goo blog サービス終了のお知らせ 

チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

絢香 10th Anniversary SUPER BEST TOUR

2016年10月23日 | 観劇だより

 

さいたまスーパーアリーナのコンサートに行ってきました。「絢香」と言われても、朝ドラ主題歌の「にじいろ」とヒットした「三日月」しか知らないのですが、心地よい歌声で結構楽しんできました。アリーナツアーってすごいですね、アリーナにいっぱいの観客が手をたたいたり腕を振ったりしながら鑑賞するのですから壮観です。さすがに飛んだり跳ねたりする人はいなくて、割とおとなしく聞いているのでオバさんでも溶け込むことができました。

今日はさいたまスーパーアリーナの前で「肉フェス」をやっていて、肉を焼く良い匂いが漂っていたので、私たちも牛フィレのカツレツやドネルケバブを摘んでしまい、コンサートの最初の方はコックリコックリしてしまいました。絢香の声はα波が出ているようで、すごく気持ちよかったです

 


もう一度GOEMON

2016年10月20日 | 観劇だより

若かりし時歌舞伎にはまっていた頃は、給料をはたいて同じ公演を4度も5度も観に行って、少しずつ芝居が変わってゆくのを楽しんでいましたが、今ではそんな贅沢は全くできなくなりました。今回は特別、娘の会社の貸切公演というので、一度観たGOEMONですが、チケットを融通してもらうことができました。

2日目と18日目ではやっぱり全然違います。動きもセリフも華やかになってきて笑いを取る話題もスムーズに入りますし、今井翼クンの歌舞伎口調も板についてきました。「絶景かな絶景かな!...値万両、万々両...」の大道具南禅寺山門は前回はじみ〜な感じでしたが、今回はギンギラギンにライトアップされて、眩くて目も開けていられないくらいでした。

前回違和感を覚えたフラメンコの群舞さえ、タイミングよくスマートに入ってきて嫌な感じはありませんでした。

鷹に乗ってイスパニアは遠すぎるだろう! 途中で落ちてしまう! と、前回いらぬ心配をしましたが、違いました、堺港の南蛮船まででした! いがったいがった!

テレビでも紹介され大変な人気公演になり、カーテンコールの愛之助さんのおしゃべりも余裕があります。今井翼クンも「ジャニーズの今井です。役者として色々な役をさせていただきましたが、今回はそんなものではありません。伝統ある歌舞伎の面々に入れていただき大変感謝しています」と感想を述べました。カーテンコールはスタンディングオベイションでした。

同じ公演を何回も観られる機会は滅多にないし、一回だけなら初日より中日過ぎたあたりのほうが面白いかなと思いました。

 

 


野田あすかピアノコンサート

2016年10月19日 | 観劇だより

 

"広汎性発達障害、解離性障害が原因で、いじめ、転校、退学、そして自傷、パニック、右下肢不自由、左耳感音難聴などで入退院を繰り返してきたピアニスト"


プロフィールを見るとすごいけれど実際の野田あすかは写真通りの天真爛漫な子どものように見えました。舌足らずな話し方や一曲終わるごとに自分で拍手してはしゃいでいる様子が”発達障害”所以かなと思いましたが、話す内容はしっかりしていて、台本に書いてあるからと断りながら、CDの宣伝もしていましたし、ショパンやドビッシーの曲を5曲と、そのあと自作の曲を演奏しましたが、彼女自身がこのコンサートを非常に喜んでいる様子そのままに、ピアノの音はとても気持ちよく聞こえました。

人間に10の能力があるとして、一つ一つの能力に5段階評価をつけるとしたら、オール5で暮らしている人がどれほどいるでしょう? 音楽は5でも体育は1とか、スポーツ万能でも勉強はからっきし苦手とか...

ピアノに5の能力を発揮したとしたら、他に1や0があっても、よしんば1や0の方が多いとしても、それは個性で、「発達障害を乗り越えた」等のウリ文句はいらないような気がしましたが、今の喜びに至るまでには発達障害ゆえの長い苦しみがあったと言われれば、5が一つもなくオール1でも平凡に生きている私には返す言葉はありません。「発達障害」ってわからないなぁ。

 

今日の会場は銀座三越裏の「王子ホール」でした。銀座なのになぜ「王子」と思いましたら王子製紙ビルにあるクラシック専用ホールでした。こじんまりした素敵なホールでした。

 

 


十月花形歌舞伎「GOEMON」

2016年10月04日 | 観劇だより

 

スーパー歌舞伎並みに面白い舞台なのに宣伝が足りません! スーパー歌舞伎「ワンピース」は若者に大人気の漫画が原作でしたので、若者や子供も大勢が劇場に押し寄せましたが、この「GOEMON」がこんなに面白い舞台だなんて全然知られてなくて、観客はいつもの年齢層の高い人ばかりで勿体無い! 観客層がぐんと広がるチャンスなのに!

