*このブログ、哲のシェフ's レシピになりつつありますが、一応こういったレース報告や、練習報告、ローマ法といったテーマが本筋です。しかしエスカロップはうまかった。
**中山のモルモット君は永眠されました。合掌。
先日行われたPre-Anioru's Cupのレースリポートです。
この日は1レースのみの実施でした。乗ったのは前から順に、大河原、碇、牧野、中山(ジブ、スピン共に)、石川でした。安全面を考えて、風は若干落ちてきてはいたものの、ジェノアには代えずにジブで参加。
なお、このレースは各校の持ち船で参加するものの、レーティングはなしという変則ルール。毎年のことながら、他が大体31ft以上というなか、うちだけ24ftという過酷というよりもはや悲惨なレースです。
風は北東、ジュノアマックスよりもやや落ちたところ(7~8m)で、リグは標準よりも2段階アップで走りました。
スタート
そもそも当分始まらないだろうと気を抜いていて大失敗。待ち時間が長く、既に午後になっていたため完全に油断しており、AP降下で慌てて戻るものの、既に残1分半。更に本部船寄りのポジションに入ると、日大にロックされて身動きとれず。結局日大もラインに間に合わなかった上に、うちは日大の真後ろでスタートするハメに。完全に気が緩んでいたという情けない理由で勝機を失ってしまいました。
1上
ブローが徐々に落ちてきていたため、風の残る左へ行くプラン。一方、真ん前にいた日大はうちをカバーせずに右を選択し、更にいいスタートをきった明学も早々にタックを返して右海面へ行ったので、うちはプラン通り左へ。
見た目通りに右はブローが落ち始め、止まりだす明学・日大を尻目に左海面のブローでのびる仰秀。右に振れ続けているのがかなり不安で、結局ポートのレイラインまで行ってからタック。ここでようやく待望の左振れが入り、明学にはいかれたものの何とか日大のすぐ後ろで上回航。
1下
右振れ予想と、先に行った明学が右海面を使っていたこと、スピンをあげていなかったことから、左海面を選択。なぜか目の前の日大もスピンをあげず、1人でスピンラン。意外にも、スピンを上げているJ24と、あげていないオーバー30ft艇の速さが大して変わらず、性能の差にヘルム一同驚愕。それでも日大を完全に抜ききったため、ポートアプローチでマークへ。明学はだいぶ前へ。
2上
「勝つ」方針だったので、左海面に行った明学とは逆の右海面へ。ダウンの最後で右振れが入ったこともあり好都合。日大も後ろをついてきたためタイトカバー、と特にタックする理由のない理想的な出だし。後ろも日大のみ。ですが、ぐんぐんせまる日大。ここでの選択肢は二つで、「このままタイトカバー続行」か「先に返す」。前者だと結局追いつかれて、逆タックでも似たようなところを走らざるを得なくなり、スピード差を埋められないと考え却下。後者も結局受けられたら似たようなところを走るハメになるものの、①うちが若干上に出ていたため影響を嫌ってすぐにタックは返さないんじゃないか(というかそのまま走ってくれ)、②振れやすい北東の風にもかかわらず右に振れた状態がだいぶ長く続いているから、こちらが左にいたほうが勝つチャンスが残るという2点(①は100%ただの願望ですが)から、右振れにあわせて先にタック。案の定後ろを切って更に右にいく桜工(日大)。しめた!と思ったのですが‥
異様なまでのスピードで迫ってくる桜工。はるか上後ろ、と思われたところでかえすもやや落としめで走ってきて、こちらの精神を圧迫しまくります。しかもこちらの待っていた左振れは遂に最後まで来ず、風の方向はほぼ一定のまま。余裕の前→並んだ→追い抜かれたという状態変化に大した時間はかからず、まだ上マークまで距離のあるところで既にブランケにはまりかかる仰秀(@レイライン近し)。余裕でかっ飛ばす桜工。しばらく引っ張るもどうしようもなくなり、完全にブランケへ入られたところでタックしてレイラインへ。その後桜工がはるかにオーバーセールしたこともあって、若干ながら差を詰めて上マークへアプローチ。3位回航。ちなみに左海面を選択した明学は既にはるか彼方。だいぶ前から明学は諦めていましたが、これで純粋に日大との2位争いをすることになりました。
2下
