碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

ネパールはどこへいく

2008-05-28 21:49:54 | 日記風雑感
ロシアが社会主義を捨て、中国が市場経済にどっぷりつかり
キューバはもう危ないというこの世界情勢のなかで
一周遅れで、ネパールでは共産党系が政権をとろうとしている。
初めての議会選挙の結果は共産党系対非共産党系が6対4で、
うち毛沢東派が229/601議席という絶妙な結果になった
王党派はもはや壊滅状態で、かつて権力をもっていたコングレス、
ネパール共産党は汚職と腐敗によって、国民から
信頼をうしなったようだ。毛沢東派が、自前の武力で、
権力を奪取する方法として、議会を利用するのかどうか。
このまま議会制民主主義の枠内でいるのか分りませんが。
国王がいなくなれば、国軍はどうなるのか、統帥権は誰が
握るのか、この辺が一番気になるところです。しかし
アメリカはかつてベトナム戦争の根拠としていたドミノ理論
を言い出さないとこ見ると、共産主義は敵ではないと
悟ったのでしょうか、ネパールの場合、ネパール共産党にしても
毛沢東派にしても、イデオロギーより目先の利益を考える
現実主義?に修正されていいると考えているのかもしれません。
今後各派のパワーゲームが続くのでしょうが、高度資本主義
に追いつくための、社会主義になる可能性が強い。つまり
中国的な路線を行くだろうと予想しているのが、アメリカ
および西側の認識ではないかと考えておるのです。
封建社会から近代への移行と考えれば、ネパール人民の選択は
歴史の必然であるのではないでしょうか。貧困とカースト差別
からの、脱却をかけた選択の結果なのでしょう。
金融資本主義の横暴にふりまわされている世界のなかで
これからどのように国つくりをするのか
しばらくはネパール情勢は目がはなせません。
そして、以前ブログで予想しましたが、柳沢勝輔氏72歳が
昨年登頂に成功して、三浦雄一郎氏の再チャレンジ(古い言葉になった)
が行われました、記録としては、1日前に、
ネパール人ミン・バハドゥール・シェルチャン氏76歳
の前に阻まれましたが、無事登頂したことは
めでたしめでたしというべきでしょう。75歳でエベレスト
ですから、これは、すごいことです。彼にとっては
おそらく最後のエヴェレストだと思いますが、
最高齢の記録を達成できなかったので、またチャレンジ
するでしょうか聞いてみたいもんです。




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