碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

ヴェトナム旅行8

2022-08-19 12:07:50 | ヴェトナム旅行

        バンチャン行バスチケット片道7000ドン

 

昼1時前にいったんホテルに帰った。1時まで部屋に入れないのでそれを考えての行動だったが、すでに部屋はきれいに整頓されていた。途中に在ったシュウクリーム屋さんの前を通るとお客が何人か並んでいるので、きっとおいしいシュウクリームを売っているのだろうと思いながら、いったん通り過ぎたが、昼飯を食ってないのを思い出し、また戻って、そのシュウクリームを買求めた。普段シュウクリームなどは食べないが、今回は歩き回るせいか身体が欲している。部屋でそれをかぶりついた。甘すぎずクリームも重たくなく、確かにおいしいのです。さすが行列のつく店です。ベッドに横になって、これからの予定を考えた。また市内を回るのも疲れるし、半日つぶせる場所はバンチャン焼きの窯元へ行くのがいいかもしれない。そう考えて、早速、ホテルの女将さんに聞いてみると、即座にロンビエンバスターミナルから47番に乗るといいと言うことで、ホテルでもらった観光マップにロンビエンバスターミナルと47と書いてそれを頼りにホテルを出た。バスターミナルは地図にしるしをつけてもらったが、歩くには距離があるので、街頭でバイクタクシーを拾った。前回バイクタクシーに乗ったときは、比較的少ない交通量の道路であったので、快適だったが、今回は、みんな集まるバスターミナルですから、これぞハノイ名物バイクラッシュというくらい道路はバイクと車で埋め尽くされている、そんな中を、交通ルールなどは有って無いようなもので、一方通行であろうが、どこかの敷地内であろうが、少しの隙間があれば突っ込んでいく。横断歩道なんて、道路の模様に過ぎない。これで、夕方のラッシュ時になればどうなるのか、アトラクションとして、乗って見たい気もするが、バイクタクシーはプロだ。後ろに客をのせて、ハンドル幅に数センチの余裕があるところなら、魚のようにくねくねと進んでいく、後ろに乗っているワシは緊張して、足がつってきた。こんなことは初めてだ。しかしそれもつかの間、バスターミナルについてほっとした。バイクから降りると足が少しいうことを聞かないので少し屈伸する必要があった。そんなこんなで、バスターミナルには看板がいくつか出ていて、47番と書いてある看板のところでしばらくバスを待ったが、すぐには来ない。ローカルバス(公営)であっても時刻表なんてないし、有ってもおそらく役に立たないだろう。辛抱強く待つよりほかにない。ほかのバスはひっきりなしに来るが47番はなかなか来ない。運行する本数が少ないのかも知れない、1時間も待たされるかも知れないと心配しつつ待ちわびたが、30分ぐらいしてやっと47番がやってきた。バンチャン行かと尋ねると、そうだという。やれやれやっと一安心。すべてがこんな感じです。旅は不安と安心の繰り返しです、不安がなければ喜びもないつまり人生の縮図です。47番バスは午後2時半に出発した車内はガラガラです。やはり辺鄙なローカル線なのだ。運転手と車掌が乗っているが、お客は3~4人です。バスは冷房が効いているのでありがたい。バイクは冷や汗が出るが、それに比べれば天国だ。車掌がチケットを売りに来る。料金は7000ドン日本円で約35円です。いかに公営とはいえこの料金は安すぎる。バンチャンまで1時間ほど乗車するのですが、この料金です。これならお弁当持って一日中乗って涼んでいられる。ヴェトナムの交通費と食費の安さはさすが社会主義国です。ハノイの町はずれでお客はいなくなってバスはワシの貸切になった。座席に横になって昼寝できる。これぞ一人旅冥利です。ツアーバスやタクシーよりはるかに快適です。郊外に立つ家は多くは縦長3階から4階が多い。団地があまりない。高級なマンションはあるが社会主義国家によくある集合住宅はない。きっとそれが立つ前に経済開放したのだろう。土地は自由にならないから今ある土地でせいいっぱい大きな家を建てたというような感じを受けた。結構個性的な建物をみることができた。今はどうか知らないが何年か日本に出稼ぎに行くと故郷に家が建ったという時代があったらしい。みんな努力して勝ちとった誇りの家なのだろう。1時間ほどバスで走ると、終点バンチャンに着く。バスを降りると、あたりは全て焼き物の店が並んでいる、全て回ると1~2日では足りないほど多くの店がある。日本でも焼き物の産地には焼き物の店が集まった焼き物団地と言われる場所が必ずあるが、ここでは全てが焼き物の店で埋まっている石を投げれば必ず焼き物屋にあたる。どれだけあるのか知らないが大小合わせれば500軒ぐらいはあるのだろうか。右を見ても左を見ても焼き物屋です。商品は大きな背丈ぐらいある花瓶から、豆皿まであらゆるものがある。デザインはやはり中国の影響が濃い。花鳥、山水、龍、鳳凰などの伝統的なモチーフが多く、日本人にはなじみやすいが、現代的な好みの人には合わない。写真の赤絵の皿は日本にも輸出されているので、見たことがあると思うが、これがバンチャン焼きの古典的代表作の一つだと思います。いつから始まったのか詳しくは知りませんが、江戸時代には安南焼きとしてすでに日本に入っております。そのころの代表的な図に安南トンボがあります。これは鉄絵とか染付で描かれていたのですが、赤絵が描かれるようになったのは、明の時代ではないかと推測してます。青海波に花紋のパターンはバンチャン焼きの定番ですがいつ頃からあるのか分かりません。数あるパターンの中では日本人好みの図柄ですね。

往復70円の旅は焼き物を知らない人でも楽しい旅になると思う。お土産も探すことができるけど、ついつい重くなるので注意してください。

 

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