中国ドラマ「封神演義」第38話/最終話

龐弘からの話を聞き怒った趙秉は、昨夜、蘇護と殷洪が謀反の相談をしていたと話す。これを大王(紂王)に話せば、命はないだろうと。

趙秉は龐弘がこっそり出かけて行くのを確認し、蘇護と殷洪に報告する。趙秉が龐弘に話したのはわざとだった。予想通りなら聞仲の軍が明日来る。酒の席で挙兵の公表をし、抵抗する者は陰陽鏡で片づけようと言う蘇護に、殷洪はまず姜子牙に相談すると言う。


龐弘からの連絡を受け、紂王は手柄だと官位を三級上げる。そこに聞仲の弟子だったという余慶が。余慶から聞仲の最期は炎に焼かれ黒こげだったと聞いた紂王は涙を流す。申公豹は南極仙翁を呼んだ姜子牙への恨みがまた1つ増えたと話し、蘇護と殷洪も姜子牙にだまされ周についたと言う。

蘇護は禄も高く栄華を謳歌し、殷洪は将来継いで大王となる、そんな2人が寝返ったということが信じられない紂王。紂王は余慶に副元帥として蘇護の周討伐を助け、蘇護が反逆したら余慶が元帥となるよう命じる。申公豹には宝剣を授け、劣勢の挽回に尽力するようにと。


蘇護をどうするつもりか聞く鳳来。父親をあまりひどい目に遭わせないほうがいいと言う。蘇護の娘の体を借り、蘇護を戦いに駆り出し、夫人にも毒を盛った妲己も蘇護が捕まり処刑されるのは見たくなかった。妲己は自ら陣営に行き、謀反が事実なら説得し思いとどまらせることに。そして大きな脅威の殷洪を殺す決意をする。


陣営に妲己が来る。冷たい態度をとる蘇護。
殷洪が父上に謀反を持ちかけたという密告があったと話す妲己。蘇護も認め、殷洪と話し合って決めたと返す。驚いた妲己は説得しようとするが、蘇護は「反対する者が一人いてな」と聞こうとしない。「兄の全忠ですか?」と妲己が聞くと「いいえ、全忠ではなく、全忠の母が反対を」と言いながら妲己の母が現れる。

「私に毒を盛った狐狸精め」と言う言葉に後ずさる妲己。早く狐狸精を捕まえるよう蘇護に言う母に妲己は攻撃をする。しかし殷洪が陰陽鏡でそれをはじいてしまう。


陣営に余副元帥と申公豹が10万の兵を連れてやってくる。大王から宝剣を授かってきた申公豹は「皆さんの監督をさせていただく。裏切る不忠の輩は容赦なく斬り捨てる」と告げる。不忠の者は斬り捨てる、ということがとてもいいことだと言う殷洪。そして殷洪は、ある計画のため陣営を離れた蘇護のことを「国師(申公豹)に密告を?」と龐弘に聞く。昨夜、出掛けて戻ってず、今日、余慶の軍と来た龐弘。答えられない龐弘を殷洪は陰陽鏡で倒してしまう。

用を足してくると申公豹は陣営を出て行く。余慶もその後から出て行こうとするが、殷洪に止められてしまう。申公豹は兄弟子筋にあたるため、殺したくないと逃がした殷洪。

殷洪はみんなに今夜、殷に反旗を翻し、周を助け殷を倒すと告げる。蘇護は、もし帰順するなら部下も俸禄もそのままだと余慶に話す。しかし余慶は殷の大王と亡き聞仲のために戦うと言い拒否。殷洪は陰陽鏡を使い、余慶も倒してしまう。


妲己が軟禁されと知り、救いに行こうとしていた紂王と申公豹が道で会う。身内の謀反に怒る紂王。申公豹は皇后の妲己が捕われたのなら、こちらも周の皇后や皇太后を捕らえましょうと言う。


捕らえられ、追いつめられた狐狸精は、妲己の体から逃げ出し殷洪が追いかける。


蘇護たちのいる陣営に姜子牙と姫発たちが来る。殷洪が妲己の体から逃げた狐狸精を追ったと聞いた姜子牙は、千年以上も修行を積んだ狐狸精に十数年の修行の殷洪は勝てないと驚く。


