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釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

雑談:映画『たそがれ清兵衛』(山田洋二監督)

2013-10-14 11:45:33 | その他の雑談
先日、BS日テレで此の映画が放送されたので観た。
何か月前か、NHK BSでも放送されたが其れも観た。
同じ映画を続けて観るというのは私には稀有のことだ。
それだけ私には此の映画が面白かった。

私は藤沢周平の原作も読んでいるが、私感ながら映画のほうが面白い。勿論、映画は藤沢周平ワールドというべきものが良く表されているが、必ずしも原作に忠実ではなく、例えば映画では清兵衛の娘の回想として話が展開していく。

その回想はナレーションで展開され、(確かビリー・ワイルダー監督の『麗しのサブリナ』もそうだったと記憶しているが私の勘違いかも知れない・・・このナレーション役即ち成人した娘役は岸恵子だったが、そのユッタリとして落ち着いたナレーションは聞きとりやすく私は好感をもった。

また原作では登場人物の会話は標準語でなされているが、映画では東北・庄内弁で会話され、その飾らぬ田舎くささも此の映画の奥行きの深さを感じさせていた。

山田洋二監督は此の映画の時代考証に1年以上かけたという。確かに、昔の東映チャンバラ映画のような、いかにも安直な子供騙し作り・・・これはこれで楽しめる映画も多いが・・・とは一味も二味も異なり、黒澤明流のリアリズムが此の映画にはあった。

やはり此の映画の成功は其の演出と脚本と役者たち(真田博之や宮沢りえ等)に負うところが大だろう。というより此の映画のスタッフ全体に負うとこが大きいのだろう。ならばこそ数々の受賞、とりわけ作品賞が与えられたのは首肯できる。

***
私が此の映画で最も印象的な場面は、清兵衛(真田博之)が藩の命を受け決闘に行く直前に、朋江(宮沢りえ)に自身の身仕度を依頼する箇所だ。急を知った朋江は清兵衛宅に駆け付けるが、清兵衛の身支度をすべく、すばやく襷(たすき)がけする。

この襷を、さっと素早くする其の行為が私には実に美しく見えた。

襷がけとは、和服が着られなくなった現在においては日常生活において、ほとんど見られなくなったし、そのような機会の無い人は襷がけする方法も知らないだろう。

私は襷がけした和服姿を美しく思う。

何故というに、この襷がけという行為は和服の袖や袂が邪魔にならないように紐で袖や袂をしぼる実用のための行為であるからだ。

その行為は虚飾とは全く無縁であるのみか、その襷がけした和服姿そのものが私は美しく感ずる。

朋江は、勿論、普段着のままで、さっと素早く襷がけする。

私は此の何気ない動作に惹かれた。それを見たさに此の映画を二回も続けて観たと言っても過言ではない。

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豪華絢爛たる和服は私は好まないが、質素な和服には惹かれる。

質素な和服を着た日本人は最も日本人らしく美しい。
襷がけした質素な和服姿は、それが利に叶った合理的な姿であるが故に更に美しい。

私は此の映画をみて其れを再認識した。

雑談:コスモスも驚く今日の暑さかな

2013-10-10 09:26:57 | その他の雑談
柿の木の柿の色が目にしみる。

私の一番好きな色は柿色。
まことに此の色は秋の色である。

柿食うて解けぬ数式睨むかな

私の絵遊びで、或る本の掲載の画像が、どうしても私の計算結果と一致しない。 此の本の画像、間違ってんじゃぁないのとケチをつけたくなる。

それにしても今朝の空は気持ちよく青かった。
快晴の秋の空は独特の透明さがある。

秋の空彼方に神のおわすなり

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昨日、或る邦画を観た。役者たちの声は聞こえるが、何を喋っているのか分からない。私は定期的に聴覚検査を受けているが結果はOKである。

