助手 「フィット・シャトルってどう思います。」
所長 「ようやく出たそうじゃのぉ。」
助手 「当初は3月の予定でしたし、3ヶ月遅れでの発売ですね。」
所長 「らしいの。ま、なんにしろ売れるようになったのは何よりじゃの。」
助手 「ですね。シャトルって名前もいいんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。古い名前のリバイバルはホンダの得意とするところじゃが、ライフやバモスにZとか、昔のイメージを活かせてないのが多かったんじゃが、これはいいんじゃないか。」
助手 「シビック・シャトルはハイトワゴンっぽい5ドアハッチバックでしたし、実際にはあんまり似てないんですけどね。」
所長 「じゃがシビックも今度のフィットもシャトルって名前が妙にしっくりくるじゃろ。」
助手 「カタチもスペースシャトルっぽいですしね。で、フィットのワゴン版で、いきなりハイブリッドも揃えてますし、結構期待出来るんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。正直な話、標準的な4人家族じゃったら、このクルマ1台あれば不自由するコトもないんじゃないかのぉ。もちろん、クルマに必要以上の品質や性能、ステイタスを求めとらんモンの場合じゃが。」
助手 「言えてますよね。扱いやすいサイズで広大なラゲッジがついてて、おまけにハイブリッドですしね。それでいて185万でしょ。普段は通勤や買い物、たまに旅行に行くような使い方だったら、何も問題ないでしょうね。」
所長 「今の需要には合っとるんじゃろうな。こういうのをつくらせたら、ホンダは上手いのぉ。」
助手 「でも実質、エアウェイブの後継車じゃないですか。エアウェイブってそんなに売れてませんよね。」
所長 「エアウェイブか。あれはあんまり上手くなかったのぉ。」
助手 「エアウェイブとフィット・シャトル、似たようなモンだと思うんですけど。」
所長 「ま、どっちもフィットをベースにワゴン化しとるのは一緒なんじゃが、売り方がまるで違うじゃろ。エアウェイブはフィットとは違うクルマ、どっちかって言うとフィットよりも少し上のクラスで、デカい荷室とスカイルーフが売りのクルマじゃったじゃろ。」
助手 「でしたね。」
所長 「あくまでもフィットとは違うクルマ、すなわち知名度もまったくないところから、エアウェイブのキャラクターのみで勝負せんとイカンかったワケじゃ。じゃが今度のフィット・シャトルはフィットの派生ワゴンなんじゃ。フィットと言えば21世紀のニッポンの国民車と言ってもいいぐらいの知名度と販売量のクルマじゃ。スタート地点からして全然違うじゃろ。」
助手 「なるほど、確かにそうですよね。フィットのワゴンが出たって言えば、説明なんかいらないですモンね。」
所長 「オマケに最初っから、ハイブリッドまで用意しとるんじゃろ。ホンダ自身が売る気満々なんじゃと思うぞ。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「ただ、例によって販売台数のカウントはフィットに組み入れられるんじゃろ。」
助手 「でしょうね。」
所長 「フィットにフィット・ハイブリッドが加わっても、フィット全体の販売台数はそんなに伸びとらんじゃろ。」
助手 「えっ・・・・。」
所長 「フィット単体の頃は目標台数が月に12,000台じゃったんじゃが、ハイブリッドが加わって14,000台になったんじゃが、単にハイブリッドが2,000台増えたワケじゃないんじゃ。」
助手 「そう言えば、ハイブリッドが出たあと、販売比率の7割がハイブリッドだと言ってましたよね。」
所長 「そうなんじゃ。目標台数に販売比率を当てはめれば、12,000台じゃった普通のフィットが4,200台になって、ハイブリッドが9,800台、合計で14,000台ってコトになるんじゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「単純に売れ筋のグレードが変わったとか、新型エンジンに需要が移行したって考えれば、何てコトのない話なんじゃが、もしフィット・ハイブリッドが違うクルマとして出とったとしたら、フィットは完全にあおりを喰ったカタチになっとると思わんか。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「で、今度のフィット・シャトルの登場じゃ。シャトル単体で目標が4,000台ってコトじゃし、フィットと合わせて18,000台ってコトになるんじゃが、もしシャトルが目標以上の台数で推移するとしたら、あおりを喰うのは、どのクルマになるんじゃろうな。」
