『 鳥のこゑ
鐘のひヾきの
身にしみて、かそけき山に
めざめけるかも 』
***
私は作者に、
少なくとも此のときの作者に羨望の念を禁じえない。
鳥のこゑ。鐘のひヾき。
そして、かそけき山。
なんという幸福な、めざめだろう。
鬱々たる夜の闇に声こそ出さね呻吟する身にとっては。
鐘のひヾきの
身にしみて、かそけき山に
めざめけるかも 』
***
私は作者に、
少なくとも此のときの作者に羨望の念を禁じえない。
鳥のこゑ。鐘のひヾき。
そして、かそけき山。
なんという幸福な、めざめだろう。
鬱々たる夜の闇に声こそ出さね呻吟する身にとっては。