既に先ほどのダウンで大してスピード差がないことを痛感しており、日大とは同じ海面を走っても勝てない差がついていると判断し、逆の海面へ行くことを考えていたところで日大が右へ。上レグでは右に振れた状態で風向が固定されていたのですが仕方なく左へ。しかししばらく行くと更に右振れが入ります。「これ右?右?」とモタモタ後ろに確認した後、ジャイブするとなんとオーバーセール。申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、右振れで勝てるかも‥と思っていました。しかし、ここでガタガタ振れ始める風。右へ左へ行ったり来たりを繰り返し、最終的にゲインはそれほどなくなり、向こうが前で下マークへ。スタボからアプローチしてくる日大に対してはそもそも不利でしたが、離れていたので全く無問題になってしまいました。仰秀の回航前に桜工はフィニッシュ。
リーチングレグ
妙に短いリーチングレグ、やたらと狭いフィニッシュラインに対し、ダブルタックが必要なコース。ラストのタックでスタボ側に移る際、なぜか自分の顔に衝撃が走る。「マキノ は めのまえが まっくら に なった!」(古い?)。目が覚めたところは幸いにしてポケモンセンターではありませんでしたが、どうも後から分かった話では、大河原がポールを収めようとした際に、なぜかポールを後ろにすっとばして3番の自分の鼻を直撃した模様。碇にあたらなくて何より。だが大河原コロス。本日のテーマ、「みっずのおおじゃ~けいお~♪」(慶應の応援歌、「若き血」のラスト)を歌いながらフィニッシュ。
結果は不本意といえば不本意、当然といえば当然の3位。慶應、都市大に勝ったのは艇体性能からいえば本来ありえないことでもあるし、4年生4人を擁しダントツと思われた日大に意外についていけたので、むしろ成功かもしれません。また、以前のFRで課題だった艇内のコミュニケーションもスムーズで、ほどほどに成果がありました。
その後は大河原のヘルム練をしながら帰航。
ちなみにこの日の午前中は、石川が頭痛を訴えていたこともあり、強風下(ジブ、リグマックス)で、石川が復活する11時ごろまで牧野・中山でヘルム練。ブローではリグの効果もあって意外と走れた印象でしたが、ラルへの対応が今ひとつ上手くいかず、スピードを失ってしまうことが多かったです。メインの詰めが甘かったことが原因かもしれません。強風下のスピンランは我ながらほどほどに上手くいった感じ。ですが、もう少し波を生かすことが次回への課題として残りました。
牧野
**中山のモルモット君は永眠されました。合掌。
先日行われたPre-Anioru's Cupのレースリポートです。
この日は1レースのみの実施でした。乗ったのは前から順に、大河原、碇、牧野、中山(ジブ、スピン共に)、石川でした。安全面を考えて、風は若干落ちてきてはいたものの、ジェノアには代えずにジブで参加。
なお、このレースは各校の持ち船で参加するものの、レーティングはなしという変則ルール。毎年のことながら、他が大体31ft以上というなか、うちだけ24ftという過酷というよりもはや悲惨なレースです。
風は北東、ジュノアマックスよりもやや落ちたところ(7~8m)で、リグは標準よりも2段階アップで走りました。
スタート
そもそも当分始まらないだろうと気を抜いていて大失敗。待ち時間が長く、既に午後になっていたため完全に油断しており、AP降下で慌てて戻るものの、既に残1分半。更に本部船寄りのポジションに入ると、日大にロックされて身動きとれず。結局日大もラインに間に合わなかった上に、うちは日大の真後ろでスタートするハメに。完全に気が緩んでいたという情けない理由で勝機を失ってしまいました。
1上
ブローが徐々に落ちてきていたため、風の残る左へ行くプラン。一方、真ん前にいた日大はうちをカバーせずに右を選択し、更にいいスタートをきった明学も早々にタックを返して右海面へ行ったので、うちはプラン通り左へ。
見た目通りに右はブローが落ち始め、止まりだす明学・日大を尻目に左海面のブローでのびる仰秀。右に振れ続けているのがかなり不安で、結局ポートのレイラインまで行ってからタック。ここでようやく待望の左振れが入り、明学にはいかれたものの何とか日大のすぐ後ろで上回航。
1下
右振れ予想と、先に行った明学が右海面を使っていたこと、スピンをあげていなかったことから、左海面を選択。なぜか目の前の日大もスピンをあげず、1人でスピンラン。意外にも、スピンを上げているJ24と、あげていないオーバー30ft艇の速さが大して変わらず、性能の差にヘルム一同驚愕。それでも日大を完全に抜ききったため、ポートアプローチでマークへ。明学はだいぶ前へ。
