白素貞(はく・そてい)…ジュー・ジンイー 白蛇の妖怪
許仙(きょ・せん)…アラン・ユー 医者
法海(ほうかい)…ペイ・ズーティエン 僧侶
小青(しょうせい)…シャオイェン 青蛇の妖怪
「父との絆」
済世堂の医師と関係者も調べると役人が言い「漢文兄さんを巻き込まないで」と素貞に言う如意。自分が認めなければ済世堂が追い込まれ、漢文(許仙)も何をされるかわからないと思った素貞は済世堂の人には関係ないと自分だけを連行させることに。済世堂の物は証拠品として全て運び出される。
如意のたくらみで自分を済世堂へ行かせないよう銀香がしていたと分かった許仙。許仙は急いで済世堂に向かう。
牢に入れられた素貞は、ここは拷問で罪を認めさせると分かり術を使って縄を解こうとする。しかし妖怪縛りによって術を使うことができない。
白素貞が人を殺したせいで済世堂は廃業だ、と嘆く金。素貞が役人に連れて行かれたと聞いた許仙は助けに行こうとする。あの人は殺人犯、どうやって助ける気なのかと引き止める如意。許仙は「君が足どめしたせいだ。あの薬は僕が調合した、素貞には関係ない」と言い返す。金もこれは事件だ、口を出してかき乱すなと行くのを止める。役人を怒らせたら済世堂は終わりだと。
「梁俊の死は何か裏があるはずです。素貞の無実が証明されないと済世堂も責任を問われます」と言う許仙。許仙が出て行き、許仙の話は一理あると思った金は「白素貞は済世堂が雇っている医者だ。知らぬ存ぜぬでは済まされない。白さんに濡れ衣を着せたと思われたら困る」と納得できない如意に話す。そして、これは殺人事件だ、下手に首を突っ込むな、と言い、銀香に娘を監視するよう命じる。
あがいても無駄よ、釈迦の妖怪縛りからは逃れられない、という声が聞こえ素貞の入っている牢に可心が現れる。素貞がなぜ妖狐が妖怪縛りを持っているのか聞くと、可心はあなたの友達に感謝していると言う。妖怪縛りを手にできる友達…と考えた素貞は、景松がお釈迦様の弟子だったと思い出す。「こんなに愚かな蛇に、なぜ彼は夢中なのかしら」と言う可心。
素貞は「景松が裏切るわけない」と言う。可心は「そうね、彼が欲しいのは許仙の命だけ。自分の法力で私を抑え、あなたを守ろうなんて笑わせるわ」と話す。さらに可心は「あの鼠が怖いの、勝てないもの。でもお前の妖丹を手にした私が鼠に負けると思う?」と言う。
可心が素貞の妖丹を奪おうとし始め、“同じ妖ならこの妖怪縛りが効くはず”と思う素貞。すると可心が「私を縛ろうなんて考えても無駄よ」と言う。素貞は可心が読心術を使えると知る。
妖丹が素貞の体から離れだす。少しずつ可心に引き寄せられて行く妖丹。しかし「知府殿が白素貞を尋問することになった」という声が聞こえ可心は去って行き、妖丹は素貞の体に戻る。
素貞は知府のもとに連れて行かれる。知府の前には許仙がひざまずいていた。
許仙は「薬に問題があったかどうか試せば分かります。私が試して証明しましょう」と知府に言う。
店で酒を飲んでいた小青は、客の話から素貞が殺人犯として役人の取り調べを受けていると知る。
服薬し線香1本分経ったが許仙の体には変化がなかった。「薬は問題ないと証明されました」と言う許仙。医者の潔白を認めてくださいと。そこに「原因が解明されるまで簡単に釈放はさせん」と言いながら丞相の梁墨涵(りょう・ぼくかん)が来る。
無実を訴えている者が許という姓だと分かり、顔色が変わる梁墨涵。それに気づいた可心は読心術を梁墨涵に使う。
素貞は妖狐が読心術で何か探ったことに気づく。梁墨涵が許仙の父親に恨みがあると知る可心。息子も許仙のせいで死に、可心は自分の役に立ってもらおうと考える。
許仙が試したところ薬に問題はなかったと知府は梁墨涵に話す。しかし許仙には無害でも病人だった梁俊には害になったのかもと言う梁墨涵。梁墨涵に怒鳴られた知府が拷問を命じ、素貞が棒で打たれそうになる。身をもってかばう許仙。許仙は「証人もおらず物証もないのに拷問で罪を認めさせるのですか」と言う。そこに証拠を持った梁俊の愛人・可心が呼ばれる。
