白素貞(はく・そてい)…ジュー・ジンイー 白蛇の妖怪
許仙(きょ・せん)…アラン・ユー 医者
法海(ほうかい)…ペイ・ズーティエン 僧侶
小青(しょうせい)…シャオイェン 青蛇の妖怪
「漢文と睦王」
見てはならぬものを見たお前が悪いのだ、と言い、男たちに緑漪を袋に入れさせた可心。それを陰から見ていた小青が「梁家には多くの秘密があるようだ。俺が全て暴いてやるぞ」とつぶやく。
可心の前に現れた景松は、首をつかむと「許仙をやれと言ったはずだが、なぜ白素貞を」と言う。こうしたのは白の疑問を消すため、許仙は自ら罪をかぶった、白はあなたを疑わない、と言う可心。景松が首から手を放すと「信じぬのなら白素貞に聞けばいい。私は妖怪縛りを使い牢に入れただけ」と可心は言う。しかし素貞に問えば疑われてしまうため景松は聞くことができない。
許仙が死ななければ、お前が死ぬことになる、と言う景松。可心は梁丞相に許仙を斬首刑にさせると言う。そして「あなたは臨安を離れたほうがいい」と話す可心。そうすれば何が起きても白素貞に疑われることはないと。私の行動は私が決めると言うと、尾が1本になりたくなければ悪だくみはやめろ、と脅し景松は立ち去る。
素貞は「お父様が梁丞相を弾劾しようとしたことの恨みで、何が何でもあなたを殺そうと?」と聞く。許仙は、その恨みだけではない、父が集めた証拠はまだあるはず、と話す。梁丞相は許家を恐れ、許家を潰そうとしていると。素貞は許家が捜査され、物を持って帰ったと伝える。
「この事件の結末がどうであれ、自分は死ぬとあなたは分かってた。だから自ら弁明もせず私にも協力させなかった」と言う素貞。
許仙は「梁丞相は残忍で権力もある。立ち向かっても自滅するだけだ。丞相は権力を利用し真相を隠してる。民を思う睦王だけがそれに対抗できる」と言う。だが睦王は他郷で軍を指揮しているため急には駆けつけられない。若い時、睦王と親しかった許仙は「文を書くから何とかして睦王に届けてくれ。文に梁丞相の疑わしい点を書き、事件を捜査するよう頼む」と言う。
この長年のえん罪が晴れたら僕と父は冥土で安心することができると許仙から言われ「漢文(許仙)、諦めないと約束して。空の窮みまでも黄泉までも私はあなたを捜す。漢文が生きるかぎり私も生きる。あなたに相伴う。梁丞相がどんな手を使おうと私は必ずあなたを救う」と言う素貞。許仙は決して諦めないと約束する。
戻ってきた李が犯人が自害したと言う。面倒なことが起こる前に素貞と李は牢を後にすることに。
寝ていた梁墨涵に「睦王が丞相のことを、収賄して不正を働き、殺害までしたと言っています」という報告が。驚いて飛び起き足を痛める、という夢を見る梁墨涵。目を覚ました梁墨涵は夢と同じ所を痛める。駆け寄った秦三は許仙を殺せなかったことを伝える。途中で李と白が現れたと。梁墨涵が聞き返し、秦三は「李公甫と白素貞が、突然、牢に現れ許仙と会話を」と言う。証拠を持ち去ったと思った梁墨涵は、何としても白素貞を捕らえ、殺すよう命じる。
外に出た秦三は振り返り、可心に変わる。ふっと笑う可心。
男たちにかつがれ連れて行かれた緑漪は穴に埋められそうになる。そんな緑漪を小青が助ける。「奴らは口封じに私を殺す気なの」と小青に言う緑漪。
知府に呼ばれた李は免職にすると言われる。納得できない李に「お前は職務を利用して許仙を放そうとした」と言う知府。ただ会いに行っただけだと李は言うが、聞き入れてもらえない。
丞相の息子を殺したのは誰?と考える素貞。早く犯人を見つけないと許仙が危険だった。そこに小青が来る。素貞が「おかえり」と言うと「俺の姉さんはもっと強気だぞ。全て調べたよ」と言う小青。
小青は緑漪を部屋の中へ入れ、素貞の耳元でそっと梁俊の妾だと教える。
