碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

タイへ移住します

2015-10-11 10:19:15 | 日記風雑感
タイへいこうと思い立ったのはいつのことか、もう忘れたくらい長い時が過ぎて、ようやく明日、日本を発つことになりました。何事も実現するのは、意志と状況との絡み合いがあり、ある時それらが、モーゼの海のように、あるいは吹雪が一瞬止まって満天の星が月があらわれるごとくに世界に受け入れられる時がある。シリアからの難民を思うと、ワシのことなど贅沢な大名旅行みたいなもんで、比較にもならないのですが、幾ばくかの感慨はあるのです。「なんでタイやねん」といまだにいわれますが、理由なんて本人もよくわかっていない部分がありまして、「なんとなく」というのが答えになるかどうかわかりませんが、あえて言うと、「ここにいたくない」からだと思います。べつにここに居れないわけではないのですが、「どこか遠くへいきタイ」のですね。アルチュール・ランボーが砂漠の地へ行ったように、ゴーギャンがタヒチに行ったように、金子光晴がアジアをめぐったように、ワシも南方願望がうずいたのです。ちょっと奥手ですが。奥手だからこそという部分もあります。人はみな多かれ少なかれ病人です。今いるベッドより暖炉のそばのベッドがいいと思ったり、いや窓際のベッドがもっといいに違いないと考えたりするものだと、確かボードレールも言っていた。たぶん。まあそんなに気取らなくても、フーテンの寅や日活映画の主人公のようにギター抱えた渡り鳥になりたかったのだ。と言ったらご理解くださるでしょうか。人生七転び八起き、人間万事塞翁が馬、負けても勝ち?てなことを申しまして、あまり根拠のない行動こそ人の道なんだから、それでいいではないかと思っております。なんか盛んに言い訳しているように見えますが、そんなわけで、タイのほうへ行きます。数えてみると9回目の引っ越しです。もうあと何回か引っ越すような気もしています。これから、ワシも人生の第四コナーから直線に突入します。どのような展開になるか、仏様のみぞ知るということです。

旅立ちの一句

じゃんけんに負けた子供も秋の空 
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