可心は梁俊が服用したあとの煎じかすを証拠として出す。検死人が薬かすを調べると、処方箋には長春花と書かれているが、薬かすにあるのは洋金花だと分かる。洋金花は大量に使うと意識を失い死亡することもあった。遺体の検死もしていた検死人は、死因となったのはまさしく洋金花の毒だったと言う。
見に来ていた小青は、素貞を縛っている縄がおかしいと分かる。
検死人は「洋金花に毒があるとは言え、毒にするにはかなりの量が必要です。しかし薬かすには…」と話そうとする。それを梁墨涵がさえぎり、早く刑を執行しろと言う。素貞が棒たたき40回のうえ収監すると言い渡され「あの日、白さんが処方箋を書き、私が調合しました。処方箋が正しいなら彼女は無罪。どうか釈放を。罰は私が受けます」と許仙が訴える。それでも執行されそうになり、小青が術を使う。
執行人たちが棒に振り回され「天が怒っている。きっと無実なんだ」と言う小青。見に来ていた人々も、処方箋は正しかった、天を怒らせたな、白先生を釈放しろ、と言い出す。騒がれるとまずいと思った梁墨涵は、素貞を釈放するよう知府に告げる。知府は素貞の釈放を決め、縄がほどかれる。可心は倒れたふりをし、その縄を取り戻す。
可心が役所から出て来る。何をするか見てやろうと小青があとを追う。
梁家の人たちも薬に触れることができたと知府たちに言う素貞。犯人を決めるのは早計だと。しかし聞き入れてもらえず許仙は首かせをはめられ牢に入れられることになる。「怖がらないでいい。君を守ると言ったろ。僕のことはいいから自分をしっかり守って。それから姉さんを頼む」と素貞に言う許仙。
如意は許仙が罪を認めたことを知る。素貞の身代わりになり牢に入ったと。
李家に証拠探しの役人が来て荒らしていく。漢文は出てこられると姣容を励ます素貞。
秦三(しんさん)は梁墨涵に許仙が許懐仁(きょ・かいじん)の息子だったことを報告する。許懐仁の死後、田舎に引っ越しひっそりと暮らしていたため我々の警戒も薄れていたと。「あの時、殺しておけばよかった」と言う梁墨涵。秦三は「許仙の家を徹底的に調べました。何か証拠があれば見つかったはずです」と話す。許懐仁の例の物が見つからず安心できないと言う梁墨涵。秦三は姉と弟は長年朝廷との行き来もなく長く波風を立てないということは何も知らないのではと言う。梁墨涵は秦三に警戒を怠らないよう告げる。
拷問を受けていた許仙の元にきた梁墨涵が「名臣・許懐仁の息子が大衆の中に埋もれていたとはな」と言う。死刑囚になった今、霊となった父上は天上でどう思っているかな、と。梁墨涵が自分の身辺調査をしたと分かり「子は父に似ると言うが私は父上の聡明さには遠く及ばない。だが性格や気質は父とそっくり同じだ。父の顔を潰すわけにはいかない」と言う許仙。
梁墨涵が「父上はなぜ有罪になったか。重要な公文書を隠したからだ。もし知っていたら出しなさい。命は助けてやる」と言う。しかし許仙は笑うと「私の記憶が正しければ審理は役所の仕事のはず。それにこれはご子息に関連した案件だ。法的にあなたは避けるべき。なのにあなたはよくしゃべり公文書を渡せば命を助けると言う。王法を忘れたか?」と返す。梁墨涵は打つように命じ出ていく。
荒らされた許仙の部屋を姣容と一緒に整理する素貞。素貞は許仙の覚書を見つける。それには梁俊が亡くなる1日前に済世堂で洋金花を切らしており、街中にも全くなかったと書かれていた。素貞は許仙が助かると言う。