助手 「他社のクルマも影響はあるでしょうけど、一番被害が大きいのはやっぱりフィットかもしれませんね。」
所長 「で、気がついたらフィットシリーズの合計で14,000台とか、12,000台になってそうな気がするんじゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「いくらいいクルマを出しても、需要が増えるワケじゃないからのぉ。結局限られたパイの奪い合いにしかならんのじゃないかのぉ。」
助手 「かもしれませんね。あと気になるのがリアクォーターのピラーですけど、あれってエアウェイブを引きずってますよね。」
所長 「エアウェイブよりも幾分成長しとるし、目立たなくはなっとるんじゃがな。」
助手 「どこかにフィット・シャトルの個性を出したかったんでしょうけど。」
所長 「正直、ない方がいいの。」
参考資料
ホンダ・フィットシャトル(本田技研工業株式会社)
ホンダ・フィットその3(轟クルマ文化研究所)
ホンダ・エアウェイブ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ようやく出たそうじゃのぉ。」
助手 「当初は3月の予定でしたし、3ヶ月遅れでの発売ですね。」
所長 「らしいの。ま、なんにしろ売れるようになったのは何よりじゃの。」
助手 「ですね。シャトルって名前もいいんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。古い名前のリバイバルはホンダの得意とするところじゃが、ライフやバモスにZとか、昔のイメージを活かせてないのが多かったんじゃが、これはいいんじゃないか。」
助手 「シビック・シャトルはハイトワゴンっぽい5ドアハッチバックでしたし、実際にはあんまり似てないんですけどね。」
所長 「じゃがシビックも今度のフィットもシャトルって名前が妙にしっくりくるじゃろ。」
助手 「カタチもスペースシャトルっぽいですしね。で、フィットのワゴン版で、いきなりハイブリッドも揃えてますし、結構期待出来るんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。正直な話、標準的な4人家族じゃったら、このクルマ1台あれば不自由するコトもないんじゃないかのぉ。もちろん、クルマに必要以上の品質や性能、ステイタスを求めとらんモンの場合じゃが。」
助手 「言えてますよね。扱いやすいサイズで広大なラゲッジがついてて、おまけにハイブリッドですしね。それでいて185万でしょ。普段は通勤や買い物、たまに旅行に行くような使い方だったら、何も問題ないでしょうね。」
所長 「今の需要には合っとるんじゃろうな。こういうのをつくらせたら、ホンダは上手いのぉ。」
助手 「でも実質、エアウェイブの後継車じゃないですか。エアウェイブってそんなに売れてませんよね。」
所長 「エアウェイブか。あれはあんまり上手くなかったのぉ。」
助手 「エアウェイブとフィット・シャトル、似たようなモンだと思うんですけど。」
所長 「ま、どっちもフィットをベースにワゴン化しとるのは一緒なんじゃが、売り方がまるで違うじゃろ。エアウェイブはフィットとは違うクルマ、どっちかって言うとフィットよりも少し上のクラスで、デカい荷室とスカイルーフが売りのクルマじゃったじゃろ。」
助手 「でしたね。」
所長 「あくまでもフィットとは違うクルマ、すなわち知名度もまったくないところから、エアウェイブのキャラクターのみで勝負せんとイカンかったワケじゃ。じゃが今度のフィット・シャトルはフィットの派生ワゴンなんじゃ。フィットと言えば21世紀のニッポンの国民車と言ってもいいぐらいの知名度と販売量のクルマじゃ。スタート地点からして全然違うじゃろ。」
