碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

けんかの仕方

2010-09-29 11:30:11 | 日記風雑感
実はこの文章は、二回目です。一度書いてUPするときに、全て消えてしまいまして。腹立たしいので、しばらく書く気が無くなっておりました。同じ事を二回書くのは、苦痛ですが、(それほど必要な文章ではないので)頭を冷やすのには役に立ちました。その内容ですが、中国の漁船は平成の黒船のような衝撃を日本人に与えたのではないかということです。「黒船のたった四杯で夜も眠れず」という有名な川柳がありますが、徳川幕府の末期にペリーに率いられたアメリカの軍艦が江戸の鼻先に現れたときの衝撃です。当時は、軍艦はおろか、大砲すら満足に備えて無かった日本ですから、突然目の前に匕首を突きつけられたようなもんで、恐怖に震えあがったと思うのです。列強の軍艦と実際に戦いをした薩摩や長州はその戦力のまえでは、赤子の手をひねるように負けてしまった。そんな帝国主義の弱肉強食状況で、幕府を倒しいち早く中央集権国家を作り富国強兵へ邁進したのですが、それは、日本人の状況に対するすばやい対応力があったからだと、後世の日本人は自慢するのですが、それは、歴史の冷徹な流れからみれば、枝葉であって、当時の西洋列強の帝国主義の目標は清朝の中国だったから、日本にまで手を伸ばす余裕が無かったのが、日本に幸いしたのだ思うのです。清朝中国は、列強にとっては、おいしい肥えた豚肉がぶら下がっているようなもんで、寄ってたかって、食い物にしたのです。中国にとっては、100年の国辱を味わうのです。そして、その最後のしかも最大の侵略者を演じたのが日本帝国であったわけですから、日本に対する感情は恨み骨髄であっても当然なのです。中国人は日本人のように淡白ではありません、それこそ終生末代まで、怨念を引き継ぐ気質をもっております。それこそ100年の怨念を持っていてもおかしくない。中国の歴史をみると、すさまじい興亡が繰り替えさえておりますが、敵をつかまえ、肉をはぎそれをさらし者して、髑髏になるまでさらしたあげく、まだそれでも足りず、その髑髏で酒を飲み、最後には痰つぼにするくらい執拗な情念のを持っております。それは昔の話だろうというのでしょが、文化的なメンタリティーはつづいていると考えるほうが、間違いないと思うのです。一党独裁の資本主義国家である中国はかつての王様が党にかわっただけで、より独裁が近代化された面がある。かつての日本が、富国強兵を成し、列強に対抗しうる実力をもったとき、領土拡大に走ったように、中国は、今日、富国強兵を成し、ようやく列強に立ち向かう実力をもった象徴として、積年の恨みを晴らすべく、尖閣列島に進出したのでしょう。「今日からボスが誰だか覚えておけ」と世界に宣言したわけです。けんかは勝たなければなりません、最低でも引き分けが条件です。けんかの仕方は中国が上です。最初の一発で、相手を怖気さす、ひるんだら、追撃する、敵が有利なる前に引く。解放軍さながらの戦術です。一方の日本の政府は、足元すらおぼつかないヒヨコ内閣で、この国の統治者が誰なのかすら分からないくらい、最高検察庁が裏ですべて、シナリオを書いているのかとおもうぐらいですから、その最高検察庁がてんやわんやの状態なんです。それを見越して、けんかを売ってきた作戦は見事というくらい成功してます。さすが中国です。日本をよく観察しています。日本人としてお礼を言いたいぐらいのもんです。弱点を突いてくれた。それは、独裁国家と民主主義国家の違いだというのは政治家の言い訳です。たしかに、日本の外交はお金が武器であり、軍事力を持たないことで、どれだけ苦渋を味わっているか外交官が一番知っているとは思いますが、それは日本の宿命なんです。片手を縛られてけんかするようなもんです。しかし、それでもできることがある、自分のふんどしを締めることからやらないと、相手に金玉みせてけんかするような、はずかしい国にだけはならないよう祈っています。外交はけんかです。話し合いで妥協することもあれば、戦争になることもある。戦争をさけるのは、それは割りに合わないと思うからです。もはや帝国主義的な戦争はできないけれどナショナリズムは高揚して、小さな戦争はいくらでも起こりうると思います。そのとき、片手のボクサーの戦い方が問われるのでしょう。ワシらあと20年でおさらばするつもりでおりますから、気楽にいますが、子どもや孫は苦労するぞ、戦前、戦後のつけが一気に襲ってくる時代になっていくような気がするのです。話は最初の趣旨とずれておりますが、国が衰退するということはこういうことなのですかね。柄にもなく憂国の士みたいな文章ですが、戦争は政府がやるもんで国民はしたい人は参加すればいいし、したくない人は、拒否するか逃げればいい、どちらも国民の権利であり、それを縛らないのが民主主義です。そのへんの議論からしておかないとけんかの仕方もわからない国になってしまうと思います。
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