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タイガーのFun-Loving Way of Life

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素敵な絵画:ギュスタブ・モローの耽美・装飾的でエロティックな世界

2007年12月14日 | アート
昨日もセミナー対応で遅く帰宅。今日は今週初めて早めに帰宅したので、
久しぶりに好きなギュスタブ・モローの絵画を眺めています。
先に、好きな絵画としてバーン・ジョーンズの眠り姫を紹介しましたが、同様な
耽美的かつ繊細で装飾的な絵画の代表者・モローの傑作です。
いつも眺めるたびにどきどきします。
NYのメトロポリタン美術館を入ると、いきなりスフィンクスが男性の胸に
すがり付いているショッキングな構成の絵画に驚かされたものです。
モローの出世作といわれる「オイデップスとスフィンクス」です。

こんな美しいスフィンクスだったら一度は取り付かれてみたい・・でも二度は
恐いかな~笑
上写真右は「ヘラクレスとレルネーのヒドラ」。凛々しいヘラクレスです。

 モローの傑作は何と言っても「サロメ」の絵の数々。
その中の「出現」のサロメの素晴らしさといったら・・言葉がないね。


この絵は、水彩で描かれています。なんという超越的な技量でしょうか。
装飾性、サロメの姿、表情によって現されているドラマ、女性の美しさ、
厳しさ。
次のサロメはへロデ王の前で踊るサロメです。

踊る「刺青のサロメ」

こんなサロメが眼前に現れたら、口をきくことも出来ないね、きっと(笑)
サロメは、男性を破滅に導くファム・ファタール(宿命の女)の姿が投影
されています。持っている花は蓮の花で快楽の象徴のようです。
遠い詩の世界が沸き起こってくる絵画だと思います。

見た目には恐い絵です。死んだオルフェウスの首を清楚なトラキアの娘が
神秘的に抱えています。

詩人オルフェウスを讃えるようなミューズの姿だと、「失われた時を求めて」
の作家プルーストもこの絵を大変好んだそうです。静かな絵です。

ロマンを感じさせてくれる「夕べと苦しみ」です。これも水彩。

詩を題材にした絵画だそうです。どちらが夕べで、苦しみでしょうか。
何を意味しているのでしょうか。
夕べは苦しみを解消するのでしょうか。あるいは辛い夢に導くのでしょうか。

以前、パリに行く機会が多く、時間が空けば美術館に走っていってました(笑)。
有名なオルセーやルーブルのみではく、余裕があれば、ロダン美術館やダリ
美術館(楽しかった)、そしてモロー美術館などの個人美術館まで足を伸ばす
と楽しさも倍増です。
モローは、人生の終盤は、マチスやルオーを指導したそうです。
モロー美術館に足を踏み入れたときの喜びは忘れられません。

モローは、一輪の花だけを見つめることに喜びを見出したそうです。お花畑に
魅力を感じたモネなどの印象派とは違う世界の偉大なアーチストです。

  <<Tiger Fun FineArt>>





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