しかし会話が理解できない。これも加齢によるものか。
邦画も日本語の字幕をつけて欲しい今日此の頃である

雑談:刑事コロンボ 第1作目

2013-10-06 10:00:23 | その他の雑談
昨日、刑事コロンボの第1作目『殺人処方箋』が、NHK BSで放送されたので観た。

このシリーズは69話まであるという。
『男はつらいよ』同様、このコロンボ・シリーズは私は全話みているわけではないが、どの話をみても面白い。

人気に溺れて手を抜くことをしなかったから、こんなにも続いたのだろう。

***
この第1作は1968年制作というから、ピーター・フォークが若いのは当然だが、例のヨレヨレ・コートも未だ新品に見えるし、コートの下のスーツも新しく見える。

なによりも違うのは『犯人』を窮地に追い込んでいく鋭い精悍さだ。

後年のトボけた鷹揚さは未だ少なく、ことに此の第1作目『殺人処方箋』での共犯者の若い女を問い詰めていく、過激とも言える舌鋒の鋭さは後年の作品には見られない迫力がある。 痛快であった。

***
今回放送されたのは、ノーカット・ハイビジョン・リマスター版ということだが、エンディング・クレジットによると、小池朝雄がコロンボの吹き替えをしていることになっていた。

この小池朝雄の吹き替えの適役さも日本での流行の一因になっていたのだろう。

小池朝雄は1985年に亡くなっているから、ノーカット版も既に彼が吹き替えをしていたのだろうか。

私は、ピーター・フォークの地声は『ベルリン天使の詩』でしか知らないが、確かに小池朝雄の声に似ていた。

***
ピーター・フォークは1927年に亡くなっているが、アルツハイマー病だったそうだ。

しかし、この刑事コロンボ役で多くの世界で愛され、役者冥利に尽きる人生だったのだろう。それは『ベルリン天使の詩』でも暗示させている。

享年83歳だったそうだ。(合掌)

雑談:オレオレ詐欺のこと

2013-10-02 10:05:59 | その他の雑談
相変わらず年寄がオレオレ詐欺の新バージョンで騙される続けているようだ。

そういうニュースを耳にするにつけ思うことは、金持ちの年寄が多いんだなってこと。


何百万だかを騙しとられたということはケースはザラにあるらしい。

騙すほうは勿論ケシカランが、騙されるほうにも驚く。
へぇー、そんなに金もってるの!!!ってね。

その点、貧乏人は気楽です。騙される金がもともと無いんだからね。

***

何年前だったか、私宅に一枚の葉書が届いた。

この葉書に曰く、『貴方は***を購入しており当方には代金が届いておりません。至急、払い込まないと然るべき手続きをとります』だとさ。

その葉書には、なにやら、もっともらしい法人名が差出者として書いてあった。

私はネットで調べ、其の法人が不在であることを突き止めた。案の定の「詐欺」であることは明白だった。
で、その葉書は私は無視し、ほおっておいた。

その葉書は記念に未だに残してあるから此処にその差出名を書いてみようか。

 民事訴訟管理事務局

だとさ(嗤)

雑談:一つの映像詩

2013-09-29 09:06:05 | その他の雑談
映像詩という語彙が一般に有るかどうか私は知らない。

もし有ったとしても此処で私の言う映像詩とは意味が異なるかも知れない。

映像詩とは・・・映像(例えば映画のような。)を、吾人をして鮮明に連想せしめる詩である。

従って他の人は異なる意見があるかも知れない。
ともかく以下の詩は、まさしく映像詩である。
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 いにしへや、
かゝる山路に 行きかねて、
 寝にけむ人は
ころされにけり

 雨霧のふか山なかに
息づきて
寝るすべなさを
 言ひにけらしも

山がはの澱みの 水(み)の面(おもて)
 さ青(を)なるに
死にの いまはの
  唇(くち) 触りにけん
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此の詩の作者は釋超空である。

それを聞いただけで、人は或る種の色彩を・・・映像を既に連想するに違いない。
それは其の人の自由である。

私は此の詩に、例えば黒澤明の『羅生門』の映像を見る。
あるいは溝口健二の『雨月物語』の映像を見る。

いずれにせよ、その映像は妖しい。

此の詩は、上に挙げた二つの映画の或る本質を完璧に表現している。

否、逆のほうが適切に思われる。

上に挙げた二つの映画の映像は、上の詩の或る面の映像化に過ぎない。