素貞は昨日、緑漪が可心に殺されかけたことを知る。小青に言われ「可心が梁殿を殺す計画を知ったんです」と話す緑漪。可心のあとをつけた緑漪は、男から洋金花を受け取るのを見る。それは街中から集めた洋金花だった。可心がその男を殺し、驚いた緑漪が声を出してしまう。その日は逃げたが、後日、緑漪の履物に葉が付いているのを見て可心はばれたと思い緑漪の口封じをしようとした。
「残った洋金花は、今どこに?」と聞く素貞。緑漪は築山の裏にある桃の木の下に可心は隠したと答える。素貞は外は危険だと思い「しばらく、ここにいて」と緑漪に言う。
緑漪が部屋を出て行き、素貞は「これは私の妖丹を得るため可心が企てた陰謀」と小青に話す。あの日、白邸にいた狐は可心、景松から妖怪縛りを得て私の妖丹を奪おうとしたの、漢文が罪をかぶり私を救った、と。
小青が「だから、あのくそ鼠はよくない奴だと言ったろ」と言う。「可心は簡単に人を惑わす。漢文に化け、あなたをだまし、私と仲たがいさせ、漢文を殺すことで景松と私の仲も裂こうとしてる」と言う素貞。小青はあの時の許仙が可心だったと知り「俺まで目くらましの術にやられたか」と言う。その言葉を聞いた素貞は「目くらましの術だったのね。小青、一芝居打って。同じやり方で仕返しするの」と話す。
許仙を明日、斬首刑に処するという告示が貼られる。それは素貞たちをおびき出すためのものだった。素貞は相手のやり方の裏をかくことにする。
女媧廟へ行った素貞は、貴宝、大鉗子、大鼓、阿羅に「素貞が神に拝謁を」と言う。「なぜ我々の正体を?」と聞く貴宝。素貞は「白邸で竜宮秘宝加固陣法を使うのを見て、東海の神だと」と答える。俗世にいるのも理由があるはず、小青も特別な身分なのでは?と。貴宝は「確かに小青は西湖の蛇ではない。ただ身の上については告げることができませぬ。この話は秘密に。小青が我々の話を知れば大変なことに」と言う。
「ご安心を」と言った素貞は「事件の証拠がある梁邸には妖怪縛りがあるんです。私には抵抗できないので神仙である皆様にお願いを」と話す。「我々に任せなさい」と貴宝が言い、素貞は感謝する。
役所の前で大暴れした貴宝たち。そんな4人を妖怪縛りで可心が捕まえる。
木に縛った4人に「あんたたちは白邸の者ね」と可心が言う。可心がなぜ妖気が感じられないのか聞くと「俺たちはお前みたいな狐と違って臭くないからな」と大鉗子が返す。「いい気になって。妖怪縛りをほどけるとでも?」と言う可心。
無実を訴える姣容が李公甫と緑漪、そして睦王と一緒に役所に来る。梁俊の件は疑点が多い、許家は証拠を見つけた、早く法廷に出よ、と知府に言う睦王。
縛られていた貴宝たちが簡単に妖怪縛りをほどく。
投薬の記録を見ると済世堂に洋金花はなく、許仙は薬に洋金花を混ぜられない。臨安の各薬局にある洋金花も全て客に買われていた。緑漪の供述によると洋金花を大量購入したのは胡可心だと聞かされる知府。困った知府は「これは、この者たち一方の言い分であります」と言う。「確かに片方の言い分だけで事件は裁けぬ。では今から我々で梁邸に行って胡可心に尋問しましょう」と言う睦王。
梁邸。4人の使用人に乗り移った貴宝たち。茶を本来の姿を現す神仙醉にする。
運ばれてきた茶を飲んだ可心。睦王の本当の姿が素貞だと分かり可心はハッとする。立ち上がった可心はふらつき、狐の姿を現わす。驚いた知府が「こいつは妖怪だ」と言い、可心は逃げていく。
隠されていた洋金花も見つかり、妖怪が犯人だと分かった知府は「必ずあいつを捕まえろ」と命じる。
街を歩いていた法海の禅杖が反応する。妖怪の可心を見つけ、追いかける法海。
釈放された許仙が臨安府牢から出てくる。姣容は涙を流し、釈放されたのは睦王のおかげだと話す。あなたのためにわざわざ臨安へ、と。
