助手 「ホンダのNボックスが新しくなりましたけど。」
所長 「パッと見い、旧型と見分けがつかんの。」
助手 「言えてますね。並べてみれば結構変わってるんですけどね。」
所長 「まぁ、よぉ売れたクルマじゃから、変にいじって失敗するよりはいいんじゃろうな。」
助手 「でしょうね。それにしても初代はよく売れましたよね。1世代で100万台超えですからね。ホンダの中でも最速らしいですよ。」
所長 「ずっと売れ続けとったって感じじゃったのぉ。」
助手 「そうなんですよ。調べてみたんですけど、軽自動車のランキングで5年半のモデルライフのうち年間トップが3回で残りの2回が2位ですからね。しかも先月まで17か月連続でトップですよ、モデル末期にもかかわらず。」
所長 「お前が偉そうに言うコトでもないけどな。」
助手 「所長、覚えてませんか。Nボックスが出たときにボクが10年に一度のヒットになるって言ったのを。」
所長 「そんなコト言っとったかのぉ。ま、お前じゃなくてもNボックスがヒットするのは誰の目にも明らかじゃったがの。」
助手 「もう、いいですよ。」
所長 「しかしモデル末期に1位っていうのも凄いの。ま、Nボックスが凄いのか、他のメーカーがだらしないのか、よぉわからんが。」
助手 「そりゃNボックスが凄いんですよ。」
所長 「内容的にはタントもスペーシアもそんなに変わらんのじゃがな。燃費じゃったらスペーシアの圧勝じゃし。」
助手 「このクラスになると燃費よりも広さや使い勝手の方が優先されるんじゃないですかね。」
所長 「となるとホンダのセンタータンクレイアウトがモノを言うワケか。」
助手 「でしょうね。フロアが低いと室内や荷室の広さが違ってきますし、自転車なんかの荷物の積み下ろしでも有利に働きますからね。」
所長 「フィットよりもNボックスの方がより効果がわかるのかもしれんの。」
助手 「ですね。それと何と言ってもNボックスのデザインの良さでしょ。正直、タントもスペーシアも女性を意識した可愛らしいデザインをしてるじゃないですか。その点、Nボックスは堂々としたデザインで、男女問わず選ばれるグッド・デザインだと思いますよ。」
所長 「じゃが各社男性ユーザー向けにはカスタムを用意しとるじゃろ。」
助手 「カスタムねぇ。ヴェルファイアやヴォクシーみたいなオラオラ系のクルマに需要があるのはわかりますけど、好き嫌いがはっきり出るじゃないですか。ボクなんかはまったく興味が沸きませんね。」
所長 「ま、ワシも買うんなら普通のヤツがいいしの。出来ればデザインを一本化してワイドレンジにしてもらいたいところじゃ。」
助手 「言えてますね。でも増やすのは簡単でも減らすのって難しい気がしますけどね。」
所長 「ま、それもそうじゃな。」
助手 「Nボックスの話に戻しますけど、他のと見比べるとNボックスのデザインってやっぱり際立ってますよね。初代のワゴンRのような普遍的なモノを感じますよ。」
所長 「新型は角目の中の丸いライトが強調されとって、昔のステップバンとか、初代のシティ、あとS-MXなんかに通じるデザインに見えるの。」
助手 「でしょ。正直今のフィットとかフリードなんかよりも、よっぽどホンダらしいデザインだと思いますし、こういうクルマをつくらせれば、ホンダの右に出るモンはいませんよ。」
所長 「お客がホンダに期待しとるモンを一番うまく出せとるのが、Nボックスなのかもしれんの。そう考えるとNボックスが売れるのも当然かもしれんの。」
助手 「あと新型の話題と言えば安全装備のホンダ・センシングの全車標準装備ですけど、これはまた思い切ったコトをやりましたね。」
所長 「うーん、どうなんじゃろうな。」
助手 「確かに全車標準装備にしたコトでベースモデルの価格が他社よりも10万円ほど高くなってしまいましたけど、ボクは正解だと思いますよ。」
所長 「ほぉ、何でじゃ。」
助手 「すでに自動ブレーキなんかは各社出揃ってますし、これから新車を買うヒトにとっては付けて当たり前の装備になると思うんですよ。」
所長 「ま、ワシも出来れば付いとるのがいいの。」
助手 「だから価格を安く見せるためだけのグレードをつくるよりも、全車標準装備を謳った方がインパクトがあるんじゃないですかね。ま、売れてるからできるコトかもしれませんけど。」
所長 「確かに消費者には安全なクルマのイメージは付きやすいじゃろうな。」
助手 「でしょ。」
所長 「じゃがホンダ・センシングは行き過ぎな気がするんじゃがな。高性能な自動ブレーキはいいと思うんじゃが、レーンキープや追従型のクルーズコントロールまで付くんじゃろ。自動運転に近いコトまでやれてしまうじゃろ。」
