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チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

スターズオンアイス

2017年01月15日 | 観劇だより

  

 

『オリンピックメダリストや世界選手権王者を中心とした、フィギュアスケート界のトップスターによるアイスショー』ということですが、フィギュアスケートエグジビションのようです。

小物使いもOK、幻想的なライトもOK、試合のような緊張感は無くスケーターも楽しんで演技しています。ただ、ナレーションも解説も無くて、電光掲示板に演技者の名前と曲名が出るだけで淡々と進行していきますので、だんだん眠くなってきました。

序盤は今シーズン活躍したジュニア選手、中盤に外国勢と荒川静香、鈴木明子、織田信成などよく知られた選手、最後に全日本選手権の金メダリスト宇野昌磨、宮原知子だったのに、残念ながら終盤はほぼ寝てました。

ディズニーオンアイスのようなストーリー性、エンターテイメント性が欲しいですね、なんかもったいない感じでした。


 

 

 

 

 

 

 


初春歌舞伎「しらぬい譚(しらぬいものがたり)」

2017年01月13日 | 観劇だより

 

 

国立劇場50周年記念の新春に上演される「しらぬい譚」は江戸庶民に流行した長編小説が原作だそうです。私は初めて聞く演目だったので面白いかどう半信半疑で出かけました。

お家騒動や親の復讐劇を背景に、化け猫退治やら蜘蛛の妖術やら、面白くて派手で舞台も明るく華やかでまさに初春歌舞伎。

蜘蛛の妖術を繰る若菜姫を演じた菊之助が客席の上を斜めに飛ぶ「筋交い宙乗り」を披露し、私たちの横を飛んですぐ後ろの黒幕に消えたのですが、間近で見た菊之助はすごくキレイで、もう一度通らないかしらと話していたら、次の幕で本当に黒幕から現れて花道まで飛んで行きました、感激!

通し狂言だからストーリーは複雑で長いのですが、見どころ満載、娯楽性に富んだ舞台で、眠くなる場面は全然ありませんでした。


忠臣蔵討入りの場

2016年12月12日 | 観劇だより

 

3ヶ月連続完全通し上演された仮名手本忠臣蔵もいよいよ最後の討入りの場を迎えました。

ところが解説によると、『通し上演でも、ここは「出さない」のが本来のカタチなのです。十段目まで出して「さあ討ち入るぞ」でお芝居は終わりなのです。歌舞伎(浄瑠璃も)の「敵討ちもの」全般において、見せ場は敵討ちの場面ではなく、そこまでの紆余曲折が見せ場なのです。』

というわけで、討入りの場というのはかなり新しいものらしいです。そろいの羽織も陣太鼓も芝居や映画などの影響なのかな? チャンバラもなんとなく歌舞伎らしくないです。

そして見終わってみると少し???の感じがしてきました。第一部では場所は鎌倉で、太平記の時代、周りの景色も塩谷判官の女房の服装も鎌倉時代ぽいものだったのに、どの場からか、完全に江戸時代になって出立ちも江戸時代の武士のもの。少しおどけて形式張っていた殺陣もやたらリアルになってきて...何度も上演されているうちに変わってきたのでしょうね。

今回、通しで上演されるのが稀になってきた仮名手本忠臣蔵を見ることができて、大変勉強になりました。(何度も寝てしまいましたけどね...)

 

 




ミュージカル「黒執事」

2016年11月18日 | 観劇だより

 

なんともおどろおどろしい、いかにもマンガチックな題名で、絶対こんなの観に行かないと思っていたんですけどね... なんとこの漫画は大人気で、アニメにも映画にも舞台にもなっていて、今回はミュージカルです。といっても歌はイマイチでした。

ストーリーは、幼い伯爵と、魂をもらう代わりに彼を守るという契約をして執事として使える悪魔が、怪奇事件を解決するというダークファンタジーで、悪魔やら死神やら話はちょっとエグイのですが、ズッコケ刑事も出てきて笑える場面もあって、退屈しませんでした。

今回の事件はサーカスが舞台でしたので、華やかな衣装でパーンと花火もなったりして結構面白かったので、馬鹿にしないで観に行ってよかったと思いました。

主人公の少年がまだ小学生だったので、舞台は9時前に終わったのも嬉しかったです。もう夜になると結構寒いですからね。

 

会場はTOKYODOME CITY HALLでした。円形ホールで、真ん中のアリーナ席の周りをぐるりと取り囲むバルコニー席が3階まであります。作りが小さなアリーナのようで、周りの通路が広くて休憩や飲食スペースになっています。トイレも広くて女性に優しくできてます。この時期まわりも含めてライトアップが綺麗でした。


通し狂言「仮名手本忠臣蔵」

2016年10月27日 | 観劇だより

 

国立劇場開場50周年記念で10月11月12月と3ヶ月連続仮名手本忠臣蔵の完全通し上演をするというので行ってきました。忠臣蔵はテレビや映画で数え切れないほど見ているけど、「仮名手本忠臣蔵」は人形浄瑠璃で初演され次いで歌舞伎になったものの、史実をもとに書かれているので、当時の幕府を憚って実際とは時代も名前も違えてあります。

長い話なので歌舞伎で全通しで上演されることは稀で、私も歌舞伎では縞の財布に50両の「山崎街道の場」とか大石内蔵助の手紙を盗み見たおかるを殺そうとする「祇園一力茶屋の場」とかしか観たことはありませんし、テレビドラマとは話も違うと聞いていたので、前もって「仮名手本忠臣蔵」解説を読んでから出かけました。

吉良上野介が浅野内匠頭の奥方に横恋慕し、振られた腹いせに亭主に嫌がらせをしたとか、吉良上野介の傲慢さに激昂し切りつけようと目論んでいたのは浅野内匠頭と一緒に役を仰せつかった同僚で、その同僚の家臣が慌てて吉良上野介に付け届けをして吉良上野介の機嫌をとり、そのとばっちりが浅野内匠頭にきたとか、知らなかった話もあって大変面白く、11月も12月も観たくなりました。

浅野家にもよい家来も悪い家来もいたようで、悪い家老の息子がのちに「山崎街道の場」でおかるの父親を殺し50両を奪う悪人、定九郎のようです。ブツ切れで見ていた話が通し上演で一つにつながっていくようで興味深いです。

歌舞伎のチケットは良い席だと1万円以上しますが一番安い席なら(後ろの方で花道は見えないけれど)2千円程度ですので手に入れて、最後の討ち入りまで観れたらと思っています。

それにしても、この通し狂言にはない、高田馬場の仇討ち加勢の堀部安兵衛の話とか、大工の娘に取り入って吉良家の絵図面を手に入れる話とかはどこから出てきているのでしょうか? 「忠臣蔵」の物語は他にもいくつもあるようです。