明日につなぎたい

老いのときめき

待った!伊方原発

2018-09-26 14:32:52 | 日記

  25日、広島高裁が、四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを命じた仮処分決定を取り消した。来月27日にも再稼働するとのこと。約130キロ離れた阿蘇カルデラの噴火(9万年前)を根拠に「立地不適」とされていたところなのだが、今回は「巨大噴火の危険の想定について”社会通念”を基準として判断せざるを得ない」と言い切る。おかしいぞ! 現在の知見では巨大噴火は予測できないが、住民なら分かっているだろうというのか。「噴火はない」と住民が言えば、原発立地になるのか。住民をダシにした狡猾な原発立地論ではないか。裁判所も変だぞ!

 

 高裁は、巨大噴火が発生する可能性が「相応の根拠を持って示されない限り、伊方原発の立地は不適とはならない」と結論づけた。現在の知見では、いつ巨大噴火が起こるか、いつ地震が襲ってくるか、予知できないとされている。90余年生きている私も、地震には何回も遭遇したが、前もって予知、告知されたことなど一度もない。「何月、何日、何時、地震がくるから退避しろ」。こんなこと、気象庁からも観測所からも役所からも言われた覚えはない。「相応の根拠をもって示す」ことなど誰ができる?伊方ノ―は言うなということだろう。

 

 司法が政権と癒着するとロクでもないことが起こる。政府の意向に沿って、沖縄・辺野古新基地建設を是とする高裁決定を見たとき、わが国の三権分立もあったものではない、と呆れ、怒ったことを思い出す。福島第一原発をめぐっては、国と東電の責任を問う妥当な判決が下されている。伊方原発に関わるものは、原発被災地・福島に足を運んでみたらどうだ。放射能による大気、土地、海洋の汚染、万を超える避難者の暮らし、住民、とくに子供たちの健康、さまざまな風評被害。見て聞いて感じてほしい。原発は人類と共存できないのだ。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