許仙が気絶したと聞き「口を割らんか」と秦三に言う梁墨涵。秦三は「本当に何も知らないのかも」と言う。当時、許懐仁の遺体には何もなかった、もし許家に証拠があったなら我々に何か仕掛けるはずだと。しかし許懐仁が慎重な男だったと知っている梁墨涵は「証拠がないのに糾弾などしないだろう。当時は災難を避けるべく私が先に手を下したが、そのあとの用心が足らなかった」と言う。そして今回は徹底的に排除し憂いを残さないと言う梁墨涵。姿を隠してそれを聞いていた可心は「血を分けた息子より権力が大切みたいね。これなら私も安心だわ」と言う。
如意が貴重な品々を壊し、金に許仙を助けるよう要求する。助けないなら犯人は私だと申し立てるとまで如意に言われ、金は賄賂を使うと言う。
許仙の入っている牢に男が入れられる。男は腹が減って饅頭を盗んだだけで捕まってここに入れられたと許仙に話す。しかし運ばれて来た食事は食べようとしない。
梁俊の遺体が置かれている場所に検死人が線香をあげにくる。助けたかったがしかたがなかった、と謝る検死人。その時、ろうそくの火が消え「なぜ犯人とぐるになった」と言う声が。「やったのは奴らです」とおびえながら検死人が言う。「奴ら?誰のこと?」と素貞の声に変わる。「丞相様です」と答えた検死人がハッとする。素貞は「無実と知っているなら、明日、証言して」と言う。しかし家族に何をされるかわからないと検死人は役所にはいけないと話す。息子が死んだのに丞相がなぜそんなことをしたのか疑問に思う素貞。
深夜。牢の監視2人が倒れ、許仙と同じ牢に入っていた男が短剣を取り出し許仙に襲いかかって来る。寸前で許仙がかわし「見破っていたとは、ただの書生ではないな」と男が言う。「腹が減っている割には飯には手をつけなかった。また指のたこで刀剣の使い手とわかる」と言う許仙。雇い主は早く僕を殺したいんだな、と。
その頃、許仙との面会を急いだ素貞が、李と共に牢に来ていた。監視人が倒れているのを見た李は急いで許仙の入っている牢に駆けていく。追いかけた素貞は襲われている許仙を目にし、術を使って助ける。李が牢に入るが隙を見て男が逃げ、李はあとを追う。
「ここは危険だ。帰ったほうがいい」と素貞に言う許仙。素貞がなぜ危険なのか、なぜ殺されかけたのか聞く。話そうとしない許仙に「あの日、済世堂の洋金花は使い終わってた。なぜ言わなかったの」と言う素貞。
許仙はだますつもりはなかったと謝り「複雑な事情があるんだ。君はもう帰って」と言う。素貞が「梁丞相が仕組んだんでしょ」と尋ねるが、巻き込みたくない許仙は話そうとしない。「漢文に出会えたことがこれまでで一番うれしいの。いつも守ってくれたから、今回は私があなたの役に立ちたいの」と言う素貞。許仙は「僕たちではどうにもならないんだ。なぜなら梁墨涵こそが僕の父を殺した人物だから。動かぬ証拠があるのを恐れ僕を始末しようとしてる」と話す。
ーつづくー
梁墨涵が出てきて複雑になってきた(✽ ゚д゚ ✽)
息子が殺されたのに、あまり悲しんでないような?気のせい?
許仙の父を殺したのも梁墨涵なのね(;´д`)ノ
梁墨涵が探しているものはどこにあるんだろう!?
小青が素貞を助けてくれてよかった!!
許仙に罰を与えようとしたのも素貞を大事に思っていたからだものね。
偽君子だと思い込んだのは間違っていたけどヾ(・ω・`;)ノ
それに比べて景松は…。
素貞の妖丹が手に入れば景松に勝てるのなら、妖狐が素貞を襲わないわけがないよね。
妖怪縛りも渡して素貞を危険な目にあわせてるし、可心に色々バラされているし( ̄- ̄;)
峨眉山でずっと仲良く暮らしてきたから仲直りしてほしいけど、大切な人の命まで奪おうとした景松を素貞は許すことができるかな?
とにかく早く許仙を牢から出さないと!!
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それぞれがこの事件に乗じて、自分の利益を得ようとしていますね。。。
許仙のお父さんの事情は、どうにかならないのでしょうか。
丞相にとってすべてを闇に葬らないといけない内容なのかよくわかりませんが、どうにか許仙には乗り切ってほしいです。