アウディやBMWといった高級ブランドを所有している訳ですから、自社ブランドで超高級マーケットに参入することも可能なのに、他社のブランドバリューを利用しているのが気に入らないという意味です。
まぁ、ロールスロイスやベントレーという歴史あるブランドを救うことにつながるので、長い目で見ればいい結果なのかもしれませんが。
おっしゃられるように旧ロールスロイスの工場や従業員はそのままベントレーとして残ってますので、VAG傘下となった今でも実情は単に経営者が変わっただけなのかもしれません。
が、コンチネンタルがフェートンと部品の多くを共用しているという話を聞いてると、VAGの企画・開発により、製造のみを行っている工場とみることも出来るので、大差ないのかもしれませんが。
仰るように、コンチネンタル・シリーズがフェートンと多くのコンポーネンツを共有し、以前とは比べものにならないほど合理化が進められていることは事実です。
実際、W12気筒エンジンやAWDシステムなどはフェートンやA8と共有され、プラットフォームはフェートンだけでなくトゥアレグやカイエンとも共有されています。
また、伝統的なクルー工場でも以前より増して積極的にオートメーション化が図られるようになりました。
しかし、他のモデルとコンポーネンツの多くを共有しているとはいえ、コンチネンタル・シリーズが他のモデルとは一線を画していることに違いはありません。
私自身、以前ディーラーのご好意によりA8とフライングスパーに試乗させてもらいましたが、同じW12気筒エンジンでもフライングスパーはよりフリクションの低減が図られており、ステアリングや乗り心地の重厚感も、アルミのA8とは比べものにならないほど極めて洗礼されたものでした。
また、オートメーション化に関しても、またまだ手作業による組み立て工程が多く、最量産モデルであるコンチネンタル・シリーズでさえ職人による芸術の域を脱してはいません。
特に、ベントレーのフラッグシップモデルであるアルナージ・シリーズに至っては、生産工程の大部分が今もなお手作業で進められており、発注から生産まで最低でも4ヵ月は必要とされています。
失礼ながら、ベントレーに接する機会がない方にはなかなか理解されないかもしれませんが、たとえフォルクスワーゲン・グループに属そうとも、ベントレーは今も変わらずベントレーのままです。
少々必要以上に固執してしまいましたが、ご理解いただきものです。
それは凄いですね。ボクだったら乗れる機会があっても尻込みしてしまいそうです。
実は20年ほど前、コーニッシュの運転席に座らせていただいたことがあるんですが、素手で触るのを躊躇うほどの豪華なダッシュボード、クルマというよりは芸術品か文化財ですよね、あれは。
>特に、ベントレーのフラッグシップモデルであるアルナージ・シリーズに至っては、生産工程の大部分が今もなお手作業で進められており、発注から生産まで最低でも4ヵ月は必要とされています。
ペブルビーチでお披露目されたミュルザンヌがアルナージの後継と言われてますが、出来ることならベントレーのフラッグシップとして、リファインを繰り返し、末永くつくり続けてもらいたいですね。
>失礼ながら、ベントレーに接する機会がない方にはなかなか理解されないかもしれませんが、たとえフォルクスワーゲン・グループに属そうとも、ベントレーは今も変わらずベントレーのままです。
>少々必要以上に固執してしまいましたが、ご理解いただきものです。
いえいえ、またお気づきの点がありましたら、どしどし書き込んで下さい。