助手 「まぁ、確かに軽自動車には贅沢品だとは思いますけど、こういうのって日進月歩ですし、他社に対して少しでもアドバンテージを取って置かないいけないんじゃないですか。」
所長 「それはわかるんじゃが、軽で一番売れとるNボックスがこれを標準装備にしたというコトはじゃな、今後これが基準になってしまう可能性があるじゃろ。」
助手 「でしょうね。他のメーカーも負けるワケにはいきませんしね。」
所長 「軽でやっとる以上、普通車もやらんワケにはイカンじゃろ。」
助手 「ですね。」
所長 「というコトはじゃな、今後日本で売るクルマはみぃんな、レーンキープや追従型のクルーズコントロールなんかを付けた半自動のクルマになってしまいかねんと言うコトじゃ。」
助手 「・・・そんなコトはないでしょうけど。」
所長 「さっきお前も言うとったじゃろ。増やすのは簡単じゃが、減らすのは難しいって。」
助手 「・・・・。」
所長 「ワシからしたら、やっぱり軽は軽としての良さを追求すべきじゃと思うんじゃ。維持費の安さはもちろんじゃが、狭いのも身の丈にあっとる気がするし、装備が貧弱なのも使わんスイッチがゴチャゴチャあるより、よっぽど扱いやすいしの。」
助手 「ボクもどっちかというとシンプルなモノの方がいいですね。」
所長 「軽自動車本来の姿からどんどん離れてしまうのを見とると、軽自動車の存在を自ら否定しとるような気がするんじゃ。軽自動車って制度自体を見直すコトにつながらんかったらいいんじゃけどな。」
参考資料
ホンダNボックス(本田技研工業株式会社)
ホンダNボックス(轟クルマ文化研究所)
ホンダ・センシング(本田技研工業株式会社)
所長 「パッと見い、旧型と見分けがつかんの。」
助手 「言えてますね。並べてみれば結構変わってるんですけどね。」
所長 「まぁ、よぉ売れたクルマじゃから、変にいじって失敗するよりはいいんじゃろうな。」
助手 「でしょうね。それにしても初代はよく売れましたよね。1世代で100万台超えですからね。ホンダの中でも最速らしいですよ。」
所長 「ずっと売れ続けとったって感じじゃったのぉ。」
助手 「そうなんですよ。調べてみたんですけど、軽自動車のランキングで5年半のモデルライフのうち年間トップが3回で残りの2回が2位ですからね。しかも先月まで17か月連続でトップですよ、モデル末期にもかかわらず。」
所長 「お前が偉そうに言うコトでもないけどな。」
助手 「所長、覚えてませんか。Nボックスが出たときにボクが10年に一度のヒットになるって言ったのを。」
所長 「そんなコト言っとったかのぉ。ま、お前じゃなくてもNボックスがヒットするのは誰の目にも明らかじゃったがの。」
助手 「もう、いいですよ。」
所長 「しかしモデル末期に1位っていうのも凄いの。ま、Nボックスが凄いのか、他のメーカーがだらしないのか、よぉわからんが。」
助手 「そりゃNボックスが凄いんですよ。」
所長 「内容的にはタントもスペーシアもそんなに変わらんのじゃがな。燃費じゃったらスペーシアの圧勝じゃし。」
助手 「このクラスになると燃費よりも広さや使い勝手の方が優先されるんじゃないですかね。」
所長 「となるとホンダのセンタータンクレイアウトがモノを言うワケか。」
助手 「でしょうね。フロアが低いと室内や荷室の広さが違ってきますし、自転車なんかの荷物の積み下ろしでも有利に働きますからね。」
所長 「フィットよりもNボックスの方がより効果がわかるのかもしれんの。」
助手 「ですね。それと何と言ってもNボックスのデザインの良さでしょ。正直、タントもスペーシアも女性を意識した可愛らしいデザインをしてるじゃないですか。その点、Nボックスは堂々としたデザインで、男女問わず選ばれるグッド・デザインだと思いますよ。」
所長 「じゃが各社男性ユーザー向けにはカスタムを用意しとるじゃろ。」
助手 「カスタムねぇ。ヴェルファイアやヴォクシーみたいなオラオラ系のクルマに需要があるのはわかりますけど、好き嫌いがはっきり出るじゃないですか。ボクなんかはまったく興味が沸きませんね。」
所長 「ま、ワシも買うんなら普通のヤツがいいしの。出来ればデザインを一本化してワイドレンジにしてもらいたいところじゃ。」
助手 「言えてますね。でも増やすのは簡単でも減らすのって難しい気がしますけどね。」
所長 「ま、それもそうじゃな。」
助手 「Nボックスの話に戻しますけど、他のと見比べるとNボックスのデザインってやっぱり際立ってますよね。初代のワゴンRのような普遍的なモノを感じますよ。」
所長 「新型は角目の中の丸いライトが強調されとって、昔のステップバンとか、初代のシティ、あとS-MXなんかに通じるデザインに見えるの。」