花形歌舞伎なのに題目は横文字の「GOEMON」、舞台は初っ端は十字架の並ぶ教会で、拍子木も三味線もなくて現代音楽、最初に登場するのはすらりとスタイルの良いジャニーズの今井翼クン、観客はびっくりしたのでは? 私も???と思いました。

今井翼クンはスペイン人の神父役、その神父と明智光秀ゆかりの娘の間にできたハーフの子供が五右衛門ということで五右衛門は眠狂四郎バリの赤毛の総髪です。バテレンの父は国外追放になり、豊臣秀吉に召される母親はそれを嫌って自害、孤児になった五右衛門は百地三太夫の下で忍術を学ぶ、その学友が霧隠才蔵(今井翼の二役)

長じて五右衛門は大泥棒に、霧隠才蔵は真田幸村の家来、もう一人明智光秀ゆかりの武将・山三、五右衛門情婦の出雲の阿国、秀吉を仇と狙う4人が捕り方と大捕物を繰り広げるという、どんどんヘンテコな話になっていきます。「絶景かな!絶景かな!」の楼門も極彩色でもなければ桧ハダ葺きでもない、並んだ十字架が移動したメタリックな造りだし、途中にはスペインに戻った父が妻子を思う場面のフラメンコのショーまで入ります。

私の席は2階の花道の上、一番良い席と娘がゲットしたのを回してくれたのです。何故にここ??? 大捕物の最中に、花道に立てられた梯子を登って客席の手すりに手を掛け、五右衛門が目の前にヌーッと顔を出した時には思わず歓声を上げてしまいました。釣り上げられて宙吊りでツヅラ抜けをするのも花道の上のまさに目の前、最後に忍術で霧隠才蔵が化けた鷹に乗って去って行くのも花道の上、花道の上は特等席なのでした。

捕り物には1階2階の客席を全部使って、几帳面にどの通路にも五右衛門が現れ挨拶してゆきますし、愛之助と翼のフラメンコダンスに、三味線とフラメンコギターのセッションまであってサービス満点! 愛之助頑張れ!紀香頑張れ!と応援したくなる舞台でした。

強いて言えば、神父を夫に持つ母親が「仇を討って!」と子供に言い残したり自害したりするのは不自然だし、踊り手として女性が大勢登場して、特に真っ赤な裾を翻したフラメンコの群舞はさすがにやりすぎと思いました。もっとも五右衛門は「狭い島国で敵討ちなんぞ小せい」と世界に飛び立っていってしまうんですけどね、愉快痛快!

今井翼クンは神父役では歌舞伎らしからぬ台詞回しと思いましたが、霧隠才蔵役では声も通って、黒目を寄せて見得を切って見せました。フラメンコが得意なのは知っていたので、いつ踊るいつ踊ると楽しみでしたが、愛之助や中村壱太郎も踊ったのにはびっくりしました。

 

観客もいつもはお互い話すことなんてないのに「今日は紀香きてないのかしら?」「毎日は来ないのね、会いたかったなぁ!」「綺麗なんでしょうねぇ?」「昨日は大混乱になったそうだから来るなと言われたんでは?」などと”紀香”の話題にも花が咲きました。


ブロードウェイミュージカル「スウィートチャリティ」

2016年09月27日 | 観劇だより

 

チャリティーは幸せを夢見る女の子、ダンスホールで働き、男運はなく騙されてばっかり... というストーリーなのですが、洒落たジャズナンバーとパンチのきいたダンスとチャリティーのめげない性格に助けられ、明るい楽しいミュージカルになっています。こんなに明るい話は久しぶりかなぁと感じました。

チャリティー役は韓国のグループKARAの元メンバー知英(ジヨン)、初舞台初主演だそうです。初々しい感じでとても良かったです。そして客席は半数近くが男性、スタンディングオベーションを贈っているのもほとんど男性でした。

 

 

 

それにしても日が落ちるのが早くなりました。

夜の部の舞台を見に行くときには、もうすっかり夜景です。

今日の劇場は天王洲銀河劇場、夜景が殊の外キレイでした。