TI山形ボクシングジム御隠居改め現役会長日記

ジムの公式HPはこちら→http://www.ne.jp/asahi/ti/box/

フィリピンボクシング事情(プロボクサー編)

2006-12-19 | ボクシングの事
 前回の試合編で、フィリピンのボクシングの劣悪な試合環境について書きましたが、ことプロボクサーの生活に関しては、日本のプロボクサーよりも恵まれていると言えるのでは...と思いました。


 日本のプロボクサーで、ボクシングだけで食べていけているボクサーは日本中で何人いるでしょう?
 
世界チャンピオンになってファイトマネーだけで生活できる場合、大口のスポンサーがついてくれた場合、親等から養ってもらっている場合...

 ボクシングだけで食べていけるプロボクサーは全体の1%...いや0.1%...いやもっと低いパーセントだと思います。

 朝、ロードワークして、仕事に行って仕事が終わってからジムワークして...


 しかし、フィリピンのプロボクサーは、ほぼ全員が、ボクシングだけをして生活しています。

 日々の生活はボクシングのトレーニングだけです。
 そして、2.3ヶ月に1度の試合のファイトマネーで、裕福とは言えないでしょうが生活しています。
 
 これはタイのプロボクサーもそうです。メキシコでもそうです。ファイトマネー以外にもジム(マネージャー)がある程度助けてあげています。
 
 だから、プロボクサーになっても食べていけない弱いボクサーは自然に淘汰されていきます。と言うより、強くなければ、強くなる要素が無ければ、ジム側も養ってあげません。
 
 非情に思うかもしれませんが、プロスポーツ選手である以上仕方がないとは思います。
(日本のプロ野球を見ても去年の清原選手の処遇など非情にクビになる姿は多々ありますよね...)

 プロボクサーであり続ける為の、日々の練習の大変さは日本もフィリピンもタイもメキシコもアメリカも大差はないと思います。
 
 しかし、練習の合間に昼寝したり、テレビを見たりして遊んでいるフィリピン等のプロボクサーに比べ、 練習の合間に仕事をしないといけない、日本のプロボクサーは世界で一番過酷な環境とも言えるのではないでしょうか...

 

 「今日は会社の仕事が忙しくて、残業なのでジムに行けません」と練習を休むプロボクサーも世界中で日本だけでは...


最新の画像もっと見る

コメントを投稿