助手 「でしょ。正直今のフィットとかフリードなんかよりも、よっぽどホンダらしいデザインだと思いますし、こういうクルマをつくらせれば、ホンダの右に出るモンはいませんよ。」
所長 「お客がホンダに期待しとるモンを一番うまく出せとるのが、Nボックスなのかもしれんの。そう考えるとNボックスが売れるのも当然かもしれんの。」
助手 「あと新型の話題と言えば安全装備のホンダ・センシングの全車標準装備ですけど、これはまた思い切ったコトをやりましたね。」
所長 「うーん、どうなんじゃろうな。」
助手 「確かに全車標準装備にしたコトでベースモデルの価格が他社よりも10万円ほど高くなってしまいましたけど、ボクは正解だと思いますよ。」
所長 「ほぉ、何でじゃ。」
助手 「すでに自動ブレーキなんかは各社出揃ってますし、これから新車を買うヒトにとっては付けて当たり前の装備になると思うんですよ。」
所長 「ま、ワシも出来れば付いとるのがいいの。」
助手 「だから価格を安く見せるためだけのグレードをつくるよりも、全車標準装備を謳った方がインパクトがあるんじゃないですかね。ま、売れてるからできるコトかもしれませんけど。」
所長 「確かに消費者には安全なクルマのイメージは付きやすいじゃろうな。」
助手 「でしょ。」
所長 「じゃがホンダ・センシングは行き過ぎな気がするんじゃがな。高性能な自動ブレーキはいいと思うんじゃが、レーンキープや追従型のクルーズコントロールまで付くんじゃろ。自動運転に近いコトまでやれてしまうじゃろ。」
助手 「まぁ、確かに軽自動車には贅沢品だとは思いますけど、こういうのって日進月歩ですし、他社に対して少しでもアドバンテージを取って置かないいけないんじゃないですか。」
所長 「それはわかるんじゃが、軽で一番売れとるNボックスがこれを標準装備にしたというコトはじゃな、今後これが基準になってしまう可能性があるじゃろ。」
助手 「でしょうね。他のメーカーも負けるワケにはいきませんしね。」
所長 「軽でやっとる以上、普通車もやらんワケにはイカンじゃろ。」
助手 「ですね。」
所長 「というコトはじゃな、今後日本で売るクルマはみぃんな、レーンキープや追従型のクルーズコントロールなんかを付けた半自動のクルマになってしまいかねんと言うコトじゃ。」
助手 「・・・そんなコトはないでしょうけど。」
所長 「さっきお前も言うとったじゃろ。増やすのは簡単じゃが、減らすのは難しいって。」
助手 「・・・・。」
所長 「ワシからしたら、やっぱり軽は軽としての良さを追求すべきじゃと思うんじゃ。維持費の安さはもちろんじゃが、狭いのも身の丈にあっとる気がするし、装備が貧弱なのも使わんスイッチがゴチャゴチャあるより、よっぽど扱いやすいしの。」
助手 「ボクもどっちかというとシンプルなモノの方がいいですね。」
所長 「軽自動車本来の姿からどんどん離れてしまうのを見とると、軽自動車の存在を自ら否定しとるような気がするんじゃ。軽自動車って制度自体を見直すコトにつながらんかったらいいんじゃけどな。」
参考資料
ホンダNボックス(本田技研工業株式会社)
ホンダNボックス(轟クルマ文化研究所)
ホンダ・センシング(本田技研工業株式会社)
>ホンダの人々も人気がここまで長続きするとは想定外でしょうね。ジェイドとステップワゴンの不振も想定外でしょうけど。
だと思います。
>次期ステップワゴンはN-BOXの技術を活かせばシェア奪還できるかも。
どうでしょうね。一度不人気車のレッテルが貼られてしまえば、覆すのは大変な気がします。
初代帰りをするか、いっそのこと車名やコンセプトをコロッと変えるとか、何か起爆剤が必要だと思います。
次期ステップワゴンはN-BOXの技術を活かせばシェア奪還できるかも。
ホント、よく似てますよね。
初めて見たときは、画像が間違ってるのかと・・・。
>軽自動車枠の撤廃が規定路線なんで、普通車と軽との差異をなくしていったりしてて。
見直しは必要でしょうけど、撤廃は勘弁してほしいですね。
軽に乗ってる身としては切実です!
キープコンセプトが極まり過ぎて、変化が良く分かりません(汗)
新旧写真を並べたら良く分かるのかもしれませんが…。
…単なる妄想ですよニヤリ
出だしは好調のようですね。
>ベストセーラーの2代目は難しかったのではと思いますが、あまり違和感がないというかうまい仕上がりかなと。
ですね。違和感はまったく感じませんね。
>どことなく初代ekワゴンが2代目に切り替わった時を思い出しました。
ekワゴンもキープコンセプトでしたね。
ただ初代のデザインに及ばなかった気がします。
Nボックスはどうなるか楽しみです。
どことなく初代ekワゴンが2代目に切り替わった時を思い出しました。