助手 「なるほど、確かにそうですよね。フィットのワゴンが出たって言えば、説明なんかいらないですモンね。」
所長 「オマケに最初っから、ハイブリッドまで用意しとるんじゃろ。ホンダ自身が売る気満々なんじゃと思うぞ。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「ただ、例によって販売台数のカウントはフィットに組み入れられるんじゃろ。」
助手 「でしょうね。」
所長 「フィットにフィット・ハイブリッドが加わっても、フィット全体の販売台数はそんなに伸びとらんじゃろ。」
助手 「えっ・・・・。」
所長 「フィット単体の頃は目標台数が月に12,000台じゃったんじゃが、ハイブリッドが加わって14,000台になったんじゃが、単にハイブリッドが2,000台増えたワケじゃないんじゃ。」
助手 「そう言えば、ハイブリッドが出たあと、販売比率の7割がハイブリッドだと言ってましたよね。」
所長 「そうなんじゃ。目標台数に販売比率を当てはめれば、12,000台じゃった普通のフィットが4,200台になって、ハイブリッドが9,800台、合計で14,000台ってコトになるんじゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「単純に売れ筋のグレードが変わったとか、新型エンジンに需要が移行したって考えれば、何てコトのない話なんじゃが、もしフィット・ハイブリッドが違うクルマとして出とったとしたら、フィットは完全にあおりを喰ったカタチになっとると思わんか。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「で、今度のフィット・シャトルの登場じゃ。シャトル単体で目標が4,000台ってコトじゃし、フィットと合わせて18,000台ってコトになるんじゃが、もしシャトルが目標以上の台数で推移するとしたら、あおりを喰うのは、どのクルマになるんじゃろうな。」
助手 「他社のクルマも影響はあるでしょうけど、一番被害が大きいのはやっぱりフィットかもしれませんね。」
所長 「で、気がついたらフィットシリーズの合計で14,000台とか、12,000台になってそうな気がするんじゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「いくらいいクルマを出しても、需要が増えるワケじゃないからのぉ。結局限られたパイの奪い合いにしかならんのじゃないかのぉ。」
助手 「かもしれませんね。あと気になるのがリアクォーターのピラーですけど、あれってエアウェイブを引きずってますよね。」
所長 「エアウェイブよりも幾分成長しとるし、目立たなくはなっとるんじゃがな。」
助手 「どこかにフィット・シャトルの個性を出したかったんでしょうけど。」
所長 「正直、ない方がいいの。」
参考資料
ホンダ・フィットシャトル(本田技研工業株式会社)
ホンダ・フィットその3(轟クルマ文化研究所)
ホンダ・エアウェイブ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
スクープ写真の時点では「なんじゃこの付け足しただけな形は・・・」と思いましたが、慣れるとエスティマっぽく見えて良い感じだと思います。
エアウェイブ・三代目キューブ・スプラッシュと同様、定員分の三点式シートベルト・ヘッドレストがあるのは隠れた良いポイントでしょう。
これでパトーナー(4ナンのあれ)も楽々作れるでしょう。
>マーチBOX・プジョー206/207SWと似た手法ですね。
あとコルトプラスとか。
>スクープ写真の時点では「なんじゃこの付け足しただけな形は・・・」と思いましたが、慣れるとエスティマっぽく見えて良い感じだと思います。
確かにエスティマっぽい感じがしますね。
>エアウェイブ・三代目キューブ・スプラッシュと同様、定員分の三点式シートベルト・ヘッドレストがあるのは隠れた良いポイントでしょう。
通常のフィットがパーソナルカーでフィットシャトルがファミリーカーっていう捉え方なんでしょうね。ただ、そこをあんまりアピールすると通常のフィットは?ってコトになるんでしょうね。
>これでパトーナー(4ナンのあれ)も楽々作れるでしょう。
どこをどう簡素化してくるか、密かに楽しみです。