許仙たちは待っている睦王のところへ行く。睦王に変身している素貞は、許仙のことを心配しすぎてしまう。しかし側近の姿をした小青のおかげで何とかばれずにすむ。
可心が済世堂に逃げ込み、あとを追って入った法海。そんな法海を見た如意は以前のことを思い出し、人を呼んで済世堂に入れないようにする。
中に入ることができず、法海は入り口から済世堂を包囲することに。
金がくれない母の嫁入り道具で魔よけでもあるかんざしを探し出した如意。その部屋に隠れていた可心は、如意がいなくなったあと外に出る。しかし包囲されていて逃げられない。
庭にいる可心に気づいた如意と銀香。どこから入ったの?と言う銀香を可心は殺してしまう。それに気づき法海が済世堂の中へ入る。
如意の首を可心がつかんでいるところに法海が来る。お前のせいだと可心に言われ、放せば逃すと言う法海。可心は先に包囲を解けと言う。そうすれば娘を放すと。仕方なく法海は包囲を解く。可心は如意を放すが、如意がかんざしで可心を刺す。怒った可心が如意を襲い、かばった金が犠牲となって死んでしまう。
金邸を出た可心を法海は追いかける。
呼んでも動かない父に「返事をして」と泣き叫ぶ如意。
法海が目くらましの術を破って妖怪を見つけることができる般若鏡を使っていると分かる素貞。般若鏡は消耗が大きく強い法力がないと使えなかった。素貞は小青と一緒に法海を助けに行く。
街から人を出せば妖狐も簡単には隠れられないと思った素貞は壁を作って中へ入る。
可心は巡査に化け、一緒に歩き出す。
家にいた李は薪に置いた伏魔剣を腰に付け巡回に向かう。しかし分かれ道になっていたはずの道がなく「ここを右のほうに行くんだ」と思った李は壁の中へ入る。
法海は同じ道を歩き街の人が減っているのを不思議に感じていた。そんな中、禅杖が反応するが、般若鏡を使う力が足りない。
やっぱり道があったと思う李。その時、配下に呼ばれる。李は配下の中に見知らぬ顔の男がいることに気づく。問い詰められ襲いかかろうとした男。しかし伏魔剣が逆に襲い、男は可心の姿になる。そこに法海が駆けつける。
「私を殺すなら、この者たちも道連れにしてやる」と言う可心。
ーつづくー
銀香が可哀想だった…。
金も娘を助けるために(;д;)
如意は突然、頼れる人がいなくなってしまったけど大丈夫かな?
素貞が思っていたとおり、貴宝たちは神様だったのね(*´艸`*)
でも小青には秘密みたい。
なぜだろう?
特別な身分も気になる。
きっとお母さんがいなくなったことも関係してるよね。
睦王は素貞が化けていたとは(⁎˃ᴗ˂⁎)
手紙はいつ届けたの!?と思っていたの。
そして無事に許仙が釈放されてよかった!!
でも梁墨涵はそのままだから、これからも危険なのかな(;´д`)ノ
数百年、修行しただけでも狐の力ってすごいのねヾ(・ω・`;)ノ
最後に道連れにすると言っていたけど、可心は何をするつもりなんだろう!?
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使用人たちに化けたときの🦀歩きが面白かった。
それがなんと!素貞も無理だった妖怪縛りをいとも簡単に解ける東海の神様たちだったとは!!
うささんの仰るように、小青には何か秘密がありそう〜
睦王って、どこかで見たと思ったら「明月記」の男主李謙!
素貞が化けてるから、許可に妙にしつこく身体の心配をしてるとこも可笑しかった。
ちょっと女っぽくてもお顔立ちからか、あまり違和感ないけど(笑)
神様たちをうまく巻き込んだり、睦王に化けたり
素貞の活躍が素晴らしかったです。
人質もすっきり解決するのいいですよね。
如意の侍女やお父さんは本当に気の毒でした。
小青も大きな秘密を持っていそうですね。
それが何かも気になります。