月から妲己を呼ぶ伯邑考の声が。「伯邑考、待ってて」と言い駆け出す妲己。妲己の魂は体から抜け、月にいる伯邑考の元へ。

妲己の魂の抜けた肉体は、いつまでも走り続け崖から身を投げてしまう。崖の下にいた紂王は助けようとするが出来なかった。

妲己を抱きしめる紂王。妲己との思い出がめぐり、紂王は涙を流す。追いかけてきた蘇護と母は娘を放すように言い、超王は妲己のひたいに静かに口づけをすると妲己から離れる。
亡くなった妲己から"恨みは和しても後に残り、徳をもって和しても善しと言えず、信言は美ならず、美言は信ならず、善者は弁ぜず、弁者は善ならず、知る者は博からず、博く者は知らず"という姜子牙の兄弟子・老子の教えが。そこに姜子牙と姫発が来る。


姫発は民を代表し、紂王と戦う。姫発の剣の先端と、紂王の剣の先端があたったまま、姫発は押され始める。しかし、紂王の剣を先端から真っ二つにしてしまう姫発の剣。「殷と同じく、お前も朽ちた枯れ木」と言う姫発。悔い改めるようにと。

姫発が勝利するように見えたが、申公豹が姫発の母・太姫と妻・子嫻を人質にし現れる。剣を下ろすように言う申公豹。投降し、永遠に殷に服従することを迫られる姫発。そんな姫発に太姫は「母一人のために万民に背いてはなりません。天下の万民を自分の父母と思えば、その国は栄える。今日、この母を失っても、いつか天下万民がお前の父母となるです」と言い、脅されていた剣で自害。子嫻も共に困難を乗り越え、思い残すことはないと、太姫の後を追ってしまう。
姜子牙は打神鞭を取り出し、それを見た申公豹は逃げ出す。


武王(姫発)が紂王を討つのは正当である、周は今後800年続くてあろう、死した者は封神榜にその名を連ねる、と言う女媧。


朝歌に戻ってきた紂王。その前に女媧が現れる。きらびやかな栄華もとりまきも消え「ついに知ったのだな。敗北というものの味を」と言う女媧。「お前は極端に走り悪と化し愛欲に溺れた。お前の愛は間違っている」と言われ「お前も同じではないか」と返す紂王。人の心の罪悪は見えても苦しみは見えぬのだろうと。

紂王は妲己が消えてしまい心が裂けそうに痛いが、それは答えではないと言う。「お前は天上に君臨する神。愛で人を迷わせ、それを笑う。余とお前は一体だ。だがお前は余の求めに耳を貸さなかった」と言う紂王。「お前の涙を私は見た。だが、他の命はお前には雑草と同じだった。それは私を恐れさせ、同時にお前を哀れだと思わせる」と紂王の涙を拭う女媧。それを振り払い「お前が堕落させた」と紂王は言う。余の心の奥の欲望を目覚めさせたと。そして全てを失ったが、殷の最後ではないと言う紂王。お前は悪魔だ、お前の声は地獄の弔鐘、と言うと紂王は笑い出す。


「紂王は天道に背く悪行を行なった。許してはおけぬ。今日、余は天下に号令する。紂王を討つ。殷を倒す」と姫発は兵たちに告げる。


ーおわりー


は～。終わってしまいしましたー(；_；)
最後まですごくすごく面白かったです!!

妲己が父に会いに陣営に来た時は「白鳥の湖?」と言いそうに。(こらこら)←頭の飾りが。
でも、ファン・ビンビンさんが白鳥の湖を踊ったら綺麗だろうなぁ(*´ー｀*人)

ちょっと分からなかったのが…魂が抜けたのに走りを止めなかった妲己のこと。あれは魂が抜けたのではなく、もしかしたら妲己のイメージ?想像?だったのかな?
でもね、伯邑考と結ばれたシーンはすごく感動したの。やっと愛する者同士が結ばれたって。
だからイメージだけにしたくなくて、魂が抜けたと書きました。

あと、狐狸精と追いかけた殷洪がどうなったのかも気になります。
あ、消えた申公豹も。

そして紂王が殷洪が後を継ぐと話していましたが、殷洪には殷郊という兄がいますよね…。
殷郊が後継ぎではないのかな?

…姫発の母・太姫が亡くなってしまいました。皇后様です。
このドラマを見てて、ポロポロしたのはこのシーンが初めて。「いつか天下万民がお前の父母となる」がもうもうって感じでした(TωT)
子嫻も亡くなってしまって…こちらも悲しかったです。姫発と子嫻はお似合いだったのに…。でも、兄が亡くなった時に比べて、姫発も強くなりましたよね。

あぁぁ、もう終わってしまったなんて、本当に寂しいです。
ぜひぜひ続きを放送してほしい!!


おつきあいしてくださった皆様。有り難うございました(*⌒ー⌒*)



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