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チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

「ナミヤ雑貨店の奇跡」

2017年10月13日 | 映画の話

 

東野圭吾の原作ということですが、とてもメルヘンチックなストーリーでした。現代と32年前の時系列が繋がって、何度も行ったり来たりするけれど、厳密に考えなくても話は理解できるし、面白い映画でした。

悪い人が出てこない、みんな真剣に悩んで一生懸命に生きている、ハラハラドキドキもないけれど、こんな話が私は好きです。映画の宣伝ほど泣けることもないけど、嫌な気持ちにならずに帰ってこれます。

いつかテレビで放映したら、また観たいです。

 

         

昨日から来週火曜まで、秋の長雨の予報です。

畑に行かないとなるとまるでやることがない! 先日来の編み物も完成してしまったし、今日も1日ヒマを持て余しそうなので新宿まで出掛け、映画を観て、新しい毛糸を買って、娘と夕食を食べて、「火花」の本を借りて、帰ってきました。

日がな退屈していると食べてばかりいて、体に悪いですからね。

 

 


「亜人」

2017年10月02日 | 映画の話

 

今日はお涙頂戴の人情映画を観て、昼食には「明石焼き」を食べ、手芸洋品店で編み棒を買って帰る、ついでにデパートで欲しいものを見てと予定を立てて出かけました。最近は1日にいくつもの予定を立てても途中で疲れたり面倒になったりで諦めて帰ってきてしまうことが多いので、まあできるところまでと考えながら出ました。

初っぱなから、西武線が通勤時間帯の人身事故でダイヤの乱れがあり、早めに出たにもかかわらず、地下鉄との直通運転はないし、通常20分程度の池袋まで1時間以上かかり、観るつもりの映画に間に合いませんでした。

仕方なく、1時間後の「亜人」のチケットを買って、上映時間までの30分に手芸店に走り、編み棒を買いました。これで予定の1件済みました。

映画は思ったより面白かったです。「亜人」という死なない人種が見つかり、政府に保護という名のもと監禁され、腕を切り落とされたり足を切り落とされたり何度も殺されては生き返る過程を見るといった非人道的な人体実験に使われ、人間に反乱を起こすという漫画原作のSFアクション映画です。漫画もアニメも見ていませんがストーリーは明快でわかりやすく、テンポも良くて楽しめました。

人間と亜人との戦いといっても人間は弱ちょろくて相手にならず、結局、人間側の亜人と人間の敵の亜人との戦いになるのですが、亜人は感情豊かで人間らしいのに対して、人間は冷たく非情で人間らしくないところが面白かったです。

1時間後の映画を見たので、出てきた時は昼を過ぎていて、昼食は近くで取りたかったのですが、今日は絶対に明石焼きと決めていました。先週友人宅でたこ焼きを作った時にたこ焼きに似た明石焼きの話が出て、大阪を出てから15年食べていない明石焼きをどうしても食べたくなったのです。

ネットで見つけた明石焼きが食べられる店は、電車に乗って一駅で、明石焼ではなく美味しいかき氷が評判で行列ができる店ですが、平日だし、さほど暑くないし、もう2時だし、と思ったのにやっぱり並んでいました。熱い明石焼と冷たいかき氷を注文して店内を見回したら、全員、かき氷と明石焼きあるいはたこ焼きを注文していました。

明石焼きは懐かしいふわふわの本物でしたし、評判のかき氷も素晴らしく美味しかったです。ポイントカードを貰ったから、また行きたくなるかもしれません。

本日の予定3件済ませたけど、おまけのデパートでの買い物は欲しいものが見つかりませんでしたが、良しとしましょう。

 

    

 

 

 


「追憶」

2017年05月19日 | 映画の話

 

ベテラン製作陣と実力派若手俳優のしっかりした映画でしたが、ミステリーにしては物足りない。唐突に横から犯人が出てきて終わってしまったという感じ。3人の青年の友情劇とも違う、ちょっと中途半端な気持ちが残りました。

製作陣が岡田准一クンを褒めていたので、岡田クンが活躍する映画かと思ったら、カッコイイとこは小栗旬が持って行きました。

 

朝の回の映画を見に行ったら停電で1回目が中止になりました。お詫びにと無料招待券をもらったので、昼からの回を無料で見ることができました。ただ、時間つぶしに店を見て回ったので映画代以上の余分な出費が!


ラ・ラ・ランド

2017年03月17日 | 映画の話

 

渋滞の列の車から人々が飛び出してきて歌い踊る冒頭のシーンと「ララランド」という題名から、楽しいミュージカル映画と思いましたが、いかにもこだわりが強く神経質そうな主人公と物悲しいテーマ曲を聴くと、この映画は悲しいラブストーリーになるのだと予想できました。

女優を夢見る彼女と自分の店を持つのが夢のジャズピアニストの彼、お互いを思いやりながらも多くの挫折を繰り返します。時が経ち、チャンスをものにして女優になった彼女、意に染まぬ仕事を続けながらも夢を捨てず自分の店を持った彼、でも二人はもう一緒にはいません。

彼女が偶然入った彼の店、目が合った刹那の時間、もし今も二人が一緒だったら、もし二人が家庭を持ち幸せな時間を共有していたら.....夢想する場面が、映像が綺麗なだけにとても切ない気持ちになりました。

この映画は、アカデミー賞を取り損なって話題になりましたが、主演女優賞など今回最多の賞を取ったそうです。話は余計なものがなくスマートですが、作品賞としてはやっぱり弱いかな。


海賊とよばれた男

2016年12月16日 | 映画の話


『海賊とよばれた男』は『永遠の0』と同じ百田尚樹の小説が原作です。いろいろなお騒がせ発言があって百田尚樹はあまり好きでなくなってしまいましたが、この映画は私的には『永遠の0』より良いと思いました。

石油事業の先を見越し、小さな商店から会社を起こし自社のタンカーで中東まで原油の買い付けに行くようにまでなった出光興産がモデルの話ということで、実話が元になっているので派手さはありませんが、なんのツテもなく石油業界に乗り出し、日本政府にも米国大資本にも苦戦を強いられながらも社員一丸となって立ち向かっていく様子に胸が熱くなりました。困難な仕事ひとつひとつのやらなければならない意味をしっかり理解して、社員と一緒に店主自らも実践する姿が、会社の団結力になっているのがわかりました。

日本の企業は薄氷を踏むような困難な時代を乗り越えてきて、そして今もそれが続いているのだろうなあ、昔も今も、日本人はこうやって頑張っているんだなあと勇気をもらう気がしました。

主演の岡田准一さんは20代から90代までを自身で演じました。今の特殊メイクは大したもんですね、本当に90歳過ぎの老人に見えました。