2上
「勝つ」方針だったので、左海面に行った明学とは逆の右海面へ。ダウンの最後で右振れが入ったこともあり好都合。日大も後ろをついてきたためタイトカバー、と特にタックする理由のない理想的な出だし。後ろも日大のみ。ですが、ぐんぐんせまる日大。ここでの選択肢は二つで、「このままタイトカバー続行」か「先に返す」。前者だと結局追いつかれて、逆タックでも似たようなところを走らざるを得なくなり、スピード差を埋められないと考え却下。後者も結局受けられたら似たようなところを走るハメになるものの、①うちが若干上に出ていたため影響を嫌ってすぐにタックは返さないんじゃないか(というかそのまま走ってくれ)、②振れやすい北東の風にもかかわらず右に振れた状態がだいぶ長く続いているから、こちらが左にいたほうが勝つチャンスが残るという2点(①は100%ただの願望ですが)から、右振れにあわせて先にタック。案の定後ろを切って更に右にいく桜工(日大)。しめた!と思ったのですが‥
異様なまでのスピードで迫ってくる桜工。はるか上後ろ、と思われたところでかえすもやや落としめで走ってきて、こちらの精神を圧迫しまくります。しかもこちらの待っていた左振れは遂に最後まで来ず、風の方向はほぼ一定のまま。余裕の前→並んだ→追い抜かれたという状態変化に大した時間はかからず、まだ上マークまで距離のあるところで既にブランケにはまりかかる仰秀(@レイライン近し)。余裕でかっ飛ばす桜工。しばらく引っ張るもどうしようもなくなり、完全にブランケへ入られたところでタックしてレイラインへ。その後桜工がはるかにオーバーセールしたこともあって、若干ながら差を詰めて上マークへアプローチ。3位回航。ちなみに左海面を選択した明学は既にはるか彼方。だいぶ前から明学は諦めていましたが、これで純粋に日大との2位争いをすることになりました。
2下
既に先ほどのダウンで大してスピード差がないことを痛感しており、日大とは同じ海面を走っても勝てない差がついていると判断し、逆の海面へ行くことを考えていたところで日大が右へ。上レグでは右に振れた状態で風向が固定されていたのですが仕方なく左へ。しかししばらく行くと更に右振れが入ります。「これ右?右?」とモタモタ後ろに確認した後、ジャイブするとなんとオーバーセール。申し訳ない気持ちでいっぱいになりながらも、右振れで勝てるかも‥と思っていました。しかし、ここでガタガタ振れ始める風。右へ左へ行ったり来たりを繰り返し、最終的にゲインはそれほどなくなり、向こうが前で下マークへ。スタボからアプローチしてくる日大に対してはそもそも不利でしたが、離れていたので全く無問題になってしまいました。仰秀の回航前に桜工はフィニッシュ。
リーチングレグ
妙に短いリーチングレグ、やたらと狭いフィニッシュラインに対し、ダブルタックが必要なコース。ラストのタックでスタボ側に移る際、なぜか自分の顔に衝撃が走る。「マキノ は めのまえが まっくら に なった!」(古い?)。目が覚めたところは幸いにしてポケモンセンターではありませんでしたが、どうも後から分かった話では、大河原がポールを収めようとした際に、なぜかポールを後ろにすっとばして3番の自分の鼻を直撃した模様。碇にあたらなくて何より。だが大河原コロス。本日のテーマ、「みっずのおおじゃ~けいお~♪」(慶應の応援歌、「若き血」のラスト)を歌いながらフィニッシュ。
結果は不本意といえば不本意、当然といえば当然の3位。慶應、都市大に勝ったのは艇体性能からいえば本来ありえないことでもあるし、4年生4人を擁しダントツと思われた日大に意外についていけたので、むしろ成功かもしれません。また、以前のFRで課題だった艇内のコミュニケーションもスムーズで、ほどほどに成果がありました。
その後は大河原のヘルム練をしながら帰航。
ちなみにこの日の午前中は、石川が頭痛を訴えていたこともあり、強風下(ジブ、リグマックス)で、石川が復活する11時ごろまで牧野・中山でヘルム練。ブローではリグの効果もあって意外と走れた印象でしたが、ラルへの対応が今ひとつ上手くいかず、スピードを失ってしまうことが多かったです。メインの詰めが甘かったことが原因かもしれません。強風下のスピンランは我ながらほどほどに上手くいった感じ。ですが、もう少し波を生かすことが次回への課